湘南暮らしのリアル|逗子に移住した川原リウさんが語る「出会いによって起きた、仕事の変化」
2022年に逗子に移住した、ライターの川原リウさん。
都内の企業に勤めながらフリーのライターとして活動しており、湘南人では主に政治家や首長のインタビュー記事を執筆しています。
移住によって出会いがあり、仕事の変化があった。
川原さんの移住生活について、お話を伺いました。
画像出典:川原リウさん
川原リウさんのプロフィール
居住エリア
逗子市小坪(リビエラ逗子マリーナ内)
家のタイプ
リゾートマンション(賃貸)
家族構成
単身
移住前の居住地
東京都渋谷区渋谷
移住時期
2022年7月
移住のきっかけ │ 華やかな都会から、自然豊かな場所へ
逗子に移住するまでは渋谷の中心地に住んでいた川原さん。
異業種交流会に参加したり、経営者やベンチャー企業で働く方々と華やかな日々を過ごしていました。
しかし2020年にコロナ禍となり、街から人がいなくなってしまいます。
「人がいなくなった渋谷には、住んでいる意味を見出せなくなりました。」
六本木や代官山といった都内での引っ越しも考えてみたものの、大好きだった渋谷を離れるほどの価値が無いと感じたそう。
「住んでいた渋谷のマンションでは、講演会や勉強会が開かれたりと、住むだけではない付加価値がありました。」
それに代わる付加価値とは何かと考えた結果、“自然豊かな場所”という方向性が見えてきます。
住まい探し │ 一目惚れした、リゾートマンションと漁港
方向性が決まってからは、鎌倉・逗子・葉山で家探しを始めます。
自然豊かな場所が良いけれど、虫は苦手。
山側ではなく、海側の物件を探していました。
内見で逗子に赴いた川原さんは、新しい景色を見つけます。
「鎌倉からのトンネルを抜けた先に、美しい別世界が広がっていました。」
画像出典:川原リウさん
その物件は、リビエラ逗子マリーナ。
ヤシ並木が特徴の、逗子市小坪のリゾートマンションです。
画像出典:川原リウさん
心を打たれましたが、あくまでリゾート物件。
別荘として休日を過ごすのにちょうど良い設備であるため、日々を暮らすインフラは少し物足りません。
周りにはお店が少ないこともあり、最初は住むイメージが湧かなかったと言います。
「決め手は隣の小坪漁港でした。おばあさんが港にパイプ椅子を置いてうとうとしていて。その風景がものすごく良かったんです。」
画像出典:川原リウさん
漁港があるおかげで、肉屋や魚屋があることがわかり、生活のイメージもできてきました。
その後はリビエラ逗子マリーナに絞って物件を探し続けます。
生活に必要だと思うチェックポイントを30個ほど洗い出し、足を運んで実際に物件を確認して、今の部屋を決めました。
「住んでいるところを具体的にイメージしながら、災害リスクも含めて自分自身が許容できる範囲か、実際に見て決めることがとても大切だと思います。」
画像出典:川原リウさん
物件だけではなく、周りの環境も含めて見ること。
イメージだけではなく、生活の具体的なシミュレーションをすること。
どちらも移住後の快適な暮らしのためには必須にしておくと安心です。
湘南での仕事 │ 政治が生活の中に無いと感じた
移住で一番大きかった出来事は、ライターに復帰したことでした。
以前は別のメディアでライターをしていた川原さんですが、逗子に来たことがきっかけで再チャレンジしようと考えます。
「鎌倉や逗子には、地元民しか知らない美味しいお店が多い。感動した気持ちを言語化したくなったんです。」
湘南人のライターになって間もないころ、第50回衆議院議員選挙が公示され、「神奈川4区の公開討論会へ取材に行けないか」と編集部から打診がありました。
「ライター復帰して1ヶ月で、新聞社と肩を並べて報道席にいたんです。」
画像出典:川原リウさん
公開討論会で感じたことは“政治が生活の中に無い”という感覚。
「鎌倉はファッションも文芸も映画も、何でも生活の中にありますが、政治は生活の外になっているのではと感じたんです。」
その感覚は、鎌倉・逗子で様々な人と交流したからこそ得られたものでした。
文化的なものは暮らしに根付いているけれど、政治的なものは根付いていない。
行政の情報は出ていなくはないけれど、住民に伝わりきっていない。
