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JR焼津駅近くに、本格的なバーでマグロ丼が味わえるお店を発見しました。なぜバーでマグロ丼を提供しているのか、その真相を探りました。

いつも見慣れた街並みも裏道を巡れば、そこはまるで別世界。静岡県民も必見の裏スポットをお散歩します。今回は焼津市。日本有数のマグロ・カツオの水揚げ量を誇る港町を散策しています。

おしゃれなバーで絶品マグロ丼が食べられる

焼津駅からいちょう通りを南へ散策していると、「まぐろ」と書かれたのぼりを見つけました。

焼津駅南口から南西に徒歩6分、焼津市栄町にある「Daisy Cocktails(デイジーカクテルズ)」です。

外観は一軒家。看板はバー。それなのに店の前に置かれたメニューには、「天然みなみマグロ丼」「まぐろ三昧丼」「漬けまぐろ丼」といった名前がおどります。

ここで本当にマグロ丼が食べられるのでしょうか。

一見ミスマッチに思えるこの組み合わせの正体を探りに、デイジーカクテルズを訪れることにしました。

店内に足を踏み入れると、そこには250～300種類もの酒が並ぶ本格的なバー空間が広がっていました。

木製のカウンター、棚には洋酒のボトルがずらりと並び、まさにバーそのものです。

デイジーカクテルズの渡仲大輔さんに、「まぐろ丼」について聞いてみました。

デイジーカクテルズ・渡仲大輔さん：
木曜日から日曜日の週4日、ランチ営業をしています

週に4日ランチ営業で焼津港直送のマグロ丼を提供しているそうです。

でもなぜ、バーでマグロ丼を提供しているのか気になります。

デイジーカクテルズ・渡仲大輔さん：
コロナ禍にバー業界を少し離れて、静岡市にあるマグロを主に扱う飲食店でお手伝いを4年ほどしていました。その縁もあって、卸業者から直接マグロの仕入れができます

コロナ禍にマグロを扱う飲食店に飛び込み、そこで培った技術と仕入れルートを生かして、現在のスタイルが生まれたのです。

天然ミナミマグロをぜいたくに使用した丼

さっそく注文したのは「天然みなみまぐろ丼(1700円)」です。

運ばれてきた丼ぶりには、きれいで鮮やかな3色のミナミマグロが並んでいました。

ミナミマグロ赤身・大トロ・中トロを一度に楽しめるという、なんともぜいたくな一杯です。

まずは大トロから食べてみます。口に入れた瞬間、濃厚な脂のうま味が広がります。

なんとマグロは、渡仲さんが自らさばいて部位を切り分けているそうです。

デイジーカクテルズ・渡仲大輔さん：
卸業者からブロックで仕入れてるので、ブロックを解凍して柵取りをしています

マグロの仕入れからさばき、提供まで全てを渡仲さん自身が行っているんです。

バーとは思えない本格的な一杯。マグロ目当てで、ランチだけ訪れる客も多いというのもうなずけます。

マグロの刺身と相性抜群のウイスキー

マグロ丼を楽しんでいると、店主から意外な提案がありました。

デイジーカクテルズ・渡仲大輔さん：
マグロの刺身と相性が抜群のものがあるんですよ。特にマグロの脂と相性が抜群です

提供されたのは、なんとお酒。

BOWMORE12年というアイラモルトウイスキーのソーダ割「アイラモルトハイボール(1100円)」は、スモーキーな香りが特徴的なスコッチウイスキーです。

しっかりアルコール40%あるお酒ですが、これがマグロの刺身に抜群に合うそうなのです。

デイジーカクテルズ・渡仲大輔さん：
最初に、ウイスキーに含まれるヨード香(香り)を感じてください

まずはウイスキーを一口。スモーキーな香りが鼻を抜けていきますが、炭酸で割られているため飲みやすい。

一緒に味わうのは、脂が乗った中トロや大トロがおすすめだそうです。

ウイスキーと合わさることで、そのまま食べた時とは全く違う味わいに。より脂を強く感じます。

デイジーカクテルズ・渡仲大輔さん：
さらに一口飲んでいただきたいんですよ。マグロの味がお口の中に広がってる間に飲んでください。スモーキーフレーバーが軽くなって味が変わってくると思います

渡仲さんが言うように、さきほどよりも飲みやすくなりました。

それにしても、マグロとウイスキーがこんなに合うとは新発見でした。

250〜300種類ものお酒をそろえ、本格的なカクテルを提供する一方で、マグロ丼までマスターが自ら手がける「デイジーカクテルズ」。

昼と夜でまた違った楽しみ方ができるのも魅力です。お酒が好きな人、マグロが好きな人、焼津を訪れた際にはぜひ一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

■店名　Daisy Cocktails
■住所　静岡県焼津市栄町6丁目3-17
■営業時間　17：00～24：00
　　　　　　※ランチ 木〜日 11：00〜14：00　もしくは販売終了まで
■定休　火※不定休あり
■問合せ　054-626-1030