【シナモンロールに導かれ/茅ヶ崎】小窓から届ける癒しの香り「Cinnamom(シナマム)」
シナモンロールが好きだ。吸い込まれそうな渦巻き、半分に割った時の縞模様。
アーティスティックな姿に何度陶酔したことだろう。溶けてしまいそうな甘さと芳香に満たされ、私の奥底に眠るシナモンロールの記憶を呼び起こす。
もっとシナモンロールのことが知りたい。シナモンロールに会いたい。シナモンロールは私をあちらこちらに連れ出し、縁を繋いでくれる。
さあ、今日も今日とてシナモンロールを求め西へ東へ…
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茅ヶ崎駅からコミュニティバスに揺られ、菱沼海岸方面へ。
2025年7月、住宅街の中にシナモンロール専門店がオープンした。
アメリカンシナモンロールを専門に取り扱う 「Cinnamom(シナマム)」は、シナモンロールの「cinnamon」と、子育てをしながら働く店主の「mom」を合わせて命名。
誰もが安心し、子どもも喜ぶシナモンロールを届けたいという母の真心がこもっている。
海風の中に佇むシナモンロール専門店
大通り沿いには個人店が点々としているが、ここは住宅街の真っ只中。地図通りに歩いていくと、海の街にぴったりな白壁の素敵な一軒家が。
小窓の横にそっと掲げられたピンクの看板が「Cinnamom(シナマム)」の目印。おしゃれだけど飾りすぎない、店主のセンスが外観にも表れているよう。
子育てと両立できる働き方を模索する中でたどり着いたのが、自宅販売というスタイル。
製造場所は別に設け、自宅の窓を利用してテイクアウト販売。通信販売も行い、来店が難しい人でも買いやすい選択肢を増やした。
限られた営業日ながらも、「子どものそばで働けること」はなによりのメリットだと話す。
アロマが生み出す新鮮な体験
アメリカンなシナモンロールが大好きな店主。
けれど、アイシングがたっぷりかかったシナモンロールは毎日食べるには甘すぎて重く、カロリーも気になってしまう。
子どもが生まれたことでより健康に気を配るようになり、ヘルシーで身体にやさしいシナモンロールを自分で作れないかと考えるように。
店主が愛読している本やお気に入りの映画にもシナモンロールが登場し、その可愛らしさ、おいしさに魅せられて「自分のお店を持ちたい」という夢がリアルなものへと変化していった。
食材は、子どもが口にしても安心安全であることを基準に選んでいる。なかでも特徴的なのが、「doTERRA」の精油を使用しているという点。
「doTERRA」は世界で唯一、食用として認可されている精油。
アロマオイルとしてはもちろん、サラダのドレッシングやカレー、スイーツなどの香り付けに使うこともできる。
「Cinnamom」では「シナモンバーク」や「バニラ」の精油を生地やフィリングに加え、他にはない香りと風味を持つシナモンロールを表現。
オイルが放つアロマとシナモンがエキゾチックに溶け合った、香りを味わうシナモンロール。
型に入れず、自然のまま焼き上がったシナモンロールにオリジナルのグレーズをかけ艶やかに。キッチンを満たす匂いとかわいらしい姿に癒され、今にも手が伸びてしまいそうだ。
すぐにでもかぶりつきたい衝動をおさえ、箱に詰めてもらったシナモンロールを持ってこの日は公園へ。
食べるリラクゼーション!心うるおすシナモンロール(イラストあり)
今回いただいたシナモンロールは
●シナモンロールオリジナル ¥400(税込)
●マロンクリームチーズロール ¥450(税込)
●パンプキンロール ¥450(税込)
マロンクリームチーズロールとパンプキンロールはそれぞれ季節限定フレーバー。月ごとに変わるフレーバーに合わせたオイルを使うなどの工夫もされている。
温めると香りが立ちふんわりするが、そのままでもやわらかく十分に風味がある。
晴れの日なら近くの公園や海でピクニック気分に浸るのもいい。私も公園のベンチでじっくり堪能しよう。
国産小麦「キタノカオリ」で作る生地はもっちりふっくら。卵は使わず、豆乳バターと甜菜糖でコクのある仕上がりに。
片手におさまる食べきりサイズなので、食べ比べしやすいのも嬉しい。手に持った心地もソフトでやわらかさが伝わってくる。
歯切れがよく噛むと吸い付くようなしっとり感。甘くスパイシーな余韻が口内を満たすが、しつこさは残らない。
ハーモニーを奏でるアロマの芳香。グレーズのじゅわっとした風合いがアメリカンチックで幸福度も跳ね上がる。
栗のほっこりした甘さがじんわり広がるシナモンロール。
クリームチーズの爽やかさとミルキーさがアクセントになり、栗の深みとシナモンの温かみがマッチ。ほんのり香ばしい栗を追いかけシナモンが漂う。
かぼちゃとシナモンの間違いないコンビ。
フロスティングもフィリングも溢れんばかりの濃厚なかぼちゃで、舌触りはなめらか。シナモンがすっと鼻を抜けメリハリを効かせる。
かぼちゃの風味が引き立つ自然な甘味がどこか和の雰囲気を持っていて、パンプキンケーキというより、かぼちゃの煮物を食べている時に近いほっこり感が心をほぐす。
身体を想いながらも大好きなシナモンロールの味は忘れたくない。好きだからこそ、これからもずっと食べていたい。
食べた人が“Happy”になれるシナモンロールを目指し、やさしくても満足できる味を追求している。
小さなキッチンが人と人をつなぐ架け橋に
開業して最初に感じたのは、人とのつながり、温かさだった。
近所の方や、SNSを通じて声をかけてくれるお客さん、そして「doTERRA」愛用者さんとの縁にも恵まれ交流も深まったそう。
自身の「好き」を貫きながらも、大切な家族やお客さんを思う明るく愛にあふれた店主。
より多くの人に「Cinnamom」のシナモンロールを知ってもらえるよう、今後はイベントの出店などにも挑戦する予定だ。
シナモンロールが苦手な人にも「おいしい!」と言ってもらえるように、食べて笑顔なるシナモンロール作りを心がけ、今日も一つひとつ丁寧に焼き上げる。
WRITER:まるやまひとみ
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【SHOP INFORMATION】
SHOP:Cinnamom(シナマム)
ADDRESS:神奈川県茅ヶ崎市白浜町2-12
OPEN:店頭販売の日程は毎月Instagramにて公開