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毎週投稿、刺繍の魅力 地域おこし協力隊 名張・長谷川さん

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刺繍したスカジャンなどを披露する長谷川さん=名張市南町で

いつかは「刺繍ライブ」を

 三重県名張市の「地域おこし協力隊」として活動する同市西田原の長谷川幸太朗さん(36)が、「ししゅう店長」の名で毎週月曜の夜、インスタグラムに投稿している。興味本位で始めた刺繍だが、今ではフリーハンドで絵を描くようにミシンを動かしている。

 スカジャンや着物など和柄の刺繍が入った服が好きで、よく着ていた。同協力隊に着任し半年が経った2021年11月、「それだけ好きなら、着るだけじゃなく自分でやってみたら」という知人の一言をきっかけに、刺繍入れにも興味を持ち始めた。

 調べてみると、針が左右に動く横振りミシンを使い、図案を見ながら手で直接生地に柄を起こしていることがわかった。実際にやってみようと、大阪にある刺繍屋を訪問。その縁で中古のミシンを手に入れ、動画サイトで研究しながらいろいろと試してみた。

 翌22年秋には「本格的にやってみよう」と決意し、毎日ミシンを踏んだ。23年1月からは「ししゅう店長」の名で、刺繍作品などをインスタグラムで発信開始。中には100万回再生されたものもあった。子どもの絵や妻のイラストから、動物、地元色豊かなものまで、さまざまな下絵を描き、Tシャツやトートバッグなどにミシンを使って刺繍する。12時間以上かけた大作もあるそうだ。

 長谷川さんの生み出す刺繍には家族も大喜びで、地域の人たちも応援してくれているという。同協力隊の任期終了が3月末に迫る中、「今後は地域を盛り上げる一つのアイテムとして活用できたら」。

 「いつかは“刺繍ライブ”をしながら全国を巡っていきたい」と夢を語る長谷川さん。インスタグラムのアカウントは「@ktr_embroidery」で、ライブは基本月曜午後9時から。

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