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モグライダーに聞く。芸人にとってダウンタウンDXはド緊張するってホント!?

読みテレ~読んで楽しいテレビの話

モグライダーに聞く。芸人にとってダウンタウンDXはド緊張するってホント!?

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芸人にとってド緊張する番組がある――と聞いたことがある。『踊る!さんま御殿』『ダウンタウンDX』『人志松本のすべらない話』……。お笑い界の大先輩がMCを務める以上、緊張するのは想像できるが、それが一体どれほどのものなのか? 今回、『ダウンタウンDX』に初登場となった若手お笑いコンビ・モグライターにそのあたりを聞いてみた。

M-1グランプリ2021ファイナリストで、今もっとも勢いを感じさせるモグライダー。とにかく「できない」ボケのともしげに、的確なツッコミを入れる芝大輔の2人組だ。

ダウンタウンと初共演となった番組収録後にインタビューを行った。昨今テレビに対してコンプライアンスが強く叫ばれているが、彼らのインタビューから感じたのは、ひとりでも多くの視聴者に楽しんでもらおうとする芸人の真摯な姿だった。

【企画 : 森脇征大 / 取材・文 : 鈴木しげき】

ダウンタウンDXの収録って生放送くらいに捨てるところがない!?

――今回は「賞レースファイナリスト芸人」の回。やはり緊張しました?

芝 : ダウンタウンさんというのは子どもの頃から強烈に僕らに刻まれている芸人ですから、緊張はめちゃめちゃしました。けど、今回はM-1の決勝まで行ってそのおかげで呼んでもらっているので、年末の決勝からそんなに日も経っていなくて、まだフワぁ~と不思議な気持ちが続いてる感じなんです。

ともしげ : うんうん。

芝 : 決勝に進めた1ヶ月前とは状況が全然違うんです。僕ら、フツーにバイトしてましたから。なので、今日もダウンタウンさんと絡ませてもらって、こわいなぁ~というより、不思議な感じがまさってましたね。

――ともしげさんはいかがでしたか?

ともしげ : 最初はめちゃめちゃ緊張しましたが、子ども返りというか、昔見ていた人に会えるというのはすごくうれしいことで、ダウンタウンさんはとても50代には見えず、30代くらいに見えましたし、僕たちも12歳くらいに見えて、不思議な感覚でしたね。僕たちはまだ12歳くらいなのかなぁと感じました。

――そうですか(笑)。収録直後ですが、手ごたえは?

芝 : いろいろ打ち合わせを事前にさせてもらって、しゃべることは用意していたのですが、収録を終えてホッとしているのか今は何も覚えていません(笑)。ちょっと冷静になってみると……「あ、これ、言ってないわ」とか「あれ、言いそびれた」とかはありますね。

ともしげ : そうそう。

芝 : ダウンタウンDXの収録って生放送で行けるくらいに捨てるところがないと噂で聞いてましたけど、ホントにそうでした。

ともしげ : そう、完パケ(完全パッケージ)だとは聞いてましたけど、こんなにも完パケなのかっていう。時間ピッタリで、もっと話したかったなというのがあります。ですからまた呼んでもらえるように頑張りたいですね。

芝 : もうちょっと時間が経って冷静に振り返れば、「あそこ、もっと行けたなぁ」とか出てくるでしょうね。

ともしげ : それ思うなー(と、悔しさをにじませる)。ま、でも僕らが今回の出演者で一番売れてないですから、最近までバイトしてた人間がここまで来られたんですから、びっくりですよね。

――(笑)。テレビの仕事が一気に増えましたよね。メディアに出るにあたり意識していることは?

芝 : それはもう放送コードとか、マジでちゃんと気にしなきゃと思ってます。我々の芸風ですと何が出るかわからないところがありますので、ライブだとウケてたけど、テレビだと引かれちゃうではダメなので、そこは肌感覚でつかんでる最中です。言葉を選んだり、伝わり方を注意したり。正直、やりすぎなくらいに自分らでは気をつけてますね。

ともしげ : そうなんですよ。僕も調子に乗りやすいタイプなんで、調子に乗らないように気をつけているんですけど、そのへんのバランスが難しくて。調子に乗っちゃいけないけど、自分も出していかなきゃいけない。今回の収録もそこは迷いどころで、しゃべらないとただ観てるだけになっちゃう可能性もあったので、それはそれでテレビを観てるようで楽しいですけど、せっかく呼んでもらったので、ちゃんとしゃべらなきゃというのはありましたね。

――(笑)。昨今、コンプライアンスなどで、バラエティに対する世間の考え方に変化がありますが、そのあたりは?

