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オリジナリティーのある企画の考え方を、四コマ漫画の作成を通して伝授

さくマガ

さくマガ

こんにちは、かもめんたるの岩崎う大です。みなさん、いかがでしょう?
ここ何回か、四コマ漫画の作り方を一緒に体験してもらいつつ、ユーモアを形にする方法を読んでいただいたのですが、活かす機会ありましたか?
毎度、なるべく分かり易いように、ネタの種から四コマ漫画ができていく過程を見ていただいてたのですが、今回はオリジナリティーというものに少し重点を置いてやっていきたいと思います。
オリジナリティーも何もない作品を作るのは、面白くないですからね。かといって、自分にオリジナリティーがあるのかどうか?
そんなことに過敏にならなくても良いと思います。
自分が好きな面白いと思うものを描けば、その作品には嫌でもオリジナリティーが存在すると思ってください。オリジナリティーなんていうものはその程度のものだし、他の人と同じにならないように意識して作られた作品は、最早その他の人の影響を受けまくった作品になってしまうからです。

テーマを決める

では、今日もテーマ(お題)決めからいきましょう。九月ですから、新学期で良いですかね?
テーマは、なるべく広いほうが良いですね。そのほうが多くの共感を得られますし、楽しんでもらいやすくなります。オリジナリティーを出すのはその後で良いです。新学期は、ほぼ全ての人は体験したことあるテーマだし、人間ドラマもありそうだし。テーマとしてすごく良いですね。いつも言っていますが、ユーモアにはまず共感が必要です。
>>企画を考えるうえで大事な「共感」を四コマ漫画の作成を通して体験
次に、テーマの中に、存在する共感できるポイントを拾っていく作業をしましょう。ここでも、まだ面白いものを拾う必要はありませんし、オリジナリティーにも注意はいりません。むしろ、ネットで検索して、イメージを広げてもらって良いです。
「新学期」で、思いつくイメージを挙げていきましょう。
「緊張」「不安」「楽しみ」「だるい」「まあ、初日は早く帰れるし、いいか」「早起き辛い」「友達の髪型変わってる」「転入生」・・・。
「転入生」は良い感じのおもしろポテンシャルを持ったイメージですね。もう今回「転入生」がテーマでも良いぐらいですから。
普通の生徒にとっては、「新学期」というのは普通の「新学期」ですが、転入生にとっては「超・新学期」ですよね。
「転入生」の、イメージを膨らませたいと思います。そろそろ自分の好み、つまりオリジナリティーを出していきましょう。僕は、誰かが悲惨な目にあっていたり、目論見が外れたり、不協和音が生まれたり、ウザいヤツが登場したり、人間が欲望丸出しで行動したり、そんな内容のものが好きです。
「なにが、ユーモアだ!」という声が聞こえてきそうですが、これも共感できる四コマに仕立て上げられれば、立派なユーモアになるのです。
では、いざ、「転入生」のイメージを膨らませていきましょう。「完全アウェー」「自分のことを誰も知らない」「イメチェンしてても気付かれない」「初日が大事」「天国か地獄か?」
「転入生」×「自分のことを誰も知らない」
という、この組み合わせを更に掘り下げてみましょう。ここで、一つ四コマになりそうなネタを思いつきました。ややネタバレになりますが、抽出したおもしろポイントとしては、「転入生がどんなコンディションであろうと、初めてその転入生に接する生徒達は、それをその転入生のデフォルト状態だと受け入れてしまう」というところです。
こんな、漫画になりました。

1つ目の四コマ漫画

いかがでしょう?「転入生がどんなコンディションであろうと、初めてその転入生に接する生徒達は、それをその転入生のデフォルト状態だと受け入れてしまう」という所から生まれた漫画ですが、さらにそこから、色々イメージを膨らませました。
最初キャラ強めな転入生が入ってきて、みんながざわついてる中で、転入生が心の中で「ふふ、このキャラ今日からです」と思ってる、漫画というのを最初思いつきました。
それはそれで成り立ってるんですが、その時ふと更にもう一回捻ることもできるなと思ってこの形になりました。アイデアをもう一個足すわけですからその分オリジナリティは強くなります。
さらに、最初は、東京から来た転入生にしようと思ったんですが、大阪からにすることで迎える側の生徒達は「これはボケなのか??」と混乱できると思ったり、あと四コマ目の転入生のセリフですが「カブトムシや!」って叫ぶより「虫や!」って叫ぶ方が、このカブトムシと転入生になんの縁(ゆかり)もない感じが出るのでいいなとか、そんな演出的なアイデアも加えてます。演出には好みが出しやすいので、オリジナリティに繋がるポイントだと思います。
「転入生」×「自分のことを誰も知らない」で、違うパターンも思いつきました。

2つ目の四コマ漫画

これは、転入生が完全にボケ側で終わるパターンですね。これは4コマ目、転入生が「これ一年中あるんだよ…」と冷や汗垂らしてるという描写もできるんですが、今回のように「なぜか勝ち誇ってる」ほうが読者が「なんで勝ち誇ってんだよ!」とツッコんでくれる、もしくは違和感を抱いてくれるということ、さらに「ウザいヤツ」が出てくるのが僕の好みなので、こちらにしてみました。
こうやって自分がよりよいと思う表現を実現していくことでオリジナリティーの度合いも上がっていきます。
では、演出を色々変えることで、最初の漫画をよりオリジナリティーの高い漫画にしてみましょう!

3つ目の四コマ漫画

いかがだったでしょう? 最初の四コマより、オリジナリティーは上がってますよね? なんだこのクラス? と思いますよね。そしてお分かりいただけたとも思いますが、
オリジナリティーは面白さとは比例しません。
でも、ちょっとしたオリジナリティーって出るんだということもお分かりいただけたと思います。では、また次回!
執筆

岩崎う大
早稲田大学政治経済学部卒業。「かもめんたる」として2013年にキングオブコントで優勝する。お笑いだけではなくナイロン100℃に出演するなど舞台・役者・脚本・作家などジャンル問わず、多方面に活動の幅を広げる。自身が立ち上げた劇団かもめんたるでは作・演出・出演をこなし、八嶋智人氏などの数多くの役者から出演オファーが殺到するほど人気劇団に急成長している。

編集

川崎 博則
1986年生まれ。2019年4月に中途でさくらインターネット株式会社に入社。さくマガ立ち上げメンバー。さくマガ編集長を務める。WEBマーケティングの仕事に10年以上たずさわっている。

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