「引っ込み思案はもうやめよう!」檀れいの意識を変えた出来事
個性豊かな様々なゲストをお迎えして、幼少期のターニングポイントや、やる気スイッチの入った瞬間を深掘りしていく番組。メインパーソナリティの佐藤隆太さんと佐々木舞音アナウンサーの2人でお送りします。
7月22日(月)の放送では、俳優の檀れいさんが登場。 宝塚入団の経緯や、若手時代の苦悩の日々を語ってくれました。
佐藤:よろしくお願い致します!
佐々木:もう、お綺麗すぎて緊張しちゃって…隣を見れないです。
佐藤:いらっしゃる前からずっと言ってるんですよ!(笑)
檀:嬉しいです~。私こそ緊張しちゃうかも…。
「引っ込み思案はもうやめよう!」檀さんの意識を変えたのは、阪神淡路大震災
佐々木:最近の印象というと「VIVANT」での存在感がすごくあります!
檀:もうほんと、怖い芝居してましたよね…。
佐々木:檀さんもずっと人前に出るお仕事をされてますけれども、そういうのはもうずっと昔から興味があったんですか?
檀:泣き虫の引っ込み思案でもうおとなしくて。母に「あら、あなたここにいたの」って言われるぐらい、おとなしい子だったんですね。
佐藤:そうなんですか!でもどのタイミングで興味が湧いてくるんですか?
檀:幼稚園ぐらいのときに、学芸会で褒められて、なんかそこからちょっとお芝居とかいいな、なんて思うようになって。いつかお芝居する人になって、皆さんがわくわくするようなそんな気持ちに私もするような人間になれたらいいな、なんていうのは子供心にずっと地味に思って、でもそれは胸の奥にしまってたっていう感じです。大学に行くか専門学校にいくか、ぐらいの頃にまた意識し始めましたね。
佐々木:じゃあ、宝塚に入りたいって思ったのは?
檀:結構遅かったんですよ。もう私は本当に勢いで受けて受かった、っていう感じだったので、やっぱり最初は本当に成績も良くなくて、心が折れることばっかりでした。
佐々木:そこからまた頑張ろうって思う、原動力は何だったんですか?
檀:寮でね、自分の部屋で泣いてた時期があって、阪神淡路大震災が起こったんですよ。全て建て替えたばかりの新しい大劇場がもう地震で崩れて、公演ができなくなったり。その頃まだ20歳過ぎだったんですけれども、「私、何やってるのかな」って思ったんですよ。地震が来て、「人生って何が起こるかわからないんだな」って思って、自分の殻に閉じこもって引っ込み思案で布団かぶって泣いてる自分は「一体何をしてるんだ」「私が変わらなきゃ何も変わらないな」と思って、なんかそこから「怒られても失敗してもいいからもっともっと自分が思うことをやろう」っていうのを思うようになったっていうか。「引っ込み思案やめよう、性格変えよう」って思いました。
「いっぱい失敗しよう、って覚悟が芽生えた」赤のレオタードで練習したら、一目置かれる存在に
佐藤:それで、すぐ切り替えられました?
檀:全ては変わらないんですけれども、でも自分の中で一つの覚悟ができたっていうか、それまでは自分をごまかしてたところがあったんです。なので、「いっぱい失敗しよう」と思いましたよね。それで稽古場でね、目立つ色のレオタードを着るようになりました!
佐藤:意識的にですか?!
檀:意識的に。そういうとこから変えて、とにかくオレンジとか赤とか、何か目立って「怒られよう」って思って、端っこで練習やって怒られないんじゃなくて、目立って怒られるように意識しました。あとは、駄目出しってあるじゃないですか。自分だけじゃなくて、全ての人の駄目だしを全部聞いてましたね。他の人が言われていることも自分が吸収して、全部聞いて、「ここだったら私はこう動こう」とか思って、まずは怒られようと動いてましたね。
佐々木:怒られることで落ち込むんじゃなくて、それすらもプラスに変えていこうっていう意識なんですね。
檀:まずは怒られない限りは、うん。前に進まないし成長もしないな、って思って。
佐藤:すごいアプローチですよね、すごく面白いっていうか、「もう逃げられない」っていう状況に自ら追い込んで臨むっていうのは、すごく覚悟がいることだと思うので、そこを思い切って踏み込めたっていうのはすごいことだなと思いますね。ちょっと自分のアプローチを変えてみて、やっぱり何か結果も変わってくる感じがしてきましたか?
檀:見てくれる人が増えたかなって思いますね。上級生だったりとか、演出の先生だったりとか、振り付けの先生だったりとか。「私のやってること見ててくれてるんだ!」って思ったり、アドバイスももらえたりだとか、もちろん怒られることもありましたけど。
かつての苦悩の日々のお話を話してくれた檀さん。そんな檀さんがやる気スイッチソングに選んだのはなんと「アンパンマンのマーチ」!この歌が大好きだそうで、「人の役に立つってこんな素晴らしいことなんだって改めて感じることができる」と話していました。