【川崎市】商工会議所 窪田会頭「中小企業に稼げる力を」DX推進に注力
川崎商工会議所は11月4日、臨時議員総会を開催し、新会頭に窪田雅己氏(67)=富士通Japan相談役=を選任した。任期は同日から3年間。就任会見で窪田氏は、AI導入をはじめとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に最も力を注ぐと強調。物価高、賃上げ、人手不足に直面する中小企業に対して「稼げる力をつけたい」と支援強化に取り組む考えを示した。
DX推進に注力
同商議所の会頭で富士通出身者は初めて。
窪田氏は同商議所で行われた記者会見で、「川崎は大・中小企業がバランスよく発展している。人口が増えている」と指摘。日本経済に元気がない中、活気を取り戻すためには、DXの活用が重要だとの認識を示し、「川崎を日本の先進事例にしたい」と意気込む。その上で、「出身母体のノウハウを生かし、推進していく」とも力を込めた。
4期目の当選を果たした福田紀彦市長が公約に掲げた7つの循環について「関連する部分については全面的に連携する」との意向だ。
所信表明では「商工会議所は単なる支援機関ではなく、地域の未来をともに築く『共創の場』」と位置付けた。「待ちの姿勢を脱却し『ともに動く』『ともに考える』姿勢へと転換し、会員事業所とともに実効性ある取り組みを進める」との考えも表明した。
記者会見では「マサッキー」と名付けたAIアバターを使用し、所信表明や質問にも応じた。
副会頭に山根氏
臨時議員総会では、新任の副会頭として、山根崇氏=(株)山根工務店代表取締役=が就任することも発表された。
同商議所30期役員は以下。〇は再任。敬称略。
【会頭】窪田雅己
【副会頭】〇関進=川崎タクシー(株)代表取締役会長、〇増山雅久=(株)TOPコンサルティング代表取締役社長、〇石山一可=(株)東芝小向事業所人事・総務部エキスパート、山根崇
【専務理事】〇三瓶清美=同商議所専務理事
【常務理事】岩井新一=同商議所常務理事