連続殺人は犯行現場を見れば犯人像がわかる?!連続殺人犯の特性として大きく分けられる2つのタイプとは?【図解 犯罪心理学】
連続殺人は犯行現場を見れば犯人像がわかる【図解 犯罪心理学】
秩序型殺人と無秩序型殺人
連続殺人とは、ひとり(まれにふたり)の犯人が連続して多くの被害者を殺害する犯罪を言います。最初の殺人から次の殺人までの期間を冷却期間と呼びます。
一般の殺人事件は、加害者と被害者の間に金銭トラブルや家族間の問題などがあるため、犯人も見つけやすくなります。しかし、連続殺人の場合は行きずりの人物を襲うことが多いため、捜査も困難になるのです。
その捜査の一助として、1970年代にFBI(アメリカ連邦捜査局)が、連続殺人犯の特性を研究しました。その結果、連続殺人には大きく分けて秩序型と無秩序型のふたつのタイプがあることがわかったのです。
秩序型は計画的に行われた犯行で、事前に凶器や犯行道具は用意されています。犯行現場からは凶器や遺体、証拠などが持ち去られ、ある程度片付けられているのが特徴です。
一方の無秩序型は偶発的な犯行となり、凶器は現場で調達したものが使用されます。また、現場は汚く、遺体や証拠となるものなども残されています。つまり、犯行現場を見れば犯人のタイプがある程度特定できるのです。
ただし、その後の研究により、両方の特性を持つ、混合型と言われるタイプもあることがわかっています。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』