温かいお茶シロップで楽しむ台湾の養生スーツ"ホット豆花"
ゲストは、漢方茶専門オンラインショップ「カンポースタンド」店主、山崎かおるさん!
テーマは「おうちで簡単にできる梅雨の胃腸ケア」
Q.漢方的な視点で梅雨の時期には、どんな体の変化に注意すべき?
梅雨の時期に、体が重だるい、頭がどんより重い、胃がすっきりしないと感じることがあります。その背景には、湿気と冷えが関係しています。東洋医学では、この余分な湿気をと呼び、湿がたまると、体が重い、むくむ、胃が重い、食欲が出ない、といった状態につながりやすくなります。梅雨に特に影響を受けやすいのが胃腸。東洋医学では、胃腸は湿気と冷えが苦手で、食欲不振や胃の重さ、むくみやだるさにつながりやすいと考えられています。さらに、蒸し暑いからといって冷たい飲み物やアイスばかりとっていると、胃腸を内側から冷やしてしまい、ますます体の中の水分が巡りにくくなり、重だるさが抜けにくくなります。
Q.そんな季節におすすめの食べ物は?
雨が多く、湿気による重だるさや、冷房による冷えが気になりやすい梅雨の時期におすすめしたいのが、台湾で親しまれている人気スイーツ「豆花(トウファ)」。梅雨の養生で大切なのは、まずお腹を冷やさず、湿気で重くなった胃腸の働きを助けることです。今回はその考え方をスイーツに落とし込み、身近な食材と、温かいお茶シロップをかけるホット豆花として紹介します。
梅雨の時期に胃腸を整える豆花(ベースとなるレシピ/寒天でつくる簡単ver.)
▼材料(およそ600ml、3~4人分)
成分無調整豆乳400ml水 200ml粉寒天 2g(小さじ1杯)
▼作り方
小鍋に水200mlと粉寒天2gを入れ、混ぜてから火にかける。沸騰したら弱火にして、しっかり2分間混ぜながら沸騰させ、寒天を完全に溶かしきる。豆乳400mlを電子レンジ600Wでおよそ1分温める。(冷たい豆乳をそのまま混ぜると寒天が途中でダマになりやすいのでここが大事!)寒天の鍋の火を完全に止め、温めた豆乳を加えながらよく混ぜ合わせる。器に注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて30分~1時間ほど冷やすと、ツルンとなめらかな食感に固まる
※梅雨の養生で大切なのはお腹を冷やさず湿気で重くなった胃腸の働きを助けること!この寒天豆花をベースにアレンジしつつ、温かいお茶シロップをかけるホット豆花としてご紹介。
冷えと巡りが気になる時に「黒糖生姜のあったか豆花 」
雨の日や冷房で体の芯から冷える。肩こり、頭痛、腰痛がいつもよりつらい。顔色がくすむ、目の下にクマができやすい。こうした方は、血の巡りがお疲れ気味かもしれません。
▼トッピングの材料
甘くない水煮のあずき適量クコの実 数粒
▼お茶シロップの材料
無印良品「黒豆茶」ティーバッグ 2個熱湯 200ml黒糖 大さじ1杯半おろし生姜 小さじ1/2チューブ生姜の場合は2~3cm
▼作り方
保温ボトルの底に黒糖とおろし生姜を入れる。黒豆茶のティーバッグを2個入れ、熱湯200mlを注ぎ、すぐにフタをして10分置く。ティーバッグを取り出し、底からよく混ぜ合わせて完成。
ちなみに、クコの実は、お茶シロップを作る段階で保温ボトルに一緒に入れておくと◎。熱湯で自然とふっくら柔らかく戻ります!
スーさん:「優しい甘さでおいしい!おいしい~!黒豆茶の香りが合いますね、豆花に。あとやっぱり、豆花がなめらか!寒天だと(冷やすと)もうちょっと硬くなっちゃうかなと思ったけど、この分量だと本当になめらか。そして、温かいシロップをかけても豆花が溶けない、確かに!あずきが乗っているから、甘さがプラスされて美味しいですね」
▼薬膳的なポイント
黒豆、黒糖、生姜は、冷えが気になるときに取り入れやすい組み合わせ。黒豆は巡りを助ける食材、黒糖はお腹を温める食材として使われます。そこに生姜を加えることで食べたあとに喉とお腹の奥がじんわり温まるような味に。小豆は巡りや水はけを助ける食材、クコの実はうるおいと栄養を補い、目の疲れが気になるときにも取り入れやすい食材です。黒豆茶の香ばしさ、黒糖のコク、生姜のキレが合わさり、みたらし団子のような和スイーツ感のある豆花に!
