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ユーモアあふれる暁斎の世界へいざ!「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」が6月21日まで、六本木『サントリー美術館』で開催中

さんたつ

(5)閻魔大王浄玻璃鏡図

「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」が2026年6月21日(日)まで、東京都港区の『サントリー美術館』で開催されている。暁斎コレクションとして世界でトップクラスの質と量を誇る、イスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品から、名品や日本初出品の貴重な肉筆画など約110件を展示。TOP画像=河鍋暁斎『閻魔大王浄玻璃鏡図』一幅 明治4~22年(1871~1889)(明治20年/1887か) イスラエル・ゴールドマン・コレクション。Photo: Ken Adlard。【通期展示】

世界最高峰の暁斎コレクションが登場

河鍋暁斎『地獄太夫と一休』 一幅 明治4~22年(1871~1889) イスラエル・ゴールドマン・コレクション。Photo: Ken Adlard。【通期展示】

幕末・明治期に活躍し、今なお国内外で高い人気を博す河鍋暁斎(かわなべきょうさい)(1831~1889)。7歳頃から浮世絵師・歌川国芳に手ほどきを受け、その後も駿河台狩野派の前村洞和(まえむらとうわ)や狩野洞白陳信(かのうとうはくのりのぶ)のもとで修業を積み、絵師として独立。肉筆画や浮世絵版画を数多く制作した。狩野派をはじめとするさまざまな流派を広く学び、狂画(戯画)の滑稽味を組み合わせて確立させた独自の画風は、神仏画から妖怪画、動物画、世相を反映した風俗画や戯画にいたるまで、多岐にわたって発揮された。

本展では、いち早く暁斎の画に価値を見出した浮世絵および江戸絵画の美術商、イスラエル・ゴールドマン氏のコレクションの中から、代表的な名品や日本初出品となる貴重な肉筆画など、約110件が展示されている。

世界最高峰の暁斎コレクションから、卓越した画技と機知に富んだ発想に触れられそうだ。

河鍋暁斎『三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪』 一葉 明治4~22年(1871~1879) イスラエル・ゴールドマン・コレクション。写真協力:立命館大学アート・リサーチ センター。【通期展示】

蛙も鬼も滑稽味にあふれた暁斎の作品

河鍋暁斎『蛙の学校』 一葉 明治零年代中頃(1870年代前半) イスラエル・ゴールドマン・コレクション。Photo: Ken Adlard。【通期展示】

展示の中には、暁斎の生命感に満ちた個性的で魅力のある動物画の章も設けられ、特に彼のトレードマークともいえる鴉(からす)や蛙の画、好んで多く手掛けた猫の絵についても取り上げる。

その他にも、当時の風俗をうかがうことができる作品たちや、コミカルな愛嬌のある鬼たちが登場する作品、暁斎の「かみ・ほとけ」に対する多様な関わり方が浮かび上がる作品などを6章に分けて紹介。なかには一点しか確認されていない希少作品や、これまで知られてこなかった図柄の新出作品なども登場し、見ごたえ十分だ。

河鍋暁斎『百鬼夜行図屛風』六曲一双のうち右隻 明治4~22年(1871~1889) イスラエル・ゴールドマン・コレクション。写真協力:立命館大学アート・リサーチ センター。【通期展示】
河鍋暁斎『百鬼夜行図屛風』六曲一双のうち左隻 明治4~22年(1871~1889) イスラエル・ゴールドマン・コレクション。写真協力:立命館大学アート・リサーチ センター。【通期展示】

開催概要

「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」

開催期間:2026年4月22日(水)~6月21日(日)
開催時間:10:00~18:00(金および6月20日〈土〉は~20:00。入館は閉館30分前まで)
休館日:火
会場:サントリー美術館(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F)
アクセス:地下鉄日比谷線・大江戸線六本木駅直結、地下鉄千代田線乃木坂駅から徒歩3分(東京ミッドタウンまで)
入場料:一般1800円、大学生1200円、高校生1000円
※中学生以下無料。

【問い合わせ先】
サントリー美術館☏03-3479-8600
公式HP https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2026_1/

取材・文=前田真紀 ※画像は主催者提供

前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。

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