【今週の『ONE PIECE』の話題は?】「イケメンすぎ!」「ビジュえぐい」キリンガム聖の素顔公開に衝撃走る!“世界をひっくり返す”=イム様vsニカのオセロ勝負?<1151話>
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載27年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
6月9日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1151話“もういいわかった!!!”では、ついに公開されたキリンガム聖の素顔に反響が集まっています。また、久しぶりに名前が挙がったモサ公の正体にもさまざまな考察・予想が浮上しているようです。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1151話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
キリンガム聖の人獣型がお披露目! 「イケメンすぎ」と話題に
今回も掘り下げるべき要素盛りだくさんの第1151話でしたが、なんといっても注目を集めたのは人獣型のビジュアルがお披露目されたキリンガム聖でしょう。
これまで描かれていたキリンガム聖は獣型で、中国の神話に登場する伝説の生き物“麒麟”をベースとした姿をしていました。長い首とふさふさの眉、つぶらな瞳が印象的で、神の騎士団の中ではどちらかといえばコミカル寄りなビジュアルでしたよね。
しかし、今回お目見えした人獣型のキリンガム聖は毛先に遊びのある黒髪、下まつ毛が印象的なキリッとした目元と通った鼻筋、ギザギザの歯と、例えるならビジュアル系やパンクロックのバンドメンバーのような出立ち。
読者からは、「イケメンすぎるだろ!!」「こんな顔してたの!?」「マジで最初新キャラ出たのかと思った」「これは人気出そうなビジュ」「おじいちゃんとかゆるキャラみたいな感じを想像してたのに…!」と驚きの声が続々と寄せられています。
このイケメンが初登場時「まずいぞまずいな」「遅刻だ遅刻ゥ〜〜!!」と焦ったり、会話の途中で寝ぼけたりしていたのを考えると、そのギャップがまた魅力的ですね。
また、その特徴的な歯の形状から、キリンガム聖には魚人族の血が混ざっているのではないか? と考える読者も少なくないよう。確かに、アーロン、ホーディ、ジンベエ、フィッシャー・タイガーなど、これまで作品を彩ってきた魚人の猛者たちの多くがギザ歯を所持しています。ちなみに、キリンガム聖の素顔とマダム・シャーリーの顔立ちが似ているという声も。彼に魚人の血が流れているのかどうか、その生い立ちが気になるところです。
とはいえ、キリンガムは軍子などとは異なり“リモシフ”の姓を持ち、名前のあとに“聖”がつく点からも生まれながらの天竜人である可能性が高そう。天竜人×魚人のハーフという線も考えられるでしょうか。
“世界をひっくり返す”の意味は…黒の悪魔イム様と白の太陽の神ニカは“オセロ”の関係?
“黒転支配(ドミ・リバーシ)”というイム様の力により、あのドリーとブロギーまでもが悪魔になってしまいました。憧れの誇り高きエルバフの戦士が闇に囚われた姿を目の当たりにし、悲しむウソップの姿に心を締め付けられずにはいられませんでした。
前話では“悪魔化した者たちに挟まれると、その間にいる者も悪魔になってしまう”というオセロのような現象が観測され話題となりましたが、今回は実際にオセロの盤が登場。白から黒へひっくり返されて悪魔堕ちしていく巨人たちが描かれました。イム様はオセロに関する悪魔の実の能力も使える可能性がありますね。
そして、“ひっくり返す”といえば、思い出されるのはかつてロジャーがレイリーに言った「世界をひっくり返さねェか!?」と言う言葉。ワンピースを手に入れて世界をひっくり返すという物語のゴールには、イム様の支配により黒くひっくり返されてしまった世界を、もう一度ひっくり返して白に戻すという意味合いが含まれているのかもしれません。
実際に、悪魔のイム様は黒、対する太陽の神ニカの特性を持つルフィは白のカラーを持つ対比構造
になっており、まさにオセロのよう。ルフィの能力によってブロギーたちの悪魔化が解けることを期待するばかりです。
ヤルル説も……結局モサ公って誰?
ギャバンと彼を追いかけてきたチョッパーが冥界へ落ちたことで、後半は久しぶりに冥界サイドにもスポットが当たりました。まるでゾロに対抗するサンジのように必死で「ナンバー2」を主張するギャバン、褒められて喜ぶチョッパーなど、陽界の緊迫感を忘れられるようなシーンも見どころです。見聞色の覇気の強さを見せつけたルフィとロキの共闘が期待される、形勢逆転の予感に胸が高鳴るラストでした。
そんななか、ロキがまたしても謎の人物・モサ公と雪電伝虫で通話をしていました。ロキはモサ公が危険な目に遭っているかもしれないと感じたようですが、モサ公は「大丈夫です」「心配しないで…!!」と状況を語らず、まるで最後のお別れのような挨拶をして一方的に通話を終えてしまいます。第三者からみても、モサ公に何か大変なことが起きていることは伝わりますよね。
では一体、モサ公は今どこにいて、どんな出来事に巻き込まれている誰なのか。
いまの状況や通話での発言をふまえると、モサ公の正体は陽界にいる誰かと考えるのが自然な流れではないでしょうか。読者の間では、雪電伝虫のビジュアルの特徴や、陽界でいま一番危険な状況にあるという点からモサ公=ヤルルという推察が共感を集めているようです。
そのほかにも、SNSにはモサ公の正体について「喋り方的にアンジェ先生では?ロキが好きだったローラ寄りの見た目だし」「図書館のビブロか?」「立て込んでるといえば聖地マリージョアだから、実は政府側の人間?」「新キャラか、もはやエルバフ外の人間かもな…」など、さまざまな意見がポストされています。
ロキが守りたいと思うほどの人物ならば、重要キャラであることは確定と思って良さそう。わかりそうでわからないモサ公の正体、あなたは誰だと予想しますか?
[文/まりも]