東京の人気ハゼ釣り場『大井ふ頭中央海浜公園』を紹介 2つの代表的なポイントを解説
大井ふ頭中央海浜公園は東京都品川区の京浜運河沿いに立地し、野球場やテニスコート、陸上競技場などのスポーツ施設が充実した『スポーツの森』と、運河沿いの自然豊かな緑と水辺でバードウォッチングや釣りなどが楽しめる『なぎさの森』で構成される面積約45ヘクタールの大規模な都市公園。都心から車でも電車でもアクセスが容易なため、季節を問わず訪れる人が多い。
ハゼが狙える都市公園
江戸前のハゼ釣り場として人気が高く、8~9月に最盛期を迎える。魚影濃く、釣り初心者でも手軽に楽しめる。ハゼは6月ごろから5cm前後が釣れ出し、夏休み真っ只中の8月中ごろは7~8cmが主体だが、中には10cm級の良型も交じる。プルプルと竿先を揺らすこの釣りは、初心者からベテランまで楽しませてくれる。
公園内の釣り場は、なぎさの森にある。東京モノレールの大井競馬場前の勝島橋から臨海斎場前までの京浜運河沿いの約1kmの区間で、北から『しおじ磯』、『夕やけなぎさ』、『はぜつき磯』、『みどりが浜』の4つのエリアに分かれており、釣りが楽しめる。
次におすすめの場所を紹介する。
しおじ磯
東京モノレール大井競馬場前駅からもっとも近い釣り場。岸から6m先くらいまでゴロタ石や岩が人工的に並べられた磯で、岸際の水深は50cm前後。
磯の先からだんだんと深くなり、運河の中央部で水深5~6mに達する。夕やけなぎさに隣接するはぜつき磯も同様な環境にある。
ハゼは岸際の浅場で釣れる。釣り場全体がポイントといってよく、石と石の穴狙いで2m前後の短竿にミャク釣り仕掛けで探ると釣果が上がる。
南端の桟橋前もハゼの着き場である。船が通ったあとの波の影響が少ないため、ウキ釣りやシモリ釣りで狙えるが、沖を広範囲に探ったほうが釣果も上がるため、竿は3m以上ほしい。
オリンピックを契機に歩道の改修とパーゴラやベンチなどが新設され、釣りがしやすい環境が整っている。なおトイレはなぎさの森管理舎がいちばん近い。
夕やけなぎさ
運河沿いに整備された全長約30mの小さな浜。バーベキュー場(現在閉鎖中)が隣接しているためきれいなトイレや手洗い場、足洗い場があり、釣りがしやすい環境が整っている。
釣り場の水深は50cm~1mと遠浅。底は砂で所々に頭大の石が点在している。浜から運河に向かって右側は柵で仕切られており、干潟保全地区(立ち入り禁止区域)になっているため、柵を超えての釣りは厳禁。
好ポイントは干潟保全地区側で、立ち込んでのミャク釣りや立ちウキによるウキ釣りなど好みの釣り方で狙える。6~7cmの小型が多いものの、数釣りが楽しめる。常連は3.6m以上の竿で沖めを狙い、食いがいい時で1時間に100尾以上釣るようだ。
最近、アカエイが多く見られるため立ち込むときは丈夫なウォーターシューズを履くかウエーダ着用が無難。
浜の左側、はぜつき磯に隣接する岩場周辺もおすすめポイントだ。
釣りの時間帯は満潮の朝がベスト。暑くなる前にサクッと釣りたい。地元の常連は早朝から初めて船が動き出す8時ごろには帰っていく。船が動き出すと波が打ち寄せ釣りが中断するからだ。
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年8月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。