ちょっと早めの梅雨グレフカセ釣りで32cm筆頭にグレ連発【和歌山・紀中】
まだ梅雨入りしていなかったものの、ちょっと早めに梅雨グレのフカセ釣りに出かけた。日に日に上がる水温で、高活性の大量の餌取りがいて、なかなかグレの口に届かなかった。しかし、刺し餌を大きなオキアミ「デカ餌」に交換したら、急展開!かなりの数釣りが楽しめた。
梅雨入り前のグレ釣り
前夜は遅く帰宅して釣行計画もなく寝たのだが、6月1日の土曜日、明るくなってから起床すると無性に釣りに行きたくなり、南大阪から1時間ほどで到着する和歌山県中紀のなぎ丸渡船に連絡。
午前9時過ぎなら渡磯できるとのことで、甘えることにした。まだ梅雨入りはしていないが、少し早い梅雨グレ狙いのフカセ釣りへ出かけた。
エサの調合
半分寝ぼけながら、昨秋から自宅に残っていた団子釣り用の糠とパン粉が邪魔になるので、処分するつもりで釣り餌店で混ぜ合わせ、カチカチの凍ったオキアミ3kgとアミエビ2kgを購入。
オキアミの解凍予約はしていなかったが、和歌山県中紀までは高速を利用すると1時間ほどで到着するので便利だ。
午前8時に渡船場に到着したので、撒き餌のやり直し。車を運転しながら気になっていたのは、余り物処分で混ぜた撒き餌。
結局、渡船場で購入したカチカチのオキアミを海水に漬けて解凍し、車に積んであるヒロキュー「爆飛びマスターグレ」を混ぜて修正。残餌処分を爆飛びマスターグレに助けられた形で午前9時の出船を待った。
アオリイカ狙いの釣り人が多い
船頭に挨拶し状況を聞くと、この時期はアオリイカ客が多く、フカセ客は少なく情報がなかった。和歌山県北部に近い渡船区は、もともとチヌが多く、次にアオリイカの魚影が濃い。
グレは波止グレ釣り、コッパ狙いの延長のようなエリアの磯なので魚影は小型がメインで、時々中型が混ざる程度だ。
25~28cm以上なら御の字だが、できれば30cm以上を狙いたい。大阪から近くて数釣りが期待できる磯に向かって、午前9時に出船し、沖のカンドリへ渡してもらった。
フカセ釣り開始
隣の鷹島でもフカセ釣りの人たちが見える。当日の予報では北よりの中風だったが、予報よりかなり強い北西風が磯を周り込み横風になって白波が立っている。
ヒロキュー爆飛びマスターグレで修正して練り上げたオリジナル撒餌をほぐし、バッカンの置き座をキープ。足場は悪い。
5mの1.25号グレ竿に1.75号を巻いたリールをセットし、中ハリス3ヒロ取り、5B負荷の円錐ウキでスタートしたが、表層が滑るので管付きに交換して再度仕切り直し。
足元に撒く餌取りを確認すると大量のオセンが湧き、その先にサバ子や小イワシが見えたので嫌な予感がした。手前から中距離に数投したが、刺し餌の生オキアミは瞬殺されたが、青物が針にかからないので少し安心した。
軽仕掛けに交換
しばらくあちこち釣法で様子を伺っていたが、微妙に風も少しマシになった気がしたので、B負荷ウキに交換。海表の横滑りが激しく、仕掛けを馴染ませる感覚を優先していたが、B負荷仕掛けで釣りができるならそれに越したことはない。
落とし錘にG1を打ち、ハリスノーガンで充分仕掛けは馴染んだ。Bに交換後すぐに30cm少し超えたオナガをキャッチできたので少し安堵。馴染むなら軽仕掛けに越したことはない。
餌取り用の撒餌とは別の本命用撒餌から少し距離を取った刺し餌の投入で魚がヒットするが、口太はまだ姿を見せてくれない。
足裏オナガの連発でタイミングを変えても同じモードが続いた。もう少し我慢すれば口太に入れ替わることを期待していると手の平サイズの口太が登場。
ハリスは1.5を使っていたが、30cm超えの口太が欲しいので1.25もしくは1号に交換しようかと思ったが、時折見える尺オナガも欲しいのでハリスはそのままにしてウキをG2負荷に交換。
落とし錘はG3で釣りを再開。小型がポツポツ釣れるもすぐに見切られるので、ウキを0負荷ガン玉G5にし、さらに仕掛けを交換したが、横滑りがきつそう。この日の海況では最小錘はG3辺りが最適だった。
軽仕掛け&デカ餌で快調
足元狙いでの釣りは難しいので、中距離や遠投なら餌取りもあまり出てこないが、しつこく攻めるとオセンでも沖にフラフラ行くので、場を休めながら本命用撒餌にドンピシャに投入することに変更。
針は6号に交換し、刺し餌はヒロキュー生イキくんpro2Lサイズにしたら、30cm超えが3連発でヒット!
なんとなくヒットパターンが掴めた後、午後4時過ぎの下げ潮に変わってから午後6時の納竿まで、ぶっ飛んだ潮に変わって全くお手上げ状態だったが、遅出の午前9時から午後6時の納竿までに28cm~32cmまで大漁だった。
汚れた磯場を簡単に清掃し、迎えの船を待ち完全納竿。コアジや小サバが湧いてくるまでは、完璧な熱中症対策をして梅雨時期のグレフカセ釣りを楽しみたいと思う。当日は強風で海況が荒れていたが、最低限馴染む軽仕掛けとデカ餌のヒロキュー生イキくんpro2Lサイズに助けられた釣りだった。
<秦厚治朗/TSURINEWSライター>