武田砂鉄氏「自民党は政治資金規正法の改正について方向性を示す段階にない」
5月28日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、安倍派から受けたキックバック(還流)を受けていた自民党の稲田朋美氏が、自身が代表を務める自民党支部に寄付することで、所得税の一部について控除される税優遇を受けた疑いがあるという毎日新聞の記事を紹介した。
番組で紹介した毎日新聞の記事によると、稲田朋美幹事長代理は、2020〜22年において計202万円を自らが代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けた疑いがある。また、支部は同じ時期に「事務所使用料」として稲田氏に計594万円を支出しているため、稲田氏の寄付金は稲田氏本人に還流された形になっていると報じた。
フリーライターの武田砂鉄氏は、自民党と裏金の問題が報道され始めてもう半年くらい経過しているが、新しい報道が出る度に自民党議員が「自分は知らなかった」と言うのをずっと繰り返していると発言。また、自民党と裏金問題はいまだに全体像が見えず、何が起こっているのかも分からない、新たな事実が出てくる、そして自民党議員個々人が率先して言おうとしないというこの状況において、どうして次のステップ(政治資金規正法の改正)に進もうとしているのか分からない。少なくとも自民党が「こういうふうにします」と言う段階ではないと述べた。