自称「おそろしく旨いハンバーグ」ってどれくらいウマいの? 味の素の冷食と比較してみた結果…
最近、埼玉発祥のスーパー「ベルク」に夢中である。理由は実にシンプル。行ったら珍しいものが見つかって面白いのだ。
例えば今回取り上げるハンバーグもその1つ。掘れば掘るほど温泉が湧き出てくるような感覚とでも言おうか。もうベルクのエンタメが止まらない。
・クセ強ハンバーグ
購入したのは冷凍食品のハンバーグなのだが、まず商品の名前が変わってて目を引いた。というのも……
「おそろしく旨いハンバーグ」との名前で売られていたのである。百歩譲って他人が言うのは構わない。ただ、自称というのは今のアレコレ揚げ足を取りの時代において冒険しているような気がする。
加えて値段も388円と強気価格で、ところどころにクセ強ワードあり。これが適正との判断だろうが、他の安い価格で飼い慣らされた身からすると「大したことなかったら分かってる……?」という気にもなるってものだ。
そうなるとこれは味わってみるしかあるまい。てことで実際に食べることにしたのだが、比較対象として味の素の洋食亭ジューシーハンバーグを用意した。こちらは同じ店舗で買って280円だった。
・実食
ともに湯煎で温めること15分ほど。ひとまず皿に出してみると……
ふむ、タイプは全然違うらしい。ていうか、まずもってビビったのがこの「おそろしく旨いハンバーグ」……
牛肉を100%使用しているからだろうか、袋から出した瞬間から肉汁がドバドバ! これだけでも驚きがあって、そんじょそこらのハンバーグじゃない感がする。
ただ、これが本領発揮するのはここから。ナイフで切って断面を見たら……
肉がギュッと詰まっていて荒々しい。そして食べても肉らしさは全開。そこに塩っけ、油と香辛料あたりがいい仕事をするとハンパない肉肉しさを味わえた。
それでいながら、油を過度に感じさせないあたりがお上手。あと最初こそタレなしでどうなんだろうと思っていたけど、むしろなくてOK。それくらい肉の旨味があって、存在感を放っていた。
まぁ最後まで「おそろしい」という表現が的確なのか分からなかったが、かなり肉を突き詰めたハンバーグだと言える。これはウマし!
・味の素のハンバーグ
一方、洋食亭は口に入れた瞬間から違いが出た。肉でゴツゴツした「おそろしく旨いハンバーグ」に対して、こちらは明らかに柔らかいのである。
なんというか、大手が作っているなって感じで全体的にそつがない。和風玉葱ソースとハンバーグの相性は言うまでもないし、単品でもご飯のおかずとしてもOKな味付けだった。
もはや戦い方から違っているといえばそうだが、ベルクは肉の旨味を活かしたハンバーグで値段の分の味はあると言っていい。もし鉄板ジュージューの上に乗せて出されたら、もっと面白い一面を見られそう。
てなワケでネタ商品かと思いきや、「おそろしく旨いハンバーグ」は真面目にしっかりとウマかった。肉にこだわったハンバーグが好きだという人は気に入りそうだ。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.