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「コメディは任せろ!」室龍太が語る、舞台『コムサdeマンボ!』の魅力と、これからの野望

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室龍太

室龍太が主演する舞台『コムサdeマンボ!』が2021年8月に、大阪、東京、京都、静岡にて上演される。
 
2019年に東京、大阪、福岡、仙台にて上演されたコメディ『どれミゼラブル!』の続編となる本公演。芸人兼見習い放送作家だったコムサ真二(室龍太)は、テレビのバラエティ番組の作家として働いていて、いつものようにスタッフルームでネタを考えていると、今晩放送予定だった番組データが全て壊れてしまったという連絡が入りーー。『どれミゼラブル!』と同様、日替わりのエチュードも予定されているようだ。
主演の室龍太に、本作にかける意気込みや、共演者についての印象などをたっぷりと語ってもらった。

自然体で演じられる「コムサ真二」

ーー2年ぶりにコムサ真二役を演じられますが、まずは出演することが決まったお気持ちをいただけますか?

そうですね。決まった時は嬉しかったです。コロナ禍で延期になって。こうやってまた、しっかりと実現できたことがうれしく思います。
 
ーー今回の脚本を読んだ感想を教えてください。
 
コムサ真二に関しては、すごく僕寄りになったと思います。「僕、これ言いそうやな」とか、突っ込むワードもそうですし、言い方とかも想像していたら、「自分なのかな?」と思うぐらい。本当にあて書きしていただいている印象でした。全体的にいうと、お芝居として楽しめる内容になっているし、ジャニーズのファンの人も「ジャニーズだからこそ」みたいなのがあったりするので、いろいろな方に楽しんでいただける作品かなと思います。
 
ーー具体的にはどういうところが室さんと似ていると感じたり、共感できたりするのですか?
セリフの全部が、僕が使うような語尾なんです。こうボケていたら、こう突っ込むなと。(脚本の)可児さんにどこかで監視されているかなというぐらいですよ(笑)。でも、ありがたいですね。特に役作りをしないでいいので。
 
ーー役作りで何かされたことは?
 
基本的には役作りはあんまりしなくて。稽古で得たものを活かしていくというか。初めからあまり決め込んでやらないので、特に今は役作りは意識していないです。
 
ーーキャラクター設定は「今は好きなテレビでもっと沢山仕事をしたいと日々頑張っているため、恋愛もせずストイックに生きている」とあります。

そうですね。仕事が一番楽しいので、仕事にはストイックでありたいです。
 
ーー今回、何か進化した部分があるのでしょうか?
 
聞いている話ではね、すごく踊るらしいんです。タイトルに「マンボ」って付いてますから、マスカラも……。
ーーえっと、マラカスでは?(笑)
マラカス! やばい! 恥ずかしい!(笑)。……そのマラカスを持ってますからね、めっちゃ踊ると聞いています。僕は1年ぐらい踊っていないので、今回は楽しみでもあり、不安でもありますが、そこが見所かなと思います。
 
ーー日替わりのエチュードも、見どころのひとつですよね。初演の思い出を教えてください。

大変やったんですよ! 金田(哲/はんにゃ)さんの無茶振りが日に日にエスカレートしていきまして(笑)。まぁ、うまく出来なかったとしても、芸人である金田さんがうまいこと回収してくれていたんですけど。
 
ーーコムサの設定が放送作家ということで、今、室さんが番組をつくるとしたら、どんな番組をつくりたいですか?

どんな番組つくりたいんだろ……うーん。昔、ジャニーズの大運動会みたいのがあったじゃないですか。アイドルがスポーツする。あんな風に、本気で何かに取り組む姿を見せる番組がいいかな。スポーツがしたいですね。

「僕、愛され力があるので」

ーー演出は水田伸生さんですが、何かもうお話しされていますか?

最初にお会いした時は、すごく笑っていただいていたんですけど、ビジュアル撮影の時に、僕が緊張しすぎて、うまく笑えていなかったんですよ。素人みたいな笑顔を振りまいていて。だから、水田さんの中の僕の評価は下がってしまったと思います。
ーーえぇ、緊張されていたのは、なぜです?

分からないんですけど、家出る時は大丈夫だったんですけど、現場に到着して、衣裳に着替えて、メイクをして、カメラマンの前に立ったら緊張しました。今自分で言っていて、おいおいと思いますけど。だって、コメントも素人みたいでしょ?(笑)

ーーいやいや(笑)。水田さんに何か言われましたか?

