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【今読んで欲しい1冊】書店員が選ぶおすすめ本『夏号』(提供 ジュンク堂書店新潟店)

にいがた経済新聞

ジュンク堂書店新潟店の石井店長

ジュンク堂書店新潟店(新潟市中央区)の書店員が選ぶおすすめ本「夏号」。書店員の眼鏡にかなった「今読んで欲しい本」を、書店員の生の声でお届けします。

今回は、ジュンク堂書店新潟店の石井裕也店長からのおすすめ本を3冊ご紹介します。

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ジュンク堂書店新潟店の石井店長

皆さん、しっかり休めていますか?

日々の疲れに加え、暑い日が続き、夏バテや体調不良に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回はそんな疲れや不調を改善するためのおすすめ本を選んでみました。

忙しいときほどしっかり休養、されど現実は体調が悪くても無理しがち。ついつい休むことを疎かにしてしまう。そんな方にこそ読んでいただきたい3冊です。

休養学(東洋経済新報社)片野秀樹

休養学(東洋経済新報社)片野秀樹

休みの度に疲れを言い訳に日がな一日ベッドで過ごしている私には耳の痛い一冊でした。

一概に疲れといっても内容も質も様々です。特に現代では頭を使う仕事が増え、体はあまり疲れていないが頭が疲れていることで結果的に肉体に疲労を感じるケースが多くなっています。それなのに昔と同じ休み方をしていたのでは疲労はうまく取れてくれません。

本書では疲労についての科学的解説をもとに現代においてどんな休み方をすれば最も効果的に疲れが取れるのかをわかりやすく教えてくれます。疲れに対する知識を深め、休養の意識を変えていくことが必要だと気づかされるでしょう。

休みの日をまるまる休養に充てることができなくてもよいのです。休憩時間にスマホを見ながら食事をするそんな生活習慣を少し見直すだけでも休養の質は変わってくるのではないでしょうか。

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世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ 文庫版(アチーブメント出版)仲野広倫

世界の最新医学が証明した 究極の疲れないカラダ 文庫版(アチーブメント出版)仲野広倫

2017年に発売されベストセラーとなった書籍の文庫版が発売されました。日々疲れやすく、長い間病院や整体に通っているという人に読んでもらいたい一冊です。

一人の医者の言うことを至上として受け入れてしまうとお金も時間も浪費してしまうことになりかねません。筋肉骨格系の不調において、医者に見てもらったら治るという偏見を捨て、アプローチの方法は多様であることを知っておきましょう。

本書には難しい運動療法などは書かれておらず、日常的にどう体を動かしたら良いのかが医学的根拠に基づいて説明されています。具体的な手段としてだけでなく、知識や考え方の面において、不調を訴え続けて、ずっと答えの出ない方には一つの指針となるのではないでしょうか。

後半は今まで常識だと思っていた知識と異なる内容で、知見が広がります。治療に対して受け身ではいけない、自分で情報を知ろうとしなければいけないのだなと痛感しました。自分の体は自分で守っていこうということですね。

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1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)大久保愛

1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)大久保愛

仕事が忙しく生活習慣が乱れていたり、夏バテで冷房の効いた部屋で一日過ごしていると不調になるのは体だけではありません。むしろ現代では心の不調に悩まされている人が多いのではないでしょうか。本書はそんな心バテしている人におすすめの一冊です。

常にイライラ、モヤモヤしていたり、漠然とした不安感や焦燥感を感じているのは心バテしている証拠です。本書では食事を改善することで心と体を正常な状態に戻していく「食薬習慣」の身につけ方が漢方の考え方や栄養学、腸活の理論をもとにわかりやすく書かれています。

疲れているとついつい食事は簡単に済ませがちですが、心バテしているそんなときこそ自分なりに続けられる方法で「食薬習慣」を取り入れることが大切です。

今まで月や季節によってなりやすい心の不調が変わってくることは意識していませんでした。ただ無作為に体に良いといわれるものを食べているだけでは体調は回復しても心バテは改善されないのだと気づかされました。

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