何気ない1日に“感謝”できるようになる。カナダ人ママに教えてもらった「おまじないの言葉」
皆さんは1日の終わりにどんな気持ちで布団に入りますか? 仕事や家事や子育てに追われて、「あー今日も疲れたー!」「毎日ストレス!」とため息をつく人も多いのではないでしょうか? そんな人にぜひ試してもらいたいのが、今回ご紹介する"Worst Thing""Best Thing"。カナダ人の先輩ママに教わったこの質問を毎日続けることで多くの気づきが得られました。
"Worst Thing"、"Best Thing"って?
"Worst Thing"、"Best Thing"とは、筆者がカナダ人の先輩ママに教わった日々のルーティンです。カナダの文化というよりは彼女の家庭の伝統で、やり方はとっても簡単。
お子さんがいる場合は一緒にやるとよいのですが、寝る前にまず「今日1日で一番最悪だったことは何?」と自分(または子ども)に問いかけます。そして次に「今日1日で一番最高だったことは何?」と問いかけます。よい気分で終われるように「最高なこと」を後で質問するのがポイント。たったこれだけです。
この質問を通してどんな気づきが得られたか?
ある日の子どもにとって最悪だったことは、「ママが怒って怒鳴った」で、最高だったことは「友達のルカがハグして"I love you!"と言ってくれた」でした。それを聞いて、「そうか! そんなに怒られたことが悲しかったんだな。大きな声を出さず、もっと冷静に注意できたらよかったな」と自分への気づきになりました。
また目をキラキラ輝かせながら話す最高だったことの内容が可愛くて、聞いていて知らぬ間に笑顔が溢れてしまいました。そして最悪なことがこれくらいの内容で、「今日も平和な1日だったね! ありがたいね!」と感謝の気持ちも湧いてきました。
どんなに辛い日でも……
人生時にはとても辛い出来事も起こります。例えば父を亡くした時、私にとってその日最悪だったことはもちろん父が亡くなったことでしたが、そんな時でさえ「父に改めて感謝することができた」「友人が会いに来て励ましてくれた」など、どんな辛い日でも必ず小さな幸せを見つけることができました。
人間どうしても悪いことにマインドが傾きがちで、よいことや感謝の心をついつい忘れてしまいます。でもこの習慣を続けることで、よいことを探したり、感謝する心が育っていく気がします。ちなみに教えてくれた友人の子どもたちは今では立派な成人ですが、今でも家族行事で集まって食卓を囲むと、「ねぇねぇ!"Worst Thing"、"Best Thing"やろうよ!」と盛り上がるそうです。素敵でしょう? 誰にでもできて将来にも繋がる小さな習慣、"Worst Thing"、"Best Thing"、あなたも今日から始めてみませんか?
Shiko/歯科医師、ヨガインストラクター、翻訳家