初めて衣裳合わせの時にお会いしたんですけど「そのままでいいよね」みたいな感じで言われました。でも(ビジュアル撮影のときに)評価が下がっていると思うので……。

ーーそんなことないと思いますよ(笑)。そもそもコメディのお芝居に関してはどう思っていらっしゃいますか?
 
うーん、難しいなという気はなくて。お芝居ってナマモノじゃないですか。そこで起こるハプニングも笑いにできたりするから、シリアスな内容のお芝居をやるよりは、気楽にというか、リラックしてできますね。

ーー「コメディはまかせろ!」という感じですか?
 
そうですね、やっぱり京都のツッコミ代表として! ……って、ここにいる誰も笑っておりませんが(笑)。
 
ーー共演する関西ジャニーズJr.の古謝那伊留さんは、どんな後輩ですか?
 
古謝はね、(自分が)関西Jr.のときも喋ってはいたけど、親密な関係ではなかったので(笑)。だから、すごく新鮮な感じです。明るい子やと思っています! ……って薄いコメントやな(笑)
 
ーーこれからのお稽古で古謝さんのことを知っていこうと思っているわけですね?(笑)
 
いや、知っていこうとは思っていないかな(笑)。古謝はいい子なので! ……って、これも薄いな(笑)。古謝って、お芝居したことないんですよね。だから、どんな感じになるのかも想像できないですし、彼はいい感じに「龍太くん、龍太くん」と付いてきてくれるので、放って置いたらいいかなと思います(笑)。
 
ーー古謝さんが新キャストですが、石垣佑磨さんや、はんにゃの金田哲さんと共演するお気持ちは?

すごく嬉しいです! 佑磨くんは、僕の誕生日に電話くれたり、僕がメールしたときに電話をかけてきたり、交流が今でもあるので、ご一緒できるのはすごく嬉しいです。
金田さんは、今回のビジュアル撮影をした時に、喋っていたんですけど、変わらない。ほんまに変わらない。2年経っても金田さんは金田さんでした。普段からジャッキ・チェーンみたいな感じです(笑)
 
ーーそのほかの共演者の印象などを教えてください。
 
酒井(敏也)さんが、僕の兄(※俳優の室龍規)と、めちゃくちゃ仲良しで、普段からお世話になっているみたいで。兄から、酒井さんが「弟とやるの楽しみ」とおっしゃっていたという話を聞いて、いざビジュアル撮影の時に酒井さんにお会いしたら、全然嬉しそうに見えなかったんですよね。だから、僕、悪いことしたかなと(笑)。今でも気にかけています。でも、あとあと聞いたら、酒井さんは人見知りだそうで。だから、なんか大人な感じやったのかなと思いたいです(笑)。
川久保(拓司)さんは、めちゃくちゃイケメンちゃいます? ……って、小学生みたいなコメントしかできないけど、めっちゃ格好いいなと思います!
 
六角(慎司)さんは、ビジュアル撮影しているところを見ていたんですけど、六角さんも緊張されていました(笑)。カメラの前では緊張されていて、「ああ、同じやな」って。まぁ、同じにしたらあかんけど、可愛らしい部分もあるんだなと、ほっとしました(笑)。

田中(真琴)さん、あんまり喋ってないんですよね。緊張しちゃうんです、女性と喋るとき(笑)。公演のYouTubeがあるんですけど、そこで「コムサdeマンボ!」とかけまして、「高いものが取りたい」ととく、その心は「ムロ(台)」が必要でしょう、とコメントされてて。めちゃうまいこと言うてますやん。知的な方なんやろうなと思います。仲良くなれたらいいなと思います。

 
ーー座長としての意気込みをお願いします!
 
今回主演させていただくのは2回目なんです、人生の中で。あ、いや、小学校の時に、1回していた。『ピーマンの王様』という王様役をやってて……って、ごめんなさい、関係ない話ですね(笑)。
特に気を負うことなく、キャストやスタッフさんに助けてもらいながら、臨もうかなと思います。自分が「座長だぜ!」という感じではできないと思うので、みんなで切磋琢磨してできたらいいな。
 
ーー周りのみなさんは、ついてきてくれそうですか?

