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かみやど[インタビュー]新たなる“はじまり”の旅に向かう6人の決意「集大成ではなくて通過点」

Pop’n’Roll

かみやど[インタビュー]新たなる“はじまり”の旅に向かう6人の決意「集大成ではなくて通過点」

かみやどは、負け組が集まって結成されたグループ──このインタビューで、彼女たちは自分たちについて、冷静な視点でこう語っている。確かに、かみやど(ひらがなかみやど)は、2019年1月から開催された<神宿新メンバーオーディション>で新メンバーに選ばれなかったファイナリスト6名で結成されたグループ。神宿の“研修生ユニット”という立ち位置でもあるが、昨年6月29日の渋谷O-WESTでのデビュー以降、数々のイベントに出演しながら、12月2日の2ndワンマンライブ渋谷WWW X公演、2020年3月15日の3rdワンマンライブ渋谷CLUB QUATTRO公演を成功させ、実力と存在感を確実に高めてきている。そんな彼女たちが次に挑むのは、5月23日から開催する初の東名阪ツアー<1st anniversary tour はじまりの合図>。一度アイドルになる夢を断たれた逆境を強い向上心に変えて、アイドルグループとしてさらなる高みを目指す6人に、かみやどの現在、そして、これから向かおうとしているところについて語ってもらった。

撮影:忠地七緒
編集協力:村田誠二

やってやろう!っていう気持ちが強いのが、私たちの個性(辻) オリジナル曲は、やっともらえたものだから大切(萩田)

──3月15日に渋谷クラブクアトロで開催した3rdワンマンライブ<かみがやどるばしょ~6人の軌跡~>は、コロナウイルスの影響がありつつも、万全な準備で臨んだ公演でした。まずは、そのワンマンライブの感想を聞かせてください。

辻ゆか(以下、辻):
今回は、ライブの開催は決まっていたんですけど、無観客でやるのかという話も出てきていたので、個人的にはドキドキだったんです。でも、事前にリハの時間がたくさんあったこともあって、そのドキドキを上回るくらい、ワンマンに向けての気持ちはみんなで高め合って臨めたかなと思います。1st、2nd、3rdってやってきて、今回1番大きな会場で、去年の6月29日から今までやってきたことすべてをぶつけられたワンマンになったと思うので、もっともっとたくさんの方に観てもらいたいという、ちょっと悔しい気持ちもありますけど、次のO-EASTへ向けてのいいステップになったなと思いました。

──何か反省点はありましたか?

石綿なこ(以下、石綿):
私個人はないですね。ワンマンで目指していた自分の目標点はちゃんと上回れたと思っていたので。お客さんの反応も、すごくよかったんじゃないかなと思ってます。

桜木こと(以下、桜木):
私はあります(笑)。みんなで高め合ってペース配分もちゃんとできていてよかったんですけど、あとでよくよく考えたら、今回は“今までの自分”を見せたような気がして。もっと“新しい自分”も見せられたらよかったかなとは思いました。

高田もも、藤田みゆ

──新しい自分というのは?

桜木:
それを今探しているところで、今回のライブの時に“あ、こんな自分もいるんだ”って気づけるようなライブになったらよかったかな、とは思いました。

──“今までの自分”っていう話がありましたけど、ほかのグループにはない”ひらがなかみやど”の特徴って、どんなものだと考えてますか?

辻:
私たちは、神宿さんの新メンバーオーディションのファイナリストっていう、悪い言い方をしたら“負け組”が集まって結成されている分、“やってやろう!”っていう気持ちが強いのが、ほかのグループにはない私たちの個性だと思います。

石綿:
オリジナル曲を3曲いただいているんですけど、この3曲は私たちにしか歌えないっていうのも、私たちの強みだなって思います。

辻ゆか

──かみやどは、オリジナル曲の歌詞でも、“逆境を乗り越えよう”とか“自分たちの色を出そう”とか、世界観がすごくありますよね。オリジナルの3曲を歌う時には、やはりカバー曲とは気持ちの入り方が変わりますか?

