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【富士山静岡交響楽団の「第125回定期演奏会」静岡公演】 小林愛実さんに3度泣かされた

アットエス

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は6月22日に静岡市清水区の市清水文化会館マリナート大ホールで開かれた富士山静岡交響楽団の「第125回定期演奏会」静岡公演。

客演にピアニスト小林愛実さんを迎えたラフマニノフ作曲「パガニーニの主題による狂詩曲」。ほかにハイドン作曲「交響曲 第100番 ト長調『軍隊』」、バルトーク作曲「管弦楽のための協奏曲」。同じプログラムで6月23日に浜松市中央区のアクトシティ浜松でも公演。

日本オーケストラ連盟正会員承認後初の定演は1階がほぼ満席。ハイヒールに赤の上下で颯爽と現れた小林さんは両手を大きく上下させながら音を操り、激情と機微を余すところなく表現した。時に直角近い角度で鍵盤に指を向ける奏法は、高速で音を拾い上げているかのよう。中盤の速弾きは耳が音符を終えないほどだったのに、ニュアンスはしっかり伝わった。名画のエンディングを思わせるロマンチックな第18番変奏に3度泣かされた。(は)

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