川村元気×二宮和也『8番出口』アメリカ公開を前に早くも絶賛レビュー続々「映画とゲームの完璧な融合」
二宮和也が主演する人気ゲームの実写映画化作品『8番出口』(監督:川村元気)が、4月10日(現地時間)より北米で劇場公開。アメリカでは多くのエンタメ系メディアから絶賛レビューが早くも寄せられており、さらにリアルイベントも開催されるなど、日本映画として異例の盛り上がりを見せている。
『8番出口』はどんな映画?
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。天井には【出口8】の看板。しかしいつまでも出口に辿り着くことができない。何度もすれ違う同じ男に違和感を覚え、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。
通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】……正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか――?
インディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたったひとりで制作した大ヒットゲームの仕組みを巧みに物語へと組み込み、“無限にループする地下通路からの脱出”を見事に映像化してみせた本作。上映時間のほとんどが無機質な地下通路という限定されたシチュエーションで展開されるなど、ゲーム特有のメカニズムそのものを物語の核心に据えることで、唯一無二の鑑賞体験を生み出すことに成功している。
没入感を極めた演出と二宮和也の演技
多くの海外メディアでは、単なるゲームの映画化を超えた「没入型体験」として高い評価が相次いでいる。一人称視点を取り入れた数学的なまでに精密なカメラワークや、最小限の音で構成された不穏な劇伴、そして足音や蛍光灯のノイズを強調した音響設計が、観客を逃げ場のない息苦しい空間へと引き込む……といった評価が見受けられ、あのロッテントマトでは批評家スコア92%(※4/8時点)を叩き出している。
そして主演の二宮和也についても、セリフが極限まで削ぎ落とされた状況下で、表情だけでキャラクターが抱える罪悪感や疲労を表現し、物語に人間味という厚みをもたらしている等、称賛の声が圧倒的。また批評家の中には、本作を小島秀夫が手がけたホラーゲーム『P.T.』の流れを汲むリミナルスペース・ホラー(※)の傑作と評する声もあり、映画とゲームという二つの媒体が見事に融合した稀有な例としても注目されている。
※リミナルスペースとは:本来は「通過点」に過ぎないはずの場所(無人の廊下や深夜の地下鉄など)が持つ、どこか現実離れした不安感を指す概念。
ニューヨークを舞台に体験型イベント開催
また本作は、現地時間の本日8日にニューヨークで開催されるユニークな大規模プロモーションも話題を呼んでいる。NYの地下鉄駅に劇中の不気味なキャラクターである「歩く男」が実際に出現する体験型イベントだ。彼を見つけ出し、合言葉である「TURN BACK(引き返せ)」と告げることで、彼が持つブリーフケースの中にある特別な景品を手に入れられる仕掛けとのこと。
巧みなプロモーションで数々の作品を記録的ヒットに導いてきた<NEON>らしい、ゲームのルールを現実の世界に持ち込んだこの大胆な試み。すでにSNSを中心に現地のファンから熱狂的な注目を集めており、映画への期待値をさらに高めているようだ。