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猫がリアル招き猫のように『片手を上げている』原因5選 ずっと上げているのはケガのせい?

ねこちゃんホンポ

猫が片手を上げる主な原因5選

猫が片手を上げる理由はさまざまですが、大きく分けると「問題のない仕草」と「注意が必要なサイン」に分かれます。ここでは、主な原因について詳しく解説していきます。

1.リラックスしている

猫がくつろいでいるとき、何気なく片手を上げることがあります。香箱座りの途中で片手を浮かせたり、毛づくろいの後にそのままの姿勢になったりすることも。

この場合、猫は特に違和感を感じているわけではなく、ただ楽な姿勢をとっているだけです。目を細めたり、ゴロゴロ喉を鳴らしている場合は、安心している証拠でしょう。

2.寒さを感じている

冬場や冷たい床の上で見られる行動で、寒さで体温を奪われるのを防ぐため、片手を床につけずに温めている可能性があります。

特に肉球は敏感で冷たさを感じやすいため、暖房の効いた部屋や温かい場所に移動すると、自然と手を下ろすことが多いです。

3.注意を引きたい(甘え・要求)

猫は自分の意思を伝えるためにさまざまな仕草をします。片手を上げるのもその一つで、「構ってほしい」「ごはんがほしい」などのアピールであることがあります。

飼い主をじっと見つめながら片手を上げる場合は、何か要求している可能性が高いでしょう。撫でてあげたり、声をかけて反応を見てみると、猫の気持ちが分かるかもしれません。

4.違和感や軽い痛みがある

猫が片手を上げている理由として、肉球に違和感を覚えていることも考えられます。例えば、以下のようなケースです。

✔肉球にゴミやホコリがついて気になっている
✔爪が引っかかっている
✔小さな傷がある

この場合、猫はしきりに手を舐めたり、振ったりすることがあります。明らかな傷が無く、飼い主がそっと触れても嫌がらなければ、様子を見守りましょう。

5.ケガや病気の可能性

片手を上げたまま長時間動かさない場合、ケガや病気の可能性があります。特に以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。

✔触ると嫌がる、鳴く
✔歩き方がおかしい、足を引きずる
✔手が腫れている、熱を持っている

猫は痛みを隠そうとする習性があるため、異変に気づきにくいこともあります。もし普段と違う様子が続く場合は、早めに動物病院を受診するのが安心です。

片手を上げているときの適切な対処法

猫が片手を上げているとき、すぐに病院へ行くべきか、それとも少し様子を見ても大丈夫なのか迷うことがあるかもしれません。ここでは、猫の状態を確認するためのポイントと、適切な対応について説明します。

まずは落ち着いて様子を見る

猫が片手を上げていても、短時間で元に戻るようなら、特に心配はいりません。リラックスしているだけの可能性もあるため、無理に触ったりせず、しばらく様子を見守りましょう。

ただし、次のような状況では注意が必要です。

✔片手を上げたまま何時間も下ろさない
✔触ると嫌がる、鳴く
✔歩き方が不自然、足を引きずる

以上の様子が見られる場合は、次のステップに進みましょう。

そっと触ってみる(無理に触らない)

猫が嫌がらない範囲で、ゆっくりと手や足を触ってみます。

✔冷たくなっているか? → 血行不良の可能性
✔腫れているか? → ケガや炎症の可能性
✔熱を持っているか? → 感染症や炎症の可能性
✔爪や肉球に異常はないか? → 割れた爪、異物の有無をチェック

もし触るのを極端に嫌がる場合は、痛みがある可能性が高いため、無理に触らず安静にさせましょう。

自宅でできる応急処置

猫の状態によっては、自宅で簡単な対処ができることもあります。

✔軽い汚れや異物がある場合 → 濡れたタオルやコットンで優しく拭く
✔爪に異物が引っかかっている場合 → 無理に引っ張らず、優しく取り除く

ただし、自己判断で処置をするのが難しい場合は、できるだけ早く獣医師に相談するのが安心です。

動物病院へ行くべきタイミング

以下のような場合は、早めに動物病院を受診しましょう。

✔片手を上げたまま、数時間経っても下ろさない
✔触ると明らかに痛がる、鳴く
✔腫れや熱を持っている
✔足を引きずっている、歩き方が不自然
✔ぐったりして元気がない

猫は本能的に痛みを隠そうとするため、明らかな異変が見られたときには、すでに症状が進行している可能性もあります。少しでも異常を感じたら、迷わず獣医師に相談しましょう。

まとめ

猫が片手を上げる理由は、リラックスや甘えなど問題のない場合が多いですが、寒さや違和感を覚えていることもあります。長時間下ろさない、触ると嫌がる、腫れや片足を引きずって歩く場合は、ケガや病気の可能性があるため注意が必要です。

猫は痛みを隠す習性があるため、違和感を感じたら早めに獣医師に相談しましょう。日頃から猫の様子をよく観察し、快適に過ごせる環境を整えることが大切です。


(獣医師監修:葛野宗)

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