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劇団時間制作、谷碧仁「人間の“本当”だけを探しながら描きました」~罪を犯した前科者たちの物語『社会で生きる動物』が開幕

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『社会で生きる動物』舞台写真

2026年4月4月(土)に東京芸術劇場 シアターウエストにて、劇団時間制作による本公演『社会で生きる動物』が開幕し、舞台写真・コメントが公開された。

作・演出・主宰を務める谷碧仁が手掛ける本作。出演者は、岐洲匠、松田凌、赤間麻里子といった確かな実力を誇る俳優陣をはじめ、栗原類、青柳尊哉、杉本凌士、桑野晃輔、多賀名啓太ら、舞台・映像とジャンルを横断して活躍する個性豊かなキャストが集結した。

撮影:圓岡淳

撮影:圓岡淳

撮影:圓岡淳



【あらすじ】
ある村では数日前から「子供が行方不明」との放送が繰り返し流れていた。
村人たちは山の中腹にある産業廃棄物中間処理場に疑いの目をかけた。
そこでは、社会からはじき出された前科者たちが、動物の死骸の臭いと共に働いていた。
笹原一太もそのひとりであった。
ある日、傍観者であった一太の目の前に“それ”が姿を現す。
“行方不明となった子供の遺体”
そして「廃棄して欲しい」という囁き。
夢であって欲しいその現実が、一太の癒えない傷を刺激し、静かに判断を狂わせていく。
一体、自分はどこにいるのか
一体、自分はナニモノなのか
一体、自分は何を欲しているのか
「常識」と「価値観」の境界線の上で繰り広げられる会話劇。

撮影:圓岡淳

約2年半ぶりとなる本公演では、“人間”に徹底的に向き合った濃密な会話劇を、緻密な演出で構築。時間制作ならではの同時進行で紡がれる台詞と、登場人物たちの奥底に潜む感情が、観る者を緊張感とともに引き込んでいく。

撮影:圓岡淳

今回、岐洲匠、松田凌、赤間麻里子、栗原類、多賀名啓太が時間制作に初参加。さらに、青柳尊哉、杉本凌士、桑野晃輔といった常連メンバーに加え、劇団員・佐々木道成が作品世界に確かな重厚感と空気感をもたらす。

撮影:圓岡淳

物語の舞台は、山の中腹に佇む産業廃棄物中間処理場。そこで働くのは、過去に罪を犯した“前科者”たち。新たに発生した事件をきっかけに、彼らの人生の価値観が問われ始める。
社会から「異常」だと判断された彼らは、どう生きるべきなのか——

撮影:圓岡淳

リアルと抽象が交錯する独創的な舞台美術の中で描かれる、痛々しいほどに生々しい人間ドラマ。その瞬間、その選択、その沈黙までもが突き刺さる本作を、劇場で目撃しよう。

なお、本公演は4月12日(日)まで上演。

主宰:谷碧仁 コメント

今作は、僕が“正しい演劇”を目指すことをやめた第一作目となります。当たり障りのない、馴染みが良い、万人受けとは程遠い、人間の“本当”だけを探しながら描きました。するとそこには善も悪もなく、ただひたすらに人間という動物の人生だけが残りました。そんな暴力的で凶器のような人間の人生を、どうぞご堪能ください。

出演者コメント

■笹原一太役:岐洲匠
19歳で初めて役を演じ、沢山の人と出会い、影響し合い、現在28歳。
まさかこんなに自分が芝居を好きだとは思いませんでした。
演じる事に苦手意識をもつ時期もあったので、何度も何度も自分を疑いました。正直今も疑ってます。
今回の稽古場ではそれを強く実感しました。びっくりするくらいパワフルでフレキシブルな人達の集まり中で、自分が本当に恵まれてるなと思うと同時に、自分は役者なのか?この職を好きでいていいのか? 好きなのか? と沢山の疑問が生まれ、役者人生を見直しました。稽古も日々濃厚で追い詰められていく中、笹原一太という役が自分にひとつの答えを残してくれた気がします。
岐洲匠は一太でいる事が好きだと。
一太でいる時は、心からこの仕事が好きだと言えます。
この作品を客席で観られるのがとても羨ましいです。
皆様の中に何かが残りますように。ぜひ、劇場にお越しください。

撮影:圓岡淳

■神崎福寿役:松田凌
今作神崎福寿という人を演じさせて頂きます、松田凌といいます。
劇団時間制作にも初めて参加させて頂きます。
主宰・脚本、演出である谷碧仁と出会ったのはお互い十代の頃でした。
幾年も経ったある日、自分が尊敬している俳優から「観劇したのですが、とても面白いです。観てほしいです。」と連絡を頂きました。様々なご縁があっての出来事でしたが自分も後日観劇させて頂き、気が付けば旧友の生む世界に没入していました。
今作も谷碧仁が生む物語と演出、それぞれの役を体現する俳優陣の魅力、各所スタッフチームの技と力によって唯一無二の形となっています。楽しい、泣けた、感動した。
観劇後、そのように端的に気持ちを説明出来ないような作品かもしれません。
でも社会とは常識とは生きるとは
そんな心の奥にある、いつの日か止まってしまっていた秒針を動かすような物語になっていると思います。
そんな時間をこの座組で創りました。
劇場にてお待ちしております。
一人でも多くの皆様に観ていただけますことを願って。

撮影:圓岡淳

■馬場民子役:赤間麻里子
15年ぶりに舞台に立つ事になりました。
手元に届いた脚本はまるで哲学書でした。

『民子』という女性と向き合い、問いかけ、心を覗こうとするたびに
『民子』の『生きる』妄執に引きづられ地面に叩きつけられる感覚がありました。
わかられてたまるかーーそう拒まれているようでした。
生半可な気持ちでは触れらず、もがき続けた稽古の日々。それはきっと私だけではなく
出演者それぞれも抱えていたものだと思います。

谷碧仁氏の創った9人の『社会で生きる動物たち』
どうぞその姿をご覧ください。
どうぞお楽しみください。

撮影:圓岡淳

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