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花畑に遊ぶ猫の家族…組み木絵本作家、高井幸江さんが初の個展を開催 まちトープ(新潟県燕市)

にいがた経済新聞

高井幸江さん

高井幸江さん

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初回掲載:2024年8月20日

デザイナーの高井幸江さんが8月16日から、まちトープ(新潟県燕市)で初の個展「YUKIE TAKAI EXHIBITION VOL.1」を開催している。開催期間は8月25日まで。同展では、2024年5月に発売した「くみ木の絵本 こねこのきょうだいとお花ばたけ」の絵本原画などを展示。高井さんは「組み木で遊ぶ子どもたちはもちろん、絵本づくりやものづくりに関わりたい人たちにも見てもらえたら」と話す。

高井さんは燕市の出身。県内のデザイン会社へ勤務した後、独立して2022年に株式会社Ibizaを設立。様々なパーツが組み合わさって一つのモチーフが出来上がる「組み木」とオリジナルの絵本を組み合わせたシリーズを手掛け、その1作目となる「くみ木の絵本 おかえりどうぶつはうす」は、ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2023の優秀賞や、ドイツのiF デザインアワード2023などを受賞している。

「くみ木の絵本 こねこのきょうだいとお花ばたけ」

会場には、カラフルでかわいらしいイラストが並ぶ

今回の個展は、「くみ木の絵本」の2作目「こねこのきょうだいとお花ばたけ」の発売に伴うもの。ポスターカラーで描かれた色鮮やかな絵本原画11点を展示する。高井さんは「原画は、絵本の印刷とはまた違う味わいがあると思う。カラフルな発色にこだわっており、この絵を見て明るい気持ちになってもらえたら嬉しい」と話す。

会場には、組み木の解説や商品が出来上がるまでの過程を紹介するパネルも展示。「なかなか組み木の認知がまだ広まっていないので、一つひとつを細かく伝えることができれば。また『くみ木の絵本』を作る過程で、木を切る人やアニメーションの制作者など、様々な人が関わっている。そうした人たちと関わりあえたことでこの作品ができたということも知ってもらいたい」(高井さん)という。

原画は実物ならではの筆致を見ることができる

組み木が出来上がるまでを解説したパネルも展示している

高井さんによると、初日の16日には近隣住人や家族連れなど約50人が来場した。17日午前にも高井さんが在廊し、来場者に作品や組み木について解説していた。

17日、展示を見に来ていた三条テクノスクール工業デザイン科指導員、古賀康隆さんは「アイデアを自己満足で終わらせず、商品として世に出せるまで作り上げていくというのは難しい作業。『くみ木の絵本』は可愛らしさを保ちつつ商品化し、その結果、世界的な賞も受賞している。ぜひ生徒たちにも見せたい」と評価した。

「YUKIE TAKAI EXHIBITION VOL.1」の開催期間は8月25日まで。会場のまちトープの営業時間は、10時から20時(8月20日は休館日)。内容の詳細や作家在廊時間については、下記のサイトを参照。

会場ではグッズの販売も。アクリルキーホルダーは元の組み木同様、組み合わせることができる

まちトープ

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くみ木の森 「ニュースと活動報告」

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