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子どもの夢を「仕方がない」で終わらせないために|Santenとセレッソ大阪が広げる、“目”の新常識

Sports

ボールを追いかける子どもの姿を見つめる時間は、子どもの目の健康について考えるきっかけにもなりました。

2026年5月31日、Santenとセレッソ大阪は、『Santen×セレッソ大阪 楽しみながら学ぶ!目の健康&サッカー教室』を開催。小学3年生から6年生までの親子約80名が参加し、イベントを通じて「見ること」と向き合いました。

授業も、宿題も、娯楽も、デジタルデバイスの利用が当たり前になった時代。子どもたちの目を取り巻く環境は、大きく変化しています。

生活環境の変化に伴い、子どもたちの近視は世界的に増加しています。こうした背景を踏まえSantenは、スポーツを入り口に子どもたちや保護者が目の健康に向き合うきっかけを届けるため、セレッソ大阪と協働でイベントを企画しました。

イベント概要

『Santen×セレッソ大阪 楽しみながら学ぶ!目の健康&サッカー教室』
5月31日(日)14:00〜16:30
場所:YANMAR HANASAKA STADIUM
対象:小学3年生〜6年生の親子約80名

サッカーを通じて学ぶ目の健康、親子の特別な時間

目の健康セミナー|レジェンドが語る「見る力」の重み

セミナーは、セレッソ大阪会長、そして日本代表のレジェンドでもある森島寛晃氏による「2002年W杯のゴールも、まわりが見えたからこそ決められた」という実体験のお話からスタート。憧れのヒーローの言葉に、子どもたちも大人たちも真剣に耳を傾けます。

「視力は、サッカーを全力で楽しむための武器なんだ」。そんな気づきが会場に広がり、子どもたちは自分ごととして「見ることの大切さ」と向き合い始めました。

セレッソ大阪 森島寛晃会長

疾患体験とゲームでよりリアルな目への意識を

放課後NPOアフタースクールとSantenが共同で作成したプログラム『ハッピーアイプログラム』は、子どもたちが自然に自分の目のことを考える“気づき”を与えるプログラムです。このプログラムをイベント参加者全員に体感いただきました。

親子で「緑内障」「白内障」の体験ができるゴーグルをそれぞれ着用し、その見え方を知ります。

クイズやゲームを通じて、保護者も子どもも近視に関する知識が自然に身につく時間になりました。

実際に体験した親子から

子ども(小学6年生)

「スタジアムの芝生は気持ちよくて、いつも以上に動けました!セミナーはゲーム形式で楽しかったし、ゴーグルで目が悪い(目の病気の)大変さを体験して、これからは大好きなゲームも『やりすぎないように少しは気をつけようかな』と思いました。」

保護者(お父様)

「私自身が昔から目が悪く(近視で)苦労してきたので、子どもには今のうちから目の大切さを学んでほしくて応募しました。家で口酸っぱく注意してもなかなか響きませんが、憧れのスタジアムで専門的な話を聞けたことで、本人の中に『自分で気をつけよう』という自覚が芽生えたことが一番の収穫です。」

子ども(小学3年生)

「サッカーの試合が一番楽しかった!クイズでは、クラスの3人に1人が目が悪い(近視)って聞いてびっくりしました。ゴーグルをつけたら黄色が見えにくくて嫌だったので、これからはゲームをする時間を、少し短くして目を大切にしようと思います。」

保護者(お父様)

「最初はサッカー教室が目的でしたが、セミナーの内容がとても新鮮でした。最近息子がゲームを始めたので気になってはいたのですが、近視は『仕方ないもの』ではなく、親が意識して環境を整えることで対策ができると知り、意識が変わりました。まずは画面との距離や明るさなど、身近なところから気をつけてあげたいです。」

“未体験ゾーン”を生きる子どもたちの認識を変える

サッカー教室と目の健康セミナーを通じて、見ることへの理解を深めた今回のイベント。

その背景には、子どもたちの目を巡る変化への危機感がありました。なぜSantenは、スポーツを通じて「目の健康」と向き合おうとしているのか。長谷川成男さん(以下、長谷川)と高橋博直さん(以下、高橋)に話を聞きました。

参天製薬株式会社 長谷川さん(写真左)、高橋さん(同右)

ーー今回は、サッカー教室と目のセミナーを掛け合わせたイベントを行いました。そもそも、Santenはなぜ今「子どもの近視」に向き合う必要があると感じているのでしょうか?

高橋)近年、現代人のライフスタイルが大きく変化するなか、世界的に近視が増加傾向にあります。日本では、小学生の約4割、中学生では約6割、高校生では約7割が裸眼視力1.0未満と報告されています。さらに2050年には、世界人口の約半分、49.8%が近視になるという予測もあります。

近視は「眼鏡をかければ見えるようになるので大丈夫」と捉えられることも少なくありません。ただ、学習や趣味など、日常のさまざまな場面に影響しますし、将来的に他の目の疾患に影響することがあるとされています。そのため、成長期の段階から生活習慣に配慮することが重要とされています。

ーーたしかに、子どもの近視は増えている印象がありますね。一方で、近視になることに対して、世の中では「仕方ないもの」と受け止められている側面もあるように感じます。

高橋)そうですね。実際に子どもが集まると、みんな眼鏡をかけているような光景も特別なことではありません。だからこそ、「近視になっても仕方ない」という当たり前を変えていくこともさらに難しくなっていると感じています。

