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<善意100%の押し付け>話題の動画にスグ感化される夫!娘の反応は……「しら~っ」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私は夫と娘(ユカリ 小5)と3人で暮らしているアラフォーの主婦です。私とユカリには読書という共通の趣味があります。お互いに本の感想を言い合ったり、おすすめの本を紹介し合ったりして毎日楽しく過ごしています。休日は一緒に古本屋めぐりをすることも。読書ばかりしているため、ユカリはあまり外遊びには行きません。放課後もなるべく読書に時間を割きたいのだとか。学校のお友達との関係も良好なようなので、私はそれで良いと思うのですが、夫はそうではないらしく……。

ユカリはどちらかというとインドア派です。

夫はユカリが読書ばかりで外で遊ぶ時間が少ないことを気にしている様子。夫はユカリに「いいか? 子ども時代の運動はとても大切なんだぞ? パパがとっておきの情報を教えてやろう」と、言います。そのときのユカリの表情はしらけています……。しかし、この表情には理由があるのです。

夫がユカリを大切に思っていて、良かれと思ってあれこれと提案してくるのはわかっています。夫が提案した朝のウォーキングも夫だけが張り切り、ユカリは暗い表情で夫の後ろを歩くだけ……。はたからみていても、とにかく夫はひとりよがりなのです。

夫はとても良い父親だと思うのですが、唯一ちょっと困ってしまうのがコレです。 とにかく影響されやすく、動画サイトで子育て関連のものを見てはすぐ夢中になってしまう癖。 毎日更新される新しい動画はどれも面白いとは思いますが、全部に感銘を受けていてはこっちの身がもちません!

【夫の気持ち】幸せにしたい!……が動画サイトに正解はナイ?

私は妻と娘(ユカリ 小5)と3人で暮らしています。娘のユカリが生まれたことは、自分の人生で最高のできごとだったと思う。絶対にこの子を幸せにしてみせる、そう心に誓った。育休を取って、妻と一緒にできる限りのことをした。ミルクもオムツも沐浴も買い出しも寝かしつけも、全部やった。愛する妻と娘のためならへっちゃらだ、……と思っていたけれど、赤ちゃんのお世話はなかなか予想通りにはいかないものだった。

はじめての育児は予想通りにいかないことばかりで苦労した。寝ない、飲まない、食べないは私たち夫婦にとって切実な悩みだった。それにユカリは小さいときから風邪もよくひくし、心配なことが多かった。そんなとき、動画サイトで見た方法を試したら……。

困りごとや悩みごとがあっても動画サイトで検索すると、目から鱗が落ちるような答えがいくらでも見つかった。動画サイトの情報はユカリの成長に大いに役立った。ところが……!

ついにユカリの不満が爆発してしまった。それに「きのうはウォーキングが良いって言ったくせに今日はC体操が良いって言う。続けないならどっちも効果ないと思うけど?」と、冷静に指摘してきた。私は情けないことになにも言い返せなかった……。

ユカリは赤ちゃんの頃、寝ない、飲まない、食べない子で、おまけに風邪も引きやすく、心配事が多かった。せめてたくさん食べてくれれば体も強くなるのにと思うと、焦る気持ちばかりがつのった。だが思いつく限りの工夫をしてみても、やっぱり食べない。 そんなとき、動画サイトで「子どもが離乳食をパクパク食べる裏技!?」という動画を見つけた。半信半疑でその方法を試してみると、効果あり! その後も動画で見つけた方法を次々と試してみた。育児の悩みがどんどん消えていき、良い父親になれていると思えた。

でも、最近ユカリが反発するようになってきた。妻にも「動画サイトに娘の正解は無い」なんて言われてしまったんだ。

【私の気持ち】「子どものため!」は毒にもなりうる?寄り添うって難しい

夫は生後間もないユカリの育児に行き詰まったときに見た動画に感銘を受けて、それからというもの動画サイトの情報を頼って子育てをしてきました。しかし、ついにユカリが夫のやり方に反発しました。それも無理はありません。夫が昨日良いと言ったものが、今日には古いと言い出すのですから。いつも1週間としないうちにコロコロと変わる方針。それだっていつもユカリの気持ちを無視して「これが良いものだから!」と押し付けてくるのではたまりません。たとえ夫が100%善意だったとしてもです。

夫は傷ついた表情で「じゃあ親の想いは届かないものなのかな?」と、つぶやきました。ユカリのために良い方法を教えたい一心で動画サイトの情報を探してきた夫。でもそれが、ユカリにとっては理解しがたいものになっていたのかもしれません……。私は「私もユカリに健康に育ってほしいし、算数も得意になったらいいなぁとは思ってるよ。でもどういう方法でそこに辿り着くかを決めるのは私たちじゃないのよ」と、夫を諭しました。

夫はユカリに対して親としてできることをずっと模索してきました。動画を見て新しい情報を子育てに取り入れるのも一つの教育でしょう。しかし、ユカリは小学5年生になり、自分の意思があります。いつまでも親がコントロールしていてはいけないのだと思います。

親がわが子に対して思う「こう育ってほしい」という感情はどうしたって存在します。たとえそれが愛であっても、子どもをコントロールするために押し付けてしまうのはいけないと思います。 私とユカリの共通の趣味である読書。でも私は「読書好きの子に育ってくれたらいいな」とは思いましたが、実は一度も「本を読みなさい」と言ったことはないのです。

親が楽しむ姿を見せるだけOK?はたして娘の反応は……!?

私はユカリを育てていくうえで心に決めていたことがあります。それは、「なにごとも子どもに押し付けないこと」です。親から「本を読みなさい!」と言われたら、逆に興味を失ってしまう。似たようなことは私も身に覚えがあります。だから、読書の楽しさを知っている私は絶対にそれを押し付けない。私が本を楽しむ姿をユカリに見せても、それに興味を示すかどうかは本人次第だと思うのです。

夫婦で今後の方針を話し合ったあと、翌朝から夫はひとりでウォーキングを始めました。ユカリにすすめていたC体操よりウォーキングの方が性に合っていたようです。そうして、夫がひとりで朝のウォーキングを始めて、3ヶ月が過ぎたころのこと……。ユカリが夫の姿を見て、驚いています。

小学5年生のユカリの内面は成長して、どんどん複雑になっていきます。動画サイトに知恵やヒントは転がっていても、ユカリにとっての正解なんて、きっともう無いのです。 ユカリの本棚には、彼女が選び取ってきた本がぎっしり並んでいます。私はそれを見ていると、ユカリはこれからの人生でもきっと自分で考えて進む道を選択していけるのではないかと思えるのです。


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