「さびない体」を作る! リコピンたっぷり「トマトの漬けるだけマリネ」【管理栄養士で料理研究家の村上祥子さん】
高い抗酸化作用があるリコピンが多く含まれるトマト。老化の原因となる体内の活性酸素を無毒化してくれます。またトマトには3-oxo-ODA(13-オキソ-9,11-オクタデカジエン酸)という不飽和脂肪酸も含まれ、中性脂肪を減らす作用があることが分かってきました。暑い夏を乗り越えるために、ぜひ積極的に料理に取り入れたいいもの。今回は旬なトマトの保存食を管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに教えてもらいました。
※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2023年7月号に掲載の情報を再構成したものです。
【小ぶりトマトのすし酢マリネ】
100gあたり 111kcal/塩分 0.6g
材料(できあがり500g)
小ぶりトマト...500g
(A)すし酢...大さじ3
(A)アマニ油またはサラダ油...大さじ3
(A)砂糖...小さじ1
(A)こしょう...少々
作り方
(1)トマトに切り目を入れる。
(2)小鍋に熱湯(分量外)を沸かし、トマトを2秒浸し、すぐに引き上げる。
(3)すぐに冷水に取る。へたを除き、皮をむく。
(4)合わせた(A)を加える。
(5)ふた付き容器に入れ、ふたをして上下に2回返してなじませ、冷蔵する。
もっとおいしく
上下を返しておくと漬け汁がよくからむ。
※冷蔵で1週間保存できる。
※保存期間は目安です。保存状態などにより異なる場合もありますのでご注意ください。
※保存容器は十分に乾燥した清潔なものを利用ください。
【トマトのとろろあえ】
1人分 84kcal/塩分 0.2g
材料(2人分)
小ぶりトマトのすし酢マリネ(漬け汁をきる)...100g
大和いも(または長いも)...70g
豆乳(または牛乳)...大さじ2
水菜...20g
練りわさび...少々
作り方
(1)大和いもは皮をむいてすりおろし、豆乳を加えて滑らかになるまで混ぜる。
(2)水菜は根を落とし、4cm長さに切る。
(3)器に(1)を盛り水菜とトマトをのせ、練りわさびを添える。
もっとおいしく
大和いもは豆乳か牛乳を加えて、少しのばすと他の素材とからみやすく、おいしくなる。
フレッシュトマトのおいしさを存分に味わう
【トマトとサバ缶の卵炒め】
1人分 250kcal/塩分 2.0g
材料(2人分)
トマト...150g
さば水煮缶...小1缶(100g)
卵...2個
ごま油...大さじ1
長ねぎ(斜め薄切り)...5cm分
(A)水...100ml
(A)塩...小さじ1/4
(A)砂糖...小さじ1
(B)片栗粉...小さじ1
(B)水...小さじ2
パクチー...少々
作り方
(1)トマトはへたを取り、十字に4つに切り、さらに半分にする。
(2)鍋にごま油を入れ、(1)とさばの身、長ねぎを入れて強火で炒める。
(3)(2)を炒め始めると同時に、別の鍋に(A)とさば缶の汁を加えて火にかけ、煮立ったら合わせた(B)を加えてとろみをつけておく。
(4)卵を切る程度に軽く溶き、(2) に加えて大きく混ぜ、スクランブル状になったら(3)を加えてかるく混ぜ、火を止める。器に盛り、パクチーを添える。
もっとおいしく
炒め物のとろみあんは別の鍋で作り、後から加えるとプロ並みの仕上がりに。
【フレッシュトマトとモッツァレラの冷製パスタ】
1人分 300kcal/塩分 0.4g
材料(2人分)
カペッリーニ...100g
トマト...100g
モッツァレラチーズ...50g
バジルの葉...4枚
(A)オリーブ油...大さじ2
(A)砂糖...小さじ2
(A)塩...小さじ1/4
温泉卵(市販品)...2個
こしょう...少々
バジルの葉(飾り用)...2枚
作り方
(1)モッツァレラチーズは1.5cm角に切る。トマトはへたを取り、1.5cm幅の輪切りにし、種を外し、1.5cm角に切る。バジルの葉4枚は粗刻みする。
(2)(1)に(A)を加えて混ぜておく。
(3)熱湯1L(分量外)を沸かし、カペッリーニを入れ、次に煮立ったら火を止め、ふたをして3分おく。ざるに上げ、水を替えながら2回すすぎ、最後に氷水ですすいでざるに上げ、手のひらでギューッと押して水分を押し出す。
(4)(2)に(3)を加えてあえ、器に盛り、温泉卵をのせてこしょうを振り、飾り用のバジルをちぎってのせる。
取材・文/石井美佐 撮影/スタジオCOM(中野正景)