【多摩市】一般社団法人ライフイズ 医療的ケア児の居場所に 諏訪に新たな施設を開設
福祉の視点でまちづくり事業を行う一般社団法人Lifeis(ライフイズ/影近卓大代表)は来月、医療的ケア児者とその家族が過ごせる拠点「modoki(モドキ)」を諏訪名店街に開設する。現在、ふるさと納税の仕組みを利用して支援できるクラウドファンディングを実施している。
医療的ケア児者は人工呼吸器や経管栄養など日常的に医療的ケアを必要とする人。医療の進歩により病院ではなく家庭や地域で暮らす子どもが増える一方、地域の受け皿が不足しているとして保護者への負担が大きく、家族が孤立するケースも少なくないという。
そのような状況から同法人は2021年、諏訪名店街に重度の障害を抱える未就学児などの居場所となる事業所「+laugh(アンドラフ)」を開設した。事業所には駄菓子屋やフリースペースが併設され、医療的ケア児者と地域住民が触れ合う場となっている。
今回の施設はアンドラフの近くに開設される。医療的ケア児者と地域がゆるやかに重なり合う場をコンセプトに、医療的ケア児者が一時的に滞在できる医療型特定短期入所と私設図書館、セレクトショップ、泊まれるまちの休憩所(登録制)などを併設する。
影近代表は「障害や背景に関わらず、同じまちで暮らす人たちが自然に出会い、それぞれの日常生活の景色が多様になれる場があれば良い」と話し、この施設の構想を練り始めたという。また、「まちの人たちと共に育てていきたいと思っているので、仲間も募集しています」としている。
同法人は開設に先立ち、多摩市のふるさと納税として支援を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を行っている。12月31日まで。使途は医療機器整備、ベッド、エアコン購入などの資金。GCFは税控除を受けながら参加できるのが特長で、通常のふるさと納税と比べ、具体的に使い道を選んで寄付することができる。
支援方法は「GCFmodoki」で検索を。