初夏のハゼ釣りで本命30匹以上【和歌山・紀ノ川】最適な時期と釣りポイントも解説
ハゼ釣りのベストシーズンが到来!この記事では、ハゼ釣りの時期や最適な釣りポイントについて詳しく解説。釣り方のコツ、必要な道具についても紹介し、実際に紀ノ川での釣行もレポートする。
日本のハゼトリオ
ハゼの仲間は暖海性の魚であるが、釣りのターゲットになるのはマハゼ、ウロハゼ、ハゼクチのハゼトリオである。
マハゼは人間の生活環境の近くにいて、主に大河川の河口域を住処にすることから、一番の売れっ子である。同じ釣り場でウロハゼも釣れてくる。
マハゼよりも少し強面のメンバーだ。ハゼクチはトリオ一番の長身で、30~40cmにもなる。昔、投げ釣りファンの間で、九州方面にハゼクチ狙いで釣行するのが流行ったことがある。
ハゼ釣りの時期
ハゼは基本的に1年魚であるが、産卵は2~3月の厳冬期で、干潟の泥の中に掘ったトンネルの中で行われるという。それが孵化して釣りのターゲットになってくるのは6~7月頃。ミャク釣りの場合、おおむね3つに釣期は大別できる。
夏ハゼ(6~8月頃):はしりのハゼで5~8cmと小ぶりのものが多いが、散発的に2年魚の良型が来る。
盛期(9~10月中旬頃):12~13cmの充実した個体が多く、数も期待できるハイシーズン。
落ちハゼ(10月下旬~12月初旬頃):数は少し減ってくるが15cm近い良型が多くなる。ピンギスがよく混じる時期。
12月中旬以降は主にチョイ投げに移行する。良型が狙えるのが魅力である。
ハゼ釣りの主なポイント
一般的には、大河川の河口部周辺の護岸や河原、都市部で運河が多く流れているところでは、そこもポイントだ。
潮汐の影響のある砂泥底の場所ならハゼはいると考えていいと思う。立ち込み釣りで狙う場所もあるが、初心者やグループなら足場の良い護岸のポイントの方が安全だ。
ハゼ釣りの道具や仕掛け(ミャク釣り)
竿の長さは釣り場の条件に合わせる。川幅の狭い運河やクリークのような場所なら、3.3~3.6mの短竿が扱いやすいと思う。大河川の下流部なら、3.9~4.5m位の竿でもいい。
私は紀ノ川の河口をホームグラウンドにしているので、よく使っているのは4.5mの小継の振出コイ竿と、4.2mの並継のヘラ竿である。
紀ノ川のハゼ釣りで数釣り堪能
6月15日、夕刻4時前より3時間ほど、紀ノ川左岸、北島橋の上流側でミャク釣りにチャレンジ。
まだ7~8cmの当歳魚の小型が多いが、ぱらぱらと釣れてくる。ただそれ以下のミニサイズもまだ多く、キス針7号の仕掛けは少し太いようである。
少しずつ川下方向に移動しながら探ると、コンクリートの護岸のある周辺でアタリの多い場所を見つけた。15cmクラスの2年魚も足元から飛び出す。7時過ぎに終了。
当日はハゼ7~15cmを27匹。2年魚のフルセが7匹混じった。リリースした超ミニサイズを入れれば約30数匹の釣果。夏ハゼシーズンを快調にスタートすることができた。
ポイントの少し先では大きな鯉がエサを探して遊泳中だった。
ハゼ釣り今後の見通し
今年もハゼの湧きは順調のようである。大雨などで一時的に食いが悪くなることもあると思うが、7月下旬以降、天候が安定してくれば、サイズアップしてまた釣れだすと思う。
ハゼを早期に狙う場合、今までの釣況を考えると、爽やかな涼しい日より、ムシムシと暑さが感じられる日に釣果が伸びるように思う。
水色の面では、強い濁りはNGであるが、薄濁りなら問題ないと思う。針のチモトにソフトの蛍光玉を入れると効く。飲料水をクーラーの中に充分用意しておき、水分補給をしながら、無理なく楽しみたい。
一つのアイデアとして、氷や保冷材の代わりに、コンビニエンスストアなどで販売されている凍結ペットボトル飲料(お茶など)を2~3本入れておくと、氷の代わりに使え、溶けた分で少しずつ水分補給できるので便利である。
<牧野博/TSURINEWSライター>