【鎌倉 ショップレポ】Lino Drops Kamakura - 由比ヶ浜の桜貝から生まれる、世界にひとつだけのアクセサリー
鎌倉駅から徒歩約6分。鶴岡八幡宮へ続く若宮大路沿いにある「Lino Drops Kamakura(リノドロップスカマクラ)」は、由比ヶ浜海岸で集めた桜貝を使ったアクセサリーを販売するお店です。
筆者の子どもたちも海が大好きで、由比ヶ浜へ遊びに行くたびに貝殻拾いを楽しんでいます。中でも桜貝は、淡いピンク色がかわいらしく目を引く存在。しかし、とても薄く繊細なため、少し触れただけで割れてしまうこともあります。
そんな桜貝をアクセサリーとして美しく仕上げるには、どれほどの手間と技術が必要なのでしょうか。
今回は実際にお店を訪れ、お話を伺ってきました、その様子をお届けします。
ブランドのはじまり
関東でも桜貝が拾える名所として知られる由比ヶ浜。薄く割れやすい桜貝は、完全な形のまま見つかることが非常に珍しく、その希少性から「幸せを呼ぶ貝」とも呼ばれています。
オーナー兼デザイナーのLinoさんは、以前から海辺を散歩しながら桜貝を集めるのが好きだったそうです。
転機となったのは2012年。ご主人から「せっかくなら桜貝で何か作ってみたら?」と声をかけられたことがきっかけでした。
もともと趣味でアクセサリー制作をしていたLinoさんは、その言葉を受けて桜貝のアクセサリーづくりをスタート。最初に手掛けたのはネックレスだったそうです。
当時はご夫妻とも会社員として働きながら、Linoさんが制作を担当し、ご主人が週末のマルシェなどで販売を行う日々。その活動は約2年間続きました。
その後、小さな工房兼アトリエを構え、小町通りの一角では他店の軒先を借りて販売を開始。少しずつ認知度が高まり、ファンも増えていきました。
そして2016年9月16日に、現在の店舗をオープン。今年2026年9月には10周年を迎えるそうです。
桜貝を活かすためのこだわり
現在もご主人を中心に、定期的に由比ヶ浜で桜貝を採取しているそうです。
Lino Drops Kamakuraでは、桜貝本来の美しい色彩を活かすため、着色料や漂白剤を一切使用していません。そのため洗浄だけでも約1年近くの時間をかけるのだとか。
さらに、作品によっては制作に2〜3か月を要することも。
海岸での採取から洗浄・加工・制作まで、すべて工房で一貫して行っており、桜貝がお店に並ぶまでには1年以上もの歳月と50を超える工程が必要になるそうです。
ひとつひとつが丁寧な手仕事によって生み出されていることに驚かされます。
店内を彩るさまざまなアクセサリー
コンパクトな店内には、ピアスやネックレス、ブレスレットを中心に、一輪挿しやキーホルダー、しおりなども並びます。
商品のシリーズは大きく2つに分かれているそうです。
「さくらひとえ」
ひとつ目は「さくらひとえ」。
桜貝を一枚そのまま使用し、特別な樹脂でコーティングすることで、本来の色彩や透明感を活かしたシリーズです。ぷっくりとした質感が可愛らしく、桜貝そのものの魅力を楽しむことができます。
貝殻を器のように見立て、その中に樹脂を流し込むようなイメージで制作しているそうです。
「さくらゆめみし」
もうひとつは「さくらゆめみし」。
桜貝を1mm角ほどの小さな欠片に加工し、新たなフォルムへと再構築したシリーズです。
採取や制作の過程で欠けてしまった桜貝も色ごとに分け、大切な素材として活用。小さなパーツの中に閉じ込めることで、新たな美しさを生み出しています。
桜貝を最後まで大切に使い切る姿勢にも、ブランドのこだわりが感じられました。
また、店内には期間限定や数量限定のシリーズも並びます。
桜貝を器に見立て、その中に星の砂や忘れな草のドライフラワーを閉じ込めた作品もありました。
ハンドメイドならではのぬくもりを感じるデザインで、繊細で可憐な美しさが印象的。思わず見入ってしまうような魅力がありました。
さらに、訪れる時期によって店頭に並ぶ商品が変わることもあるそう。いつ訪れても新しい発見があり、何度でも足を運びたくなりますね。
パーツ交換で自分好みに
商品によっては対応できないものもありますが、基本的にはピアスからイヤリングへの変更や、ネックレスのチェーン・コード交換なども可能とのこと。
お気に入りのデザインを自分好みにカスタマイズできるのは嬉しいポイントです。気になる商品があれば、スタッフさんに相談してみてください。
現在のアクセサリーパーツには、真鍮、シルバー925や14Kgfを使用していますが、今後は素材の変更も予定しているそうです。さらに魅力的な商品へと進化していくのも楽しみですね。
店名に込められた想い
店名の「Lino」はハワイ語で「光」や「輝き」、そして「結びつく」という意味を持つ言葉。ロゴにも“結び”をイメージしたデザインが取り入れられており、細かな部分にもブランドの想いが込められています。
また、商品の中には鎌倉らしい魅力を伝える品として認定される「かまくら推奨品」に選ばれたものもあるそうです。
鎌倉土産としてはもちろん、旅の思い出を持ち帰るアイテムとしてもぴったりですね。
拾った桜貝でオーダーも可能
実は、自分で拾った桜貝を持ち込んでアクセサリーに仕立ててもらうこともできるそうです。
思い出の詰まった桜貝や、大切な人からもらった桜貝などを、店頭商品と同じデザイン・価格で制作してもらえるとのこと。完成までには約3カ月ほどかかるそうです。
ただ飾っておくだけでなく、身に着けられるアクセサリーとして残せるのはとても素敵ですよね。
オーダーは事前予約制とのことなので、気になる方は問い合わせてみてください。
まとめ
オンラインショップでも購入できますが、実際に商品を手に取り、一つひとつ異なる桜貝の色合いや質感を見比べられるのは実店舗ならではの魅力です。
鎌倉駅からも近く、観光や街歩きの途中に気軽に立ち寄れるのもうれしいポイント。
由比ヶ浜の自然が育んだ桜貝の美しさと、丁寧な手仕事によって生み出されたアクセサリーは、どれも特別な魅力にあふれています。
鎌倉散策の際は、ぜひ足を運んで、お気に入りの一点を探してみてはいかがでしょうか。
※上記内容は2026年6月取材時点の情報です。商品や価格、サービス内容は変更となる場合があります。最新情報は店舗へご確認ください。
Lino Drops Kamakura
営業時間
10:30〜17:30
定休日
水曜日
電話番号
0467-55-5833
支払い方法
現金、カード、電子マネー、QR決済(楽天Pay・PayPay)
アクセス
JR・江ノ電鎌倉駅より徒歩5分
住所:〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2-12-29 鈴木ビル
駐車場:なし