22/7(ナナブンノニジュウニ) 新メンバーオーディション 窮地に立たされた候補生たち
11月1日(土)に放送された冠番組『22/7計算外 season2』(TOKYO MX・BS11/毎週土曜23:00~)では、前回に引き続きオーディション4次審査の模様が公開され、候補生たちが奮闘する姿を、番組MCの三四郎と22/7メンバー、特別審査員の柏木由紀がスタジオから見守る様子もオンエアされた。
【写真】オーディション4次審査の模様が公開された『22/7計算外 season2』(全11枚)
以下、放送内容をレポート。
■テーマは「主人公募集」― 声優×アイドルの新たな可能性へ
今回のオーディションは「主人公募集 あなたも主人公に。」をテーマに開催。
22/7の声優アイドルという特性を活かし、元AKB48の柏木由紀、声優の竹達彩奈を特別審査員に迎え、新たな才能の発掘を目指します。
審査の模様は、『22/7計算外 season2』および「22/7 OFFICIAL YouTube CHANNEL」にて毎週密着公開中。未公開映像を含むYouTube特別版も話題を呼んでいます。
■リーダー的存在・ゆらの決意「私が引っ張り上げる」
4次審査のレッスンは計4日間。東京での2日間のレッスンを終えた候補生を待ち受けるのは、寝食を共にしながら朝から晩まで猛特訓に挑む2日間の箱根合宿だ。ここでは19人を4チーム(ローズ、アイリス、ミモザ、ルミナス)に編成。今回は黄色いビブスのミモザチームをクローズアップする。
ミモザチームは、ゆら(東京都出身、中間成績3位)、みれい(東京都出身、同8位)、りお(東京都出身、同12位)、みや(大阪府出身、中間発表不参加)の4人で構成。まず合宿1日目の歌唱レッスンで、りおが苦戦する様子をみせる。彼女は東京でのレッスンでも歌に苦しみ涙を流していた。講師が「最初から(声が)出ないと思っちゃダメ。ちゃんと出るから」と心理面のアドバイスを送るが、りおはまだ納得いかない表情のままだった。
続く演技レッスンでは、「オーディションにかける想いを綴った台本を自分で作成し、キャラクターとなって独白の演技をする」という課題に挑む。りおがネガティブな心情を綴り、みやがコテコテ関西弁のコミカルな演技をする一方、講師から指摘を受けたのはみれいだった。「シリアスになりきれていない」という指摘に対し、みれい本人も、笑顔で解決ではなくつらい気持ちともっと向き合おうと決意を新たにする。
1日目最後のレッスンはダンス。課題曲は、パワフルな振り付けが特徴の『理解者』(22/7、3rdシングル)。ダンス経験者のゆらとりおがハイレベルなパフォーマンスを見せる中、みやは明らかに振りを覚えられていなかった。講師からも「練習しなアカンで!」と厳しい声が飛ぶ。実はみやは合宿前にコロナウイルスに感染して発熱し、ほとんど練習ができていなかった。とはいえ、「寝ながらでも(振りの映像を)見ておくべきだった」と唇を噛んだ。
それぞれに課題が生まれる中、チームを引っ張る立場のゆらも「どうしたらいいか分かんない」と複雑な心境を抱えていた。「チーム感を大事にするなら『私を!』ってしないほうがいいのかな。でも、私が大人しくなってみんながそれに合わせるのも違うと思うから。(私がみんなを)引っ張り上げて、全員でフルパワーでやるのが一番の理想」と語り、みやとみれいの底力や魅力を引き出したいと意気込む。休憩時間や自主練では、マンツーマンでみやに振りを教えるゆらの姿があった。
■ダンスレッスンで容赦ない指導「練習したに入らへんな!」
夜が明けて合宿2日目の朝。スタジオではミモザチームの4人が自主練習に励んでいる。しかし、決して和やかな雰囲気ではなかった。みやはまだ振りを覚えられず、スマートフォンで映像を見ながら恐る恐る踊っている状況。りおは「今日のダンスレッスンで磨きをかけないと間に合わない」と危機感をあらわにした。
この日のレッスンは演技からスタート。前日「シリアスになりきれていない」と指摘を受けたみれいが、見違えるような迫真の演技を見せる。講師からの「今までで一番よかった」という言葉を受け、みれいの顔から笑みがこぼれた。
続く歌唱レッスンではりおが力強い歌声を響かせ、講師からは「よかったです」との評価が。それでも完璧を求めすぎて納得ができないりおに対し、講師が声を掛ける。「芸で生きていこうと思ったら、完璧は一生ない。今日より明日、良くなっていく。今の自分を超えていく」。この言葉は、りおの心に深く響いたようだった。「完璧じゃなくていいって言われて、すごく心が楽になった。考え方が180度変わった」と、りおは前向きな表情で語った。
そして、ミモザチーム最大の課題であるダンスレッスンに挑む。ここでもみやのダンスはワンテンポ遅れている。みやに対して、講師から「練習したに入らへんな! めっちゃ死ぬほど練習しないと、明日(の審査本番は)ヤバい。みやがこのチームのレベルを下げている」と容赦のない言葉が飛んだ。
不安の残るミモザチーム。2日目のレッスン終了後も、ゆらとりおがみやのサポートに回り、ダンスの自主練習に励む。4次審査本番開始まであと18時間。このわずかな時間で、果たして4人はどこまで精度を高められるだろうか?
■あっけらかんと「上手さが基準じゃないなら可能性はある」
合宿レッスン終了後、講師陣がカメラの前で「今のままでは合格が厳しいかもしれない候補生」の名前を挙げた。
「厳しいのはりおさん。自分に自信が持てない感じがすごく大きくて。いいものを持っているけど、外に出てくるまで時間が掛かった」(歌唱講師・NORIKO K氏)
「みやちゃんは、人に見せる準備がまだできていないかな。まだ見てる側にいるんじゃないかな。りおちゃんはまだまだ我が強くて、『こうしなきゃいけないんだ』っていうところが強いので、そこを和らげられるといい」(演技講師・酒井玲氏)
「みやちゃんですね。1カ月前(の東京レッスン)は、速い振り付けだったのでごまかせたんですよ。でも今回はシンプルな動きで、エネルギーを出さなきゃいけない。めっちゃ運動神経も要る振り付けなので、それが浮き出てしまった」(ダンス講師・宮城友里香氏)
芳しくない評価を受けるみやだが、当の本人は「ありがたいです、みんなにお世話していただいて(笑)。上手さが基準じゃないなら、(合格する)可能性はまだあるかな?」とあっけらかん。この清々しさこそ彼女の魅力かもしれない?
■柏木由紀が「努力と才能と気持ちがある」と評価した候補生とは?
ミモザチームのレッスン風景のVTRをスタジオで見守った柏木由紀は、みれいの姿に共感。「笑顔で受け流しちゃうところはすごく分かる。(私も)アイドルを長くやると、嫌なことを言われても先に笑顔が出ちゃうから。なかなか弱いところを見せるとか、悲しいときに悲しいって言うって、普通に生きていたら難しいじゃないですか。それを1日で変えられるのはすごい。努力と才能と気持ちがあるんだろうなって思いました」と評価した。
また番組放送後に「22/7 OFFICIAL YouTube CHANNEL」で公開された「おまけの未公開映像」には、ミモザチームの夕食の風景を収録。4人がオーディション志望理由を語ったグループディスカッションの模様も必見だ。