長谷川)一昔前と比べると子どもの生活環境は明らかに変わっています。「1日2時間ほど外で過ごすことが近視の進行を抑制する可能性がある」と言われていますが、昔と比べても近年は、とくに夏場は暑すぎて外に出づらい日も多いです。さらに、小学生でスマートフォンを持ち、娯楽はYouTube。授業もタブレットやスクリーン中心で、教科書もデジタル化されていますよね。

ーーそうした環境面も、「時代の流れだから仕方ない」と感じてしまう一面ですね。

長谷川)今の大人たちは、現代の子どもたちのようなデジタル環境で育ってきたわけではありません。この環境で育つ世代の目に将来どのような影響があるのか、私たちはまだ十分にわかっていないのが現状です。

「近視は矯正できるから問題ない」と単純に捉えるのではなく、子どもたちを取り巻く環境の変化を踏まえ、これまでの認識のままでよいのかを改めて考えていく必要があります。

好きを入り口に、「目」と向き合ってほしい

ーーそうした目を取り巻く課題に対して、今回セレッソ大阪と一緒にイベントを行ったのはなぜですか?

高橋)「目の健康」と「サッカー」が強く結びつくイメージはないかもしれません。ただ今回の取り組みでは、サッカー教室という“子どもたちが自然に参加できる場”を通じて、目の健康を身近に感じてもらいたいと考えました。

楽しく学んでもらうことで、お子さんや保護者の方々を含めて、「見ること」への意識をポジティブに高めてもらいたい、そして、自分が好きなサッカーと目をつなげて考えてもらうことで自分ごととして捉えてほしいと思っています。

ーー自分ごととして捉えてもらうために、今回のイベントではどんなことを目的にしましたか?

高橋)まずは、参加いただいた方々に「近視について考えるきっかけ」を届けたいと思っていました。

近視に限らず、医療の現場では早めの相談が役立つケースが多くあるそうです。選択肢が限られてしまう前に、少しでも違和感があれば「一度眼科に相談してみよう」という意識につなげることを目指しました。

ーー違和感を放置しないことが、将来的な目の健康にもつながっていくんですね。

高橋)そうですね。近視は、子どものときほど進行しやすいと言われています。ただ、その進行を少しでも緩やかにできれば、成長したときの目への負担を抑えられる可能性があります。

近視は、将来的に緑内障や網膜剥離などの別の疾患につながる可能性があり、とくに強度近視ではそのリスクが高くなるとされているため、“少しでも進行を緩やかにしていく”ことも重要になります。

長谷川)そのためには、保護者の意識もとても大切です。子どもの声に耳を傾けながら、「最近目が見えにくいんだよね」と変化を口にしたときには「一度眼科に相談してみようか」という行動に保護者がつなげていく必要があります。

普段はあまり意識することのない「目の健康」ですが、本来は日々の生活と深く関わっています。だからこそ、サッカーのような身近な体験を通じて、自然と関心を向けていただきたいと考えています。

「見るを守る」その先にある、Santenの挑戦

ーーSantenさんは、これまでも日本ブラインドサッカー協会との取り組みなど、「スポーツ」と「見ること」を掛け合わせた取り組みをされてきました。今回の活動にも、そうしたSantenの経験が活きている部分はありますか?

長谷川)以前、弱視の方が行う『ロービジョンフットサル』を体験したことがあるのですが、ゴーグルをつけて実際にプレーする選手と同様の視界になると、自身のパフォーマンスが大きく落ちる感覚がありました。

そのときに「見え方」は、スポーツのパフォーマンスに大きく関わるんだと実感したんです。子どもの近視も同じで、ぼやけたり遠くが見えにくかったりと、見え方によってプレーへの影響は変わってきます。実際に体験したからこそ、「スポーツ×視力」、そして「子ども」というテーマの重要性を強く感じています。

ーー今回の取り組みも、その延長線上にあるのですね。

長谷川)セレッソ大阪さんとの取り組みも、一つの象徴的なチャレンジになりました。サッカーだけではなく、他のスポーツにも広がるかもしれませんし、ブラインドサッカーだけでなく、その他のスポーツにもつながっていくかもしれない。“見る”というテーマを、もっと社会全体で考えていく。その入り口として、スポーツには大きな可能性があると感じています。

ーーそうした考え方は、Santenさんが掲げる「見ること」への向き合い方にもつながっているのでしょうね。

高橋)子どもの頃の近視やアレルギー、中高年以降の緑内障や白内障、老視など、目に関する悩みは人生を通じて存在します。私たちは、近視だけではないあらゆる疾患に対して研究開発を進めています。どのライフステージであっても、「見ること」を通じて世界中の人々に幸せを届けたいという思いは変わりません。

その中で、今の環境の変化によって、子どもたちが最初に直面する目の不具合として、近視が大きな課題になっている。だからこそ今、お子さんに対するアプローチとして、近視予防を強く発信しています。

長谷川)Santenは眼科領域に特化したグローバル製薬企業として、これまでの長い歴史も含め、「目に関することなら任せてほしい」という思いがありますし、そこにはプライドもあります。

近視は、子どもたちのこれからの生活や可能性にも関わるテーマです。だからこそ、今回のような取り組みを一過性のイベントで終わらせるのではなく、人々が目の健康について考えるきっかけとして、少しずつ社会に広げていきたいと考えています。

ーーありがとうございました!

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