芝 : せっかく盛り上がっていたのに、ひとつ良くないフレーズがあると、そこがまるまる使えなくなるというような事態はもったいないですし、自分らのせいで他のみなさんのおもしろかった部分がなくなっちゃうのはイヤなので、そこは気をつけています。

最終的に世間のみなさんに好かれるか嫌われちゃうかは、僕ら自身ではどうしようもないところもあると思うんです。ヘンに好かれるようとしても見透かされちゃう部分はあると思うので。けど、テレビに出る以上、最低限の意識だけは持っておきたいなと。

ともしげ : そうなんですよ。ひとつ言えるのは、僕一人の身体じゃなくなっているんですよ。どんどん。僕には相方がいるし、相方には家族がいるし、僕たちを担当しているマネージャーさんもいるし、所属してるマセキ芸能社という会社もある。人を傷つけるようなことはやりたくないですし、お笑いをやりたくてやってるわけで、みんながしあわせになる方法はないかなぁと考えてますけど、難しくてまだまだ考えていきたいです。

――(笑)。

芝 : それでいうとMCをされてる方というのは、その人の後ろに何百人、何千人というスタッフを背負っているんだと思ったら、ホントご迷惑はおかけできないと思いますね。

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やっぱりダウンタウンにおもしろいと言われたい!

――そのMCであるダウンタウン浜田雅功さん、どう映りましたか?

芝 : 本番前に出演者が控える場所があって、僕ら若手がそこにたまってたら浜田さんがいらして、すごい気さくに話しかけてくださるんですよ。「うわぁ、やさしい~!」と思って、そのまま本番に流れ込んでいけましたね。僕らが子どもの頃に見てた浜田さんって野獣みたいな時もあったじゃないですか(笑)。けど、実際会ってみたらやさしくて、言い方はあれですけど、やりやすかったです。なんでも好きにやっていいよっていう懐の深さを感じました。

――ともしげさんは浜田さんの印象、いかがでした?

ともしげ : 浜田さんはフランクでしたね。僕たちにも気を使っていただいて。けど本番でスイッチを入れたら「コラッ!」とかもやってくださって。ダウンタウンさんってお二人の関係性ができあがってるんでしょうね、本番前にスタジオの隅でちょっと会っただけでそのまま本番に入るという。それでもう十分なんでしょうね。

芝 : 今回すごい貴重な場面が見られたと思ったのは、収録前に僕ら若手と浜田さんでワイワイしてる時に、あとから松本さんが入ってこられて、ちょうどその時、浜田さんの一言で僕らがワーッと笑ってたら、松本さんが「えらいウケてんなー」とイジってこられて。それでもっと沸いて。カメラが回ってなくても、お二人はそういう絡みをされるんだなとうれしくなっちゃいましたね。いいもん見れたなと。

――では、松本人志さんの印象は?

芝 : 今回は若手ばかりで、きっと本番中はヘタったり、グダったりした場面がそれなりにあったと思うんですけど、それを松本さんの一撃で全部盛り返すのはめちゃめちゃ面白ったです。噂どおり、編集で切るところがないって感じでした。

ともしげ : うん、確かに。

芝 : 腕を目の当たりにしましたね。

ともしげ : 収録の最初に、僕らのYouTubeを見たと言ってくださったんですよ。僕らはM-1の決勝で勝ち進めなかったのですが、もし勝ち残っても次やるネタはきっとアカンかったな、とか言われて「ちょっとーッ!」みたいなやりとりが生まれたんですよ。ああいうふうに振ってくれるのは本当にうれしいし、同時に、まだまだ頑張らなきゃと思いましたね。

もっと松本さんがうなるくらいのネタをつくりたいです。そのためにはもうちょっと松本さんをこちら側の味方に付けなきゃいけないと思いました。

――味方に(笑)?

ともしげ : やっぱり、おもしろいと言われたいですから。

芝 : それはもう全芸人の願いでしょう。

――今回の賞レースファイナリスト芸人回、「ここを見てほしい!」というところは?

ともしげ : そうですね。いろいろあるんですが、僕がしゃべってると、共演のオズワルドの伊藤くんがアシストしてくれたり、他の芸人さんもフォローしてくれたり、結局、自分じゃ何もできないと痛感しました。友達や仲間に助けられて生きてるなぁと感じて、いい友達がいて本当によかったと思いましたね。

芝 : なんだよそれ(笑)。

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【モグライダー プロフィール】

芝大輔、ともしげによるお笑いコンビ。2009年結成。2021年、M-1グランプリ決勝進出を果たし、今もっとも注目を集めるコンビである。マセキ芸能社に所属。

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