【人宿町やどりぎ座の「ほぼ月刊いきものニュース The Final」】 サイエンスをエンタメに
静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の劇場「人宿町やどりぎ座」で6月14日に開催された「ほぼ月刊いきものニュース The Final」。同劇場の7月閉館に伴い、2019年1月にスタートした同講座もこの日の41回目が最後。
ふじのくに地球環境史ミュージアム(同市駿河区)の岸本年郎教授がビールやワインを片手に科学の時事問題を語る人気企画。「生物多様性」を主題にした最終回はエルンスト・マイヤーの「種」の定義「交配可能な個体の集まり」から、シズオカオサムシとカケガワオサムシの種としての違い、約40億年前のバクテリアから始まる地球上の生命の分類と系統まで、流れるように解説。科学をエンタメ的に味わえる貴重な場だった。祈、存続。(は)