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【雇用の多様性で選ばれる企業へ】新潟県内5社が「ユースエール」「もにす」に認定、小林パック工業は「ユースエール認定5年継続表彰」

にいがた経済新聞

(左から)タンレイ工業株式会社・髙橋直之代表取締役、株式会社満日製作所・浅間旭照代表取締役、株式会社小林パック工業・小林一也代表取締役、福岡洋志新潟労働局長、オノエンタープライズ株式会社・中山智之取締役社長、東洋レックス株式会社・相田憲克代表取締役社長

厚生労働省新潟労働局はこのほど、株式会社満日製作所(新潟市秋葉区)とタンレイ工業株式会社(新潟市北区)を若者の採用や育成などに力を入れる「ユースエール認定企業」に、オノエンタープライズ株式会社(新潟県胎内市)と東洋レックス株式会社(新潟県長岡市)を障がい者雇用の促進と雇用の安定に力を入れる「もにす認定企業」に認定した。また、株式会社小林パック工業(新潟県三条市)が「ユースエール認定5年継続表彰」を受けた。6月27日には認定通知書交付式を開き、同局の福岡洋志局長が各企業の代表者へ認定証を手渡した。

ユースエール認定は、若者の採用や育成に積極的で、離職率や所定外労働時間、有給休暇取得などについて一定の要件を満たす企業(常時雇用する労働者が300人以下)を厚生労働大臣が認定する制度。

5年継続表彰を受けた小林パック工業は、作業工具、キッチン用品、化粧品などのプラスチック包装資材を製造している企業。小林一也代表取締役は「ユースエール認定を受けたことで、当社の採用が非常にスムーズに行われた」と成果を強調した。

認定書を手渡される小林一也代表取締役

浅間旭照代表取締役

新たにユースエール認定を取得した満日製作所は、今年で創業70周年を迎える金属加工の製造業。同社は積極的な設備投資を心がけており、常に最新の機械設備に更新しているという。浅間旭照代表取締役は「少子高齢化による昨今の人材不足において、この度のユースエール認定は非常に大きな意味を持つため、新たな人材確保に繋げていきたい」と語った。

タンレイ工業では、夏場の過酷な鍛工業の職場環境改善に力を入れており、直流ファンを利用したエアコン設備の導入や若手社員向けの研修制度の充実、資格取得支援などを実施。髙橋直之代表取締役は「若い力が育ち活躍できる職場づくりを経営の大きな柱として取り組んできた」と述べた。同社では若手社員が成長を実感できる職場の整備も進めている。

髙橋直之代表取締役

中山智之取締役社長

一方、もにす認定は障がい者雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度。

オノエンタープライズは事業を開始し、今年で21年目を迎える総合建設業。約2年前から障がい者雇用に取り組み始め、現在3名を雇用している。中山智之取締役社長は「当社は安心して働ける職場環境を構築し、社員一人ひとりが皆様から必要とされ人材へ成長できるよう、社内外教育・訓練を実施している」と話した。同社では現在、メンテナンス事業において「障がい者が大事な人材として活躍している」という。

認定書を手渡される相田憲克代表取締役社長

東洋レックスは製造業で、従業員約100名のうち、障がい者手帳を持つ方が3名働いている。同社では公的な支援制度や助成金を活用しながら障がい者雇用を推進している。相田憲克代表取締役社長は「この認定を機に色々と取り組んで、今後とも障がい者雇用を円滑に進めて地域に貢献していきたい」と語った。同社では関係機関やハローワークなどと連携し、機会があれば受け入れられるよう準備を整えている。

民間企業の障がい者雇用率は、2024年4月から2.5%に引き上げられ、2026年7月にはさらに2.7%への引き上げが予定されており、地域における障がい者雇用の促進がより一層求められている。

福岡局長は、今回認定を受けた企業に対し、若者雇用促進、障がい者雇用促進のリーディングカンパニーとなり、県内企業を牽引することへの期待を示した。

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