萩田ここ(以下、萩田):
私は違うかもしれない。普通のアイドルさんだったら、ゼロから始まったとしてもオリジナル曲が最初からあると思うんですけど、私たちは神宿さんとかのカバーから始めて、やっともらえたオリジナル曲なので、“大切な曲”っていう気持ちがすごくあります。

石綿:
子供の頃に、駄菓子屋じゃなくてトイザラスで買ってもらったオモチャって感じです(笑)。

一同:
(笑)。

石綿:
ほかの曲も大事ですけど、(オリジナル曲は)クリスマスとか大事な時にトイザラスで買ってもらったものだから“これは大事にしないと!”みたいな。

辻:
わかるわかる! (カバー曲とオリジナルで)パフォーマンス自体が変わることはないですけど、心の面ではみんなきっと違うと思う。

萩田:
私もそうですね。オリジナル曲は“私たちの歌詞”というか、私たちのことを書いてくださっていて、例えば「もういちど」は、“私たちがもう一度復帰してステージに立つ”とか、いろんな気持ちが入っているので。

藤田みゆ(以下、藤田):
「color」もそうですけど、今ある3曲全部、私たちの気持ちを書いてくださってる曲だから、ストーリー性もあって“エモい”ですよね。

石綿:
歌を聴いて“このグループの子たちは、どうしてこの曲を歌っているんだろう?”って、曲から興味を持っていただいて、私たちのグループのことを深く知っていただけたら嬉しいなと思います。

萩田ここ
かみやど

塩見きらちゃんのすごく成長している姿を見て頑張れている部分もある(高田) 1つひとつしっかり意味があるものにしたい(石綿)

──先日、神宿の塩見きらさんにインタビューをした時に“ひらがなかみやどの存在とは?”と質問したら、“最初はけっこう意識していましたけど、すごく刺激をもらって成長させてもらったし、いつかは一緒にステージに立ちたい”って言っていたんですね。逆にみなさんにとって塩見さんはどういう存在ですか?

高田もも(以下、高田):
そのインタビューを読ませてもらって、すぐきらちゃんに感想を送ったんですよ。きらちゃんがすごく成長している姿を見て、私も頑張れている部分もあるし、きらちゃんもそう言ってくれてるので、お互い頑張ろうね、みたいな話をしました。

石綿:
私たち、負けたとは思っていなくて、いちグループとして対等というか、仲間でもありライバルでもありというか……。そこまで意識はしてないけど、意識してる部分もあったり、微妙なんですけど(笑)。下だとも思ってないし上でもない、対等なグループとしてデビューしているので、“憧れ”みたいなものはまったくないですね。

桜木:
一緒に頑張ってきて、選ばれたのはきらちゃんだけど、きらちゃんは“別のグループ”に入ったと思っていて。私たちは私たちで集合して違うグループを作ってるから、なこちゃんが言ってるみたいに、下だとか上だとかはあまり意識してないかもしれないです。

──5月23日からは東名阪ツアー<1st anniversary tour はじまりの合図>が始まりますが、みなさんの中でテーマはありますか?

辻:
かみやどがスタートする時に“1周年で一緒にO-EASTに立とうね”って決めて、これまで頑張ってきたので、今までで1番心に残るライブにしたいですね。あと、大阪(5月23日/club vijon)と名古屋(6月7日/LIVE BOX UNLIMITS大須)は、私たち単独では初めて回らせていただくんですけど、ここまで応援してくれたファンのみなさんへの感謝と、“またここから始まるよ”っていう意味も込めて、今回こういうツアータイトルになったんです。

石綿:
私的には、オーディションから始まって、デビューして、1つひとつ大きな会場でっていう道を進んで行った先に1番大きな舞台に立つという夢があるので、集大成ではなくて、まだ“通過点”という風に考えてます。でも、今回ツアーで行く会場はステージに立つこと自体がとっても難しいので、1つひとつしっかり意味があるものにしたいですし、それが最終的な目標にちゃんとつなげられたらいいなと思ってます。

高田もも

──かみやどにとっての最終目標の場所と言ったら?

