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【携帯を持ちたくても持てない人へ】「COMG!」運営の日野屋玩具店(新潟市西区)が通信困窮者向け「誰でもスマホ」を新潟県内14店舗で取扱い開始

にいがた経済新聞

写真提供:COMG!

写真提供:COMG!

新潟県内で携帯電話・ゲームソフトなどの販売を行っている「COMG!」を運営する株式会社日野屋玩具店(新潟市西区)は8月より、県内全14店舗で「誰でもスマホ」の取扱いを開始した。このサービスは、通信困窮者に特化した格安スマホサービスで、これにより、スマホの利用が困難だった多くの人々に新たな可能性が開かれる。

通信困窮者は国内で推定500万人に上る(※1)とされ、彼らがスマホを持てないことは、社会生活に多大な支障をきたす要因となっている。大手キャリアの与信管理の厳しさから、過去の未払いなどでスマホ契約が困難な人々が増加している現状に対し、株式会社アーラリンク(東京都)が独自に開発したのが「誰でもスマホ」である。このサービスは、コンビニ決済が可能で、ほぼ審査に落ちることなく、誰でもスマホを利用できる仕組みを提供している。

(※1)出展:アーラリンクが2023年11月29日に発信したプレスリリース内容より

2023年1月にサービスを開始し、約1年間で約3万人が契約。短期間でのサービスの広がりは、通信困窮者への支援がいかに必要とされているかを示していると言える。

写真提供:COMG!

日野屋玩具店は、これまでスマホの販売を行ってきた中で、通信困窮者の存在を身近に感じてきた。そのため、「誰でもスマホ」の趣旨に賛同し、新潟県内全店舗でのサービス提供を決定した。

「誰でもスマホ」は、大手キャリアでの契約が難しい人やクレジットカードを持っていない人を対象に、安心して利用できる格安スマホサービスである。利用者はコンビニ決済で簡単に支払いができ、ほぼすべての人が審査に通る仕組みとなっている。新潟県内のCOMG!全14店舗でサービスを提供し、地域の生活をより便利にするための一助となることを目指している。

COMG!販売企画部シニアマネージャーの佐藤治郎氏は、「積極的なセールスというよりは、困っている方々に確実にサービスを届けたい」と述べている。また、行政との連携による導入事例も多く、地域の生活の利便性向上に貢献する考えだ。今後も、「誰でもスマホ」を通じて、新潟県内の多くの人々に安心と便利さを提供していく計画である。

COMG!東新潟店の店内(新潟市東区)

ホームページ:COMG!

<企業情報>

株式会社日野屋玩具店は、1952年に創立され、現在では新潟県内で14店舗の「COMG!」を運営している。同社はこれまで、携帯電話の販売事業やゲーム・トレーディングカードの販売事業を展開してきたが、近年では地域に根差した新しい価値提供を積極的に行っている。スマートフォンの活用コンサルティングやファイナンスソリューション、プロモーションコンサルティング、さらにはプラットフォーム開発・運用など、ライフソリューション事業にも注力している。

代表取締役社長の櫻井正朋氏は、「次の時代を読み、ご提供するべき新しい価値は何か?」という視点から、情報流通量の増大に伴い生じる暮らしの課題に着目し、地域の人々が自分にとって本当に価値のある情報を得られるようサポートしたいと考えている。また、TikTokやYouTubeを活用し、スマートフォンに関するお役立ち情報や、新潟地域に根差した情報発信を積極的に行っていることも注目されている。

ホームページ:日野屋玩具店

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