僕、「愛され力」があるので! 自分でいうのもアレですけど、ファンの人からもよく言われるんですよ。自分の愛され力を信じて、今まで通りやれば、ついてきてくれるかなと思います。

いち役者としての覚悟が深まった

ーーコロナ禍で、当初の予定よりも開幕が延期されました。最初に延期を聞いたときは、どんなことを思いましたか?

他の作品も延期になって、仕方のないことやと思いつつも、残念な気持ちにはなりました。でも、また絶対できるって信じていたので、特に落ち込んではいなかったです。むしろ、中止になった分もいろいろな仕事も巻き込んでくるかなと思っていたので。
簡単に言えば、お気楽に過ごしていました(笑)。落ち込んでいる時間がもったいないなと思ったし、他に何かできるかなと思って。
 
ーーモチベーション維持のためにやっていたことは?
 
トレーニングを始めました。30代ということで、体力も落ちてくるんじゃないかなと。最近は踊ってないので。
 
ーーJr.という看板がとれて、今の心境は?

「わっしょーい!」という感じで、嬉しいですけど、やることは自分の中で変わっていないです。ありがとうございます、と思います。Jr.が取れたから満足したということはないですし、ここからやと思っています。いち役者としての覚悟が、より一層強まったという感じですかね。

ーー現時点での目標や野望を教えてください。
 
野望ですか。もちろん、舞台はたくさん出たいですし、あとはドラマや映像の方にも出たいです。それからバラエティですね! バラエティ番組に本当に出たいんです。メインでなくていいので、リアクション芸人として、ガヤを入れさせてください(笑)。
 
ーー「こうなりたい」と目標にしている人はいますか?

いっぱいいますけど……(千鳥の)ノブさん。めちゃくちゃ面白い! つっこめるし、ボケれるし。千鳥さんがマジで好きで、千鳥さんの番組はしょっちゅう見ています。僕自身、いじられて輝くと思っているので、憧れですね。
 
あとは、本を読まないといけないなと思います。語彙力があまりないので。笑いには語彙力が大切だと思いますし。知らないと、言いたいこともきちんと言えないから。

ーー活動の拠点を東京に移されて、これから笑いをどう磨いていきますか?

それは、遠回しに、僕のツッコミの腕が落ちているということですね?(笑)。最近は、(浜中)文一くんがパーソナリティを務めているラジオ番組(NHKラジオ第一の『らじらー!サタデー』)にサポートとして呼んでいただいているんですけど、そこで勘を取り戻しつつあります。
 
現場や舞台の稽古に行っても、コロナ禍やし、あんまり人と今まで通り喋る機会が減っているからか、ツッコミのスキルが落ちていることは自分で認識はしていましたので。あとは、いろいろバラエティ番組を見つつ、一人で家でツッコミ力を磨きたいと思います。

ーーでは、本番の時にはより腕を磨いている、と(笑)

すっごく、研いでおきますわ。鋭いツッコミを!(笑)
  
ーー早速ですが、今回の舞台のあらすじに絡めて、室さんが最近ヒヤッとしたエピソードを教えてください。
 
早速(笑)。
 
『ッぱち!』の公演の、確か初日かな、最後の方のシーンで、吉岡雅人(ふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴が演じた)と河野裕之(室が演じた)の2人が語り合うところがあるんですね。結構しんみりしたシーンで、ディープな話をするんです。でね、テーブルに麦茶があるんですけど、なぜか僕が稽古でやったことない動きをして。あぐらの上に、びしゃっと麦茶がかかってしまいまして、股間の部分が濡れてしまったんです。
そのあと、お客さんの近くまで行って喋りに行かなくてはいけないんですけど、股間が気になって気になって(笑)。唯一救われたのが、衣裳のズボンが黒やったということ。もし、色のついたチノパンやったら、お漏らしした感じになっていたでしょうね。……どうでしょう?(笑)
 
ーー最後に座長としての意気込みを改めてお願いします!
 
まだ全員で顔合わせができていないので、一回顔合わせをして、稽古が始まってしまえば、なんとかなると思います。経験的に。第一印象で「この人、気難しそうだな」という人もいないですし、そのままの僕で稽古に臨んで、その僕を愛していただいたらいいかなと(笑)。
 
引っ張っていきたいとかはなくて、一緒に作品を作っていきたいです。着飾りたくないので、ちょっと前に立っていたらいいかな。それぐらいがいいです。

取材・文=五月女菜穂

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