石綿:
内緒(笑)!

一同:
(笑)。

石綿:
私はオーディションの時から、東京ドームって言い続けているんですけど。絶対に立ちたいし、立てるし……(全員の顔を見て)立たせるわ。絶対にやってやる!って気持ちです。幕張(メッセ)は神宿さんもやってますし、豊洲PITは私たちの始まりの場所ですから、目標というより“立つっしょ!”くらいの気持ちでいたいなと思ってます。

辻ゆか、桜木こと

──そういう場所に行き着くために、今、自分たちにはどういう課題があると思っていますか?

高田:
自分的には今SNSを頑張っていて、できるだけたくさんの人に見てもらおうと思って、ほぼ毎日公式Twitterで発信するようにしてます。あとは、レッスンで1つひとつのパフォーマンスの精度を上げるように頑張ってます。

石綿:
私が思うに、みんなすごくよいものを持っているのに、まだ自己プロデュース力が足りなくて、“もっとこうできるな”と思う部分がたくさんあるんです。だから私の役割は、自分が前に出るんじゃなくて、みんなのよい部分を引き出してあげたいなと、3rdワンマンが終わった今、そう思ってます。それでみんな自分の立ち位置がわかってくれば、6人でよいところを引き出し合いながら、1人ひとりが自信を持って前に出られる。そういうことができるようになったら、私たちの見え方がまた大きく変わってくると思うんです。

石綿なこ
かみやど

ゴールがないからこそ常に成長できるように頑張りたい(桜木) わずかな寿命の中で本気で頑張ってるから貴い(藤田)

──これから1人ひとりの成長が大きなポイントになりますね。最後に今後の目標を1人ずつ聞かせてください。

石綿:
私自身も自分のよさを自分でもっと理解して、この6人のうちの誰がセンターに立ってもおかしくないグループになりたいですね。そういうグループとしての高みも目指しながら、ファンの方に寄り添えるアイドルになりたい。それって“アイドルあるある”なんですけど、私自身、アイドルが大好きだったので、すごく大事なことだと思ってるんです。

──石綿さんの理想のアイドル像は?

石綿:
もともと秋元康さんが手掛けられた、人数が大勢いるグループが大好きで、そのオーディションしか受けたことがないくらい“大勢に馴染むアイドル”になりたかったんです。やっぱりずっと1人でピアノをやってきたので、“グループ”に憧れていて。こう言うと語弊があるかもしれないけど、初めはここまで歌って踊るアイドルになる予定はなかったんです。でも、かみやどをやってきた今だからこそ違う視点で改めて思うのは、ももクロさんはやっぱりすごいということ。でも、私たちは私たち(笑)。“新ジャンル”的な感じでこれからもやっていきます。

石綿なこ、萩田ここ

──続いて、辻さんはいかがでしょうか?

辻:
ひらがなかみやどを始める時に、“O-EASTに立っているアイドルになりたい!”って、すごく自分の中で考えてこの1年やってきたので、その先っていうのはまだあまり考えられないというか……。

──そうなると、O-EASTで燃えつきちゃう可能性も?