その違和感に気づいたことで、政治や行政を自身のテーマの一つにする気持ちが芽生えました。
「移住をしていなければライターに復帰していませんでした。東京にいたころは想像もしていなかった未来ですね」と語ります。
湘南の日常 │ 広がる、ゆるくてあたたかいコミュニティ
リビエラ逗子マリーナからは鎌倉駅方面と逗子駅方面のバスが出ています。
川原さんは鎌倉方面によく出かけるとのこと。
「移住して最初の2年半は鎌倉の立ち飲み屋にしょっちゅう通っていました。ゆるいコミュニティができてて、それがとても楽しいんです。」
近くのエリアではイベントも多く、文化的な交流も盛んです。
画像出典:川原リウさん
「宮沢賢治や大江健三郎、映画や文芸の話ができることが嬉しいです。会社ではそういった話ができないので、自分の中にあったものが解放されていく感覚があります。こんなことは社会人になってから初めてかもしれません。」
住まい近くの酒屋さんでは、ご近所さんとの交流もあります。
「角打ちみたいになっていて、多い時は20〜30人集まる溜まり場になっています。時間という貴重なものを、みんなで一緒に浪費している感じ。一番贅沢な時間です。」
その中には川原さんと同じく移住の方も多く、お互いに負担にならない距離感を保てているとのこと。
画像出典:川原リウさん
「人とのつながりは、もう一度ライターをやってみようと思う土台にもなりました。」
移住して良かったことに「人とのつながり」をあげる川原さん。
近づきすぎず、かといって冷たいわけではない。
そんなゆるい関係性を育む余白が、この場所にはあるように思います。
暮らしてわかったこと │ 不便の中に、楽しみを見出す
どんなに事前に調べても、実際に住んでみないとわからないこともあります。
「近所の飲食店は平日の夜にやらないんです。夜ごはん食べに行こうと思ったら開いてないので、それは最初びっくりしました。この辺りに住むなら、自分で料理することが必須になりますね。」
住まいからはスーパーも少し遠いので、ネットスーパーを利用しています。
川原さんのように都心からの移住の場合、一番最初に遭遇する生活のギャップかもしれません。
画像出典:川原リウさん
「バスが一時間3本程度なんです。そこに合わせて動く形になるので、こまめに時間をチェックしながら外出の準備を進めています。これは移住してから身についた習慣ですね。」
お店が開いていないこと、バスの本数が少ないこと。
どちらも不便に感じそうなものですが、川原さんは軽やかに話します。
「鎌倉からの帰り道で、ちょうど良いバスが無ければ数十分歩いて帰ります。海辺歩いて帰ろうとか、階段登ってみようとか、そんなのも楽しいです。」
画像出典:川原リウさん
想定外のことに対して、楽しみを見出せるか、ただ不便さを感じるか。
川原さんに軽やかさを感じたのは、どんなことも楽しまれている姿勢を感じたからなのだと思いました。
移住を考える人へ │ 柔軟に変化を
「場所に合わせて自分を変えられる人が、移住に向いていそう」と川原さんは語ります。
「都会に住んでいた頃は、どんな仕事をして、誰と知り合いで…とマウントの取り合いのようになることが多かったです。けれど、ここにはそんな人はいない。自分が話題の中心になる必要は無いし、コミュニティの端っこにいても良い。都会でやっていたコミュニケーションをそのまましてしまうと、上手くいかなかっただろうなと思います。」
都会に住んでいた場合、そのままの暮らしを期待すると“何か違う”となってしまいます。
より良い移住生活をおくるためには、価値観も含めて変化を楽しめると、肩の力を抜いて新しい土地に馴染んでいけるはずです。
最後に
移住をきっかけにライターの仕事を再開した川原さん。
政治や行政をテーマにすることも、移住なしには考えられなかったと言います。
人と出会い、風景に出会い、仕事と出会う。
新しい場所に移り住むことは、新しい自分に出会えることなのかもしれません。
画像出典:川原リウさん
湘南人では今後も、湘南エリアへ移住した方々の暮らしのリアルをお届けしていきます。
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