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流行りの平成ファッション「y2k」コーデのヒントはマンガにある! ファッションがお洒落な平成のマンガ作品4選! 『NANA』『DEATH NOTE』etc.

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

近年巻き起こっている“平成レトロ”ブーム。平成を追体験できるカフェ、デジカメの再ブーム、平成に一生を風靡したコンテンツやキャラクター、モチーフのリバイバルなどは、平成に青春を過ごした世代から「懐かしい」と注目されているのはもちろん、若い世代からも「逆に新しくてお洒落」と支持を集めています。

その影響はもちろん、ファッションの分野にも。

タイトなトップス、ヘソ出し、シャツやレースのレイヤード、ローライズのデニム、ジャージ・スウェットなどのスポーツミックス、厚底ブーツにルーズソックス、レッグカバー&アームカバー、ストーンやスタッズたっぷりの太ベルト、そしてストラップやファー、ぬいぐるみを使った装飾……など、ギャルを筆頭に平成を彩ったファッションを取り入れつつ現代風にアップデートした「y2k」と呼ばれるスタイルが今再びお洒落の最先端になっているんです。

そこで、本記事ではファッションがお洒落な平成のマンガ作品をご紹介。『NANA』『DEATH NOTE』など懐かしの名作を振り返りながら、コーディネートの参考にしてみてくださいね。

 

ファッションがお洒落なマンガといえばやっぱり『NANA』『ご近所物語』

矢沢あい先生の代表作である『NANA』や『ご近所物語』といった作品は、そのファッション性の高さが人気の理由でもあります。

『NANA』は、自身がボーカルを務めるバンドでメジャーデビューを夢見て上京した大崎ナナと、恋人を追って上京はした小松奈々、“2人のナナ”の出会いをきっかけに始まる物語。それぞれの恋愛や夢、そして葛藤や別れを描く青春群像劇です。

 

 
1999年〜2000年代初頭が舞台となっている本作では、スタッズ・レザー・チョーカー・厚底ブーツなどロックテイストなパンクファッションが豊富に描かれています。特にナナは、そんなハードなテイストに赤チェックのミニスカートやほんのりセクシーなキャミソール、編タイツなどを合わせた上級者スタイルが魅力的。そんな彼女に憧れる読者も多く、ファッション誌などで取り上げられることもしばしば。

さらにナナはオーブ型のロゴでお馴染みのイギリス発祥のブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」が好きということで、作中ではヴィヴィアンの洋服やアクセサリーをたびたび着用しています。2000年代には、そんな彼女のファッションをきっかけに日本でヴィヴィアンが流行しました。

『NANA』には今流行りの「y2k」ファッションをうまく着こなすヒントが随所に散りばめられているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

そして『ご近所物語』は、ファッションデザイナーになって自分のブランドも持つことを夢見る服飾デザイン科の高校生・幸田実果子を主人公に、幼なじみ・山口ツトムとの恋愛や、彼女を取り巻く人間模様や恋模様を描く作品です。

 

 
ファッションを題材にしていることもあり、本作では鮮やかな色使いでデコラティブな色柄、素材、小物をハイセンスに組み合わせた個性的で可愛らしいコーディネートがたくさん登場します。靴、スカーフ、髪型といった細かいポイントまで作り込まれた完成度の高いファッションは多くの読者を魅了してきました。SNSでは、本作に憧れてコーデを再現するファンの姿を見かけることも少なくありません。

ちなみに両作の原作者である矢沢あい先生は、大阪モード学園に通われていたそう。矢沢あい作品には唯一無二の素敵なファッションが無数に描かれているのも納得ですよね。

 

平成ブームの今こそ真似したい、ミサミサのファッションが可愛すぎる! 『DEATH NOTE』

『DEATH NOTE』(原作・大場つぐみ、作画・小畑健)は、天才高校生の夜神月が、名前を書かれた者は死ぬという「デスノート」を手に入れたことをきっかけに、犯罪者を粛清するキラとして暗躍する物語。キラの正体を暴くべく、天才探偵Lは命懸けの心理戦を仕掛けていきます。

そんな本作に登場するのが、熱狂的なキラ信者で「第二のキラ」として活動するミサミサこと弥海砂。金髪のハーフツインテール(ツーサイドアップ)×ブラックを基調としたファッションが印象的なキャラクターです。

 

 
ファッションモデルでもある彼女は作中で十字架、コウモリなどゴシックでダークな要素と、レースやフリルといった甘いロリィタ要素を掛け合わせたゴスロリファッションを着こなしていて、いつもお洒落。レザーの小物やハードなアクセサリーを合わせることでパンキッシュな印象も演出しています。

また、ミサミサのアイコン的なアイテムの一つであるボーダーのアームカバーは現在流行中のアイテムでもあります。細部までこだわられた統一感のあるミサミサのファッションは最旬の「y2k」にも重なる部分があり、真似してみたくなりますよね。

 

今見たら……あれ? お洒落じゃん! 時代に合わせて服もアップデート『BLEACH』

『BLEACH』(原作・久保帯人)は、死神の力を得た高校生・黒崎一護と仲間たちの活躍を描くバトルアクション作品。死神の世界・尸魂界(ソウル・ソサエティ)の動乱に巻き込まれ、熾烈な戦いのなかで成長していく様子が描かれています。

2000年代にはジャンプの看板作品として圧倒的な人気を博した本作ですが、ことキャラクターたちの私服に関してはあまりかっこよくないという意見もネット上では散見されているようです。

しかし、よく見てみると一護ら彼らが身につけているのは英字Tシャツ、ボディラインのわかるロンT、パーカー、ダボダボのパンツ、太ベルト、チェーン、ビーニー……完全に平成ムード漂う「y2k」ファッション! 確かに数年前に見たら時代を感じるファッションだったかもしれませんが、今の視点で見ると一周回ってトレンドど真ん中な一護たち。下北沢や渋谷・原宿あたりにいそうな出立ちです。

 

 
ちなみに、久保帯人先生は自身のXアカウントでときどきイラストを投稿さてれていますが、近年は個性的かつモードなジャケットコーディネートや、力の抜けたゆるカジテイストのコーディネートなども描いており、時代に合わせてキャラクターに着せる洋服もアップデートしているよう。

そんなお洒落への感度が高い久保先生が描き出す平成コーディネートを参考にしながら、ぜひ「y2k」ファッションにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 
[文/まりも]

 

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