辻:
…………。

──辻さんは、目の前の目標を1つひとつクリアしていくタイプなんでしょうね。だから今はとにかくO-EASTを成功させることが大事。

辻:
そうですね。

石綿:
こういうタイプの子がグループの中にいるだけで、目の前の1つひとつのことを乗り越えていくためのモチベーションの高め方が全然変わるんです。だから、すごく大事な存在なんです。

辻:
でも、その先のことを求められると、すごく不安になっちゃって……(涙)。

──遠い目標も大事だけど、目の前のことを1つひとつ着実にクリアしていくのは、絶対に必要なことだと思います。

辻:
はい。O-EASTで燃えつきないように頑張ります。

石綿:
私自身、東京ドームが目標だって言っても、3rdワンマンの挨拶の時にも“O-EASTに立つことも不安です”って言っていて。だから、辻の気持ちもめちゃくちゃわかります。1つひとつのステージに立つだけで、私たち毎回、気合いを入れるためにお互いの背中が折れるくらいの勢いで叩き合って“今日も笑顔で頑張ろうね!”って言っていて。それで、ライブが終わったら反省してっていうことのくり返しですから。

桜木:
私もなこちゃんと似てて、最初はアイドルになろうと思ってオーディションを受けたわけじゃないので、選ばれてから一生懸命アイドルのことを勉強して、ファンクラブに入るほど好きなアイドルができて、曲を聴くだけで元気が出たり、画像を見るだけで“可愛い~!!”って楽しい気持ちになったり、そういう人たちに支えられてきたので、私も“この日にライブがあるからそれまで仕事頑張ろう”とか思ってもらえるような、みんなのことを支えられるようなアイドルになりたいです。でも、それってゴールがないんですよ。ゴールがないからこそ、目の前のことを一生懸命やるし、目の前のことだけじゃなくて、もっと自分が成長していけるようにとにかく頑張りたいです。例えば、お化粧とかファッションを研究したり、最近、髪を巻けるようになりましたし(笑)、そういう“いろんな自分を見つけられる”ことを全部やっていって、自分が満足できた時に初めてゴールみたいなものが見えてくるのかなと、今は漠然とそう思ってます。

桜木こと

──萩田さんはどうですか?

萩田:
私がずっと住んでいたオーストラリアにはアイドルの文化がないんですよ。だからDVDとかYouTubeとかでしか観られなくて、それを見つけた時に、(アイドル文化が)なかったからこそ“アイドルになりたい!”と思ったんですね。私にとって“こうなりたい”っていう初めての“夢”を見つけられたんです。だから、私のことを見て“アイドルになりたい!”って思ってもらえるような存在になるのが目標です。アイドルっていう自分に満足したら進化が止まっちゃうような気がするので、ずっと進化し続けられるアイドルになりたいです。

──では、藤田さんは?

藤田:
私は、アイドルって寿命があると思っていて。自分が好きなアイドルの人がどうしてあんなにキラキラしてるんだろうと思ったら、そのわずかな寿命の中で本気で頑張ってるからなんだろうなと思ったんです。時間に限りがあるからこそ貴いというか。だから、年齢で“そろそろ終わりかな”みたいな卒業の仕方はしたくなくて、やり切ったぞ!って思えるように、今自分ができる最大限のことをやっていきたいなと思ってます。

──最後に、高田さんお願いします。

高田:
ももは、アイドルになりたいというより、“このグループいいな”と思ってオーディションを受けたところから始まって、“通っちゃった!”という感じだったので、今、みんなの話を聞いてても、“そんなことまで考えてるんだ……”って思うくらいなんです。そんな中でも“これだけは持っていよう”と思っているのは、推してもらって恥ずかしくないアイドルでいたいってことと、ライブではファンの方が満足したっていう以上のものを毎回提供できるアイドルになりたいってことです。この間の3rdワンマンでも“このライブを観てツアーにも行きたくなった!”って言ってくださった方がたくさんいたので、そういうライブが毎回できるように頑張ります。

藤田みゆ

ツアーインフォメーション

かみやど1周年ツアー<かみやど 1st anniversary tour ”はじまりの合図” supported by WEGO>
5月23日(土) 大阪 club vijon
6月7日(日) 名古屋 LIVE BOX UNLIMITS大須
6月29(日) 東京 TSUTAYA O-EAST
本日4月5 日(日)より、大阪・名古屋の昼公演先行と夜公演一般販売スタート。

かみやど

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