むくみとだるさが気になる時に「 とうもろこしとお豆のすっきり豆花 」
朝起きたときに顔が腫れぼったい。夕方になると靴がきつい。体が重く、動くのがおっくう。こうした方は、体の中の水が滞りやすいタイプかもしれません。
▼トッピングの材料
市販のサラダ豆 適量市販のむき甘栗 2~3粒
▼お茶シロップの材料
無印良品「とうもろこし茶」ティーバッグ 2個熱湯 200mlきび砂糖 大さじ2
▼作り方
保温ボトルの底にきび砂糖を入れ、ティーバッグを2個のせる。熱湯200mlを注ぎ、すぐにフタをして10分置く。ティーバッグを取り出し、底のお砂糖をよく混ぜて溶かしきれば完成!
むき甘栗は、あらかじめ粗くほぐしておくと断面ができることで、温かいシロップを吸いやすくなり、ホクホク感が出ます。
宇賀神:「具が全然違う!大きいお豆(ミックスビーンズ)が乗っています。栗も入ってますね」
スー:「スイーツにちゃんと合う!ひよこ豆も。美味しいね!とうもろこしの香りがちゃんとして、豆花と合います。お豆とむき甘栗の食感もいい。本当に薄味で、胃に優しいのがよく分かります」
薬膳ポイント
とうもろこしは、薬膳では余分な水分を整える利水の食材として知られ、とうもろこし茶は香ばしく、きび砂糖を合わせることで、お茶の風味を生かしたすっきりしたシロップになります。サラダ豆、特に緑色のお豆は、体にたまった余分な湿気を流す食材として使われます。甘栗は、湿気で動きが鈍くなりやすい胃腸の元気を補い、水分を動かす力を支える食材で、お豆と栗の素朴な味わいに、きび砂糖のやさしい甘みが合わさる、王道で食べやすい豆花です。
気持ちがスッキリしない時に「凍頂烏龍茶とベリーのレモン豆花」
天気が悪いとイライラする、気分が落ち込む。気圧の変化で頭が重い、痛い。緊張するとお腹が張る。こうした方は、気の巡りが滞りやすいタイプかもしれません。
▼トッピングの材料
冷凍ミックスベリー 適量白玉 2~3個フレッシュレモン 薄切り1枚
▼お茶シロップの材料
無印良品「凍頂烏龍茶」ティーバッグ 2個熱湯200mlきび砂糖 大さじ2
▼作り方
保温ボトルの底にきび砂糖を入れ、ティーバッグを2個のせる。熱湯200mlを注ぎ、すぐにフタをして10分置く。ティーバッグを取り出し、底のお砂糖をよく混ぜて溶かしきれば完成。
宇賀神:「具が全然違う!大きいお豆(ミックスビーンズ)が乗っています。栗も入ってますね」
スー:「スイーツにちゃんと合う!ひよこ豆も。美味しいね!とうもろこしの香りがちゃんとして、豆花と合います。お豆とむき甘栗の食感もいい。本当に薄味で、胃に優しいのがよく分かります」
薬膳ポイント
レモンの香りとベリーの甘酸っぱさは、薬膳では気の巡りを助ける組み合わせ!気は、元気や気分の「気」。ストレスや低気圧で頭が重いとき、気分がこもるときにおすすめです。凍頂烏龍茶を濃く淹れることで、香りのよい琥珀色のシロップに。温かい豆乳と合わせると、上品なミルクティーのような味わいになる。冷凍ベリーは温かいシロップでとろけ、ソースのように。白玉はもち米からできているため、お腹を温め、梅雨に疲れやすい胃腸をやさしく支えてくれます。
Q.保温ボトルを使用するメリットは?
鍋で煮詰めなくても、保温ボトルにお砂糖・ティーバッグ・熱湯を入れてフタをするだけで、10分ほどで温かいお茶シロップが作ることができる。香りが逃げにくく、アツアツのまま持ち運べるので、食べる直前にかけられるのも便利。
■カンポースタンド店主・山崎薫
「漢方を気軽によりカジュアルに感じてもらいたい」という思いから、2019年に漢方茶専門店カンポースタンドをオープン。現在は、ご自身オリジナルの漢方茶の販売や、体質改善の漢方カウンセリングなど、今の時代に寄り添った新しい漢方のカタチを日々研究。漢方と占いを組み合わせて普段の食事で簡単に薬膳が学べるようになる講座も、オンラインで実施。詳細は「カンポースタンド おちゃぱんさん」で検索
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)