20年前に起きた少女失踪事件、トラウマが人々を狂わせる “現代の魔女狩りフォークホラー”『ナイトサイレン/呪縛』
ナタリア・ジェルマーニ(『プリンセス:ルーパー』)主演、テレザ・ヌヴォトヴァ監督作『ナイトサイレン/呪縛』が、8月2日(金)より公開される。このたび、ポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。
現代の“魔女狩り”フォークホラー
人里離れた村で暮らす姉のシャロータと妹のタマラは、母親の虐待から逃げ出すことを決意したが、逃げ込んだ森の中で恐ろしい事故に遭ってしまう。
事故から20年、消息を絶っていたシャロータがある出来事をきっかけに村に戻るも、受け入れる者はいなかった——。村が夏至祭に近づく中、彼女が過去のトラウマと対峙するほどに人々は疑念を募らせてゆくが……。
監督は、本作が長編2作目となるテレザ・ヌヴォトヴァ。1作目の『Filthy(英題)』 は「ロッテルダム映画祭」に正式出品され、本作では2022年「ロカルノ映画祭」金豹賞、2022年「シッチェス映画祭」最優秀長編ヨーロッパ映画賞を受賞した。主演は、『プリンセス:ルーパー』(2020)などで知られるナタリア・ジェルマーニ、シャロータに唯一心を開くミラにエヴァ・モーレス、『アウシュヴィッツ・レポート』で主演を務めたノエル・ツツォルが脇を固める。
『ナイトサイレン/呪縛』は“女性らしさ”にまつわる神話や慣習を払拭しようとする作品です。女性嫌悪、外国人恐怖症、集団ヒステリーが蔓延する現代において、古代の信仰が復活していることをテーマとしています。女性が火あぶりにされることこそ現代では無くなりましたが、そのセクシュアリティや感情、出産の選択が標的になっていることに変わりありません。貼られるレッテルが変わっただけです。本作は従来の道を進むことを拒否するという自由について語った作品です。
(テレザ・ヌヴォトヴァ/監督)
『ナイトサイレン/呪縛』は8月2日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、シネマート新宿ほか全国ロードショー