アトツギが語る事業承継のリアル 新潟県信用保証協会がフォーラム(新潟県長岡市)
新潟県信用保証協会では、会社経営の後継者(アトツギ)が、それぞれの会社の強みや伝統を生かしつつ、次代へ向けた新規事業の開発や業態転換に挑戦できるよう、融資などさまざまなサポート事業を行っている。
2025年12月8日(月)、新潟県長岡市の米百俵プレイス ミライエ長岡では、同協会主催の「NAGAOKA アトツギ FORUM~守り、破り、離れて創る長岡の未来~」が開催され、新潟県内の事業承継予定者、経営者、支援機関関係者ら54人が参加した。
フォーラムは大きな拍手で閉会した
第2部で行われたパネルディスカッションでは、石崎防災電設株式会社の堀内慶大社長とグローカルマーケティング株式会社の今井進太郎CEOが、それぞれ経営者家庭に生まれ育った経歴や、事業を継承するうえでの覚悟や苦労について語った。
登壇する石崎防災電設株式会社の堀内慶大社長
登壇するグローカルマーケティング株式会社の今井進太郎CEO
このほか、このほか、支援機関が施策を紹介する「サポーターズピッチ」や、参加者が今後の事業構想を語る「壁打ちセッション」なども実施され、立場を超えた意見交換が大いに盛り上がった。
名刺交換の時間も設けられ、経営者同士が次の行動に向けたヒントを共有する場となった。
フォーラムを企画した同協会企業支援課の大島晃課長代理は、今回長岡市で開催した目的の一つとして「人脈形成」を挙げ、「今回得たつながりを基に、今後も長岡で事業を継続していきたい」と話した。
フォーラムの成功を喜ぶ大島晃課長代理
取引のある信用金庫の紹介でフォーラムに参加した八木建築事務所の八木金夫代表は、「周囲でも、子どもだけでなく孫の世代まで見据えた継承が行われている」と述べ、事業承継という喫緊の課題に対し、周囲の経営者がどのように向き合っているのかを考える機会にもなった。結果として「参加してよかった」と感想を述べた。
「参加してよかった」と語る八木金夫代表
イベント後には交流会も開かれ、参加者同士のつながりを深め、ネットワークづくりが進んだ。主催する新潟県信用保証協会は「アトツギの挑戦を今後も後押しし、地域の未来につなげたい」としている。
(文・写真 湯本泰隆)
The postアトツギが語る事業承継のリアル 新潟県信用保証協会がフォーラム(新潟県長岡市)first appeared on新潟県内のニュース|にいがた経済新聞.