陸からルアーでタチウオを釣る方法3選【メタルジグ・ワインド・テンヤ】使い分け方も解説
タチウオはショアからルアーで狙うことができるターゲットだ。引き味がよく、食べてもおいしく、釣り応えも十分な魚である。釣り方は、主にメタルジグ、ワインド、テンヤの3種となる。すべて状況に応じた「切り替え」が大事なので、ここではそのタイミングと、具体的な釣り方を紹介していこう。
ルアータチウオの釣りは3種類
タチウオをルアーで狙うとなると、メタルジグ、ワインドリグ、そしてテンヤの3つが必要になる。どのルアーも使うべきタイミングがあり、その時機を外すと無効だ。この魚はまた、ルアーへの反応がそこまでいいヤツではない。おそらく視力が限定的で、夜が深まるにつれ、ルアーのシルエットを追えなくなるのだろう。
メタルジグは明るい時間のサーチに
タチウオのルアー釣法といえば、ショアでは、基本的にはワインドとテンヤが主になる。
ではメタルジグはどのような場面で使うか?
メタルジグは、光量が効いている時間に使おう。朝マヅメの、日が差し込んできた時間。それから夕マヅメの、まだ光が残っている時間だ。魚がすでに沿岸に入っているならば、メタルジグに優先して食ってくる。ただメタルは他の魚も呼び寄せてしまいやすく、ゲストでアジやサバが増える可能性も。
ワインドの打ち方
タチウオといえば、ルアーならば、「ワインドで釣る魚」と言い切っても過言ではない。ワインド釣法とは、専用のジグヘッドリグにワームをつけて、ジャーキング(または「ダート」)させるアクションだ。
ワインド釣法が有効な時間は、夕マヅメ以降である。日が残っている時間から使用しても構わないが釣り方が大振りでややスレやすい傾向にあるので、なるべく時間を限定して打った方がいい。
ワインドの動きは、感覚的な話になるが、「リーリング」をメインに考えればいい。竿をあおってリグを動かすのでなく、「リールのハンドルを押し込む反動で竿先を上げる」のだ。このアクションを3回ほど続けて、それからフォールさせる。どのタイミングでもアタリが出るので、触ったら即アワセだ。
タックルはワインド専用でなくても、エギングロッド、シーバスロッドでも流用が効く。参考までにロッドは8ft~9ft、リールはスピニング2500番にPEライン0.6号程度だ。
テンヤで追釣を狙おう
上述のようにタチウオワインドは、スレやすい。海中でイト鳴りを起こしてしまい、魚が嫌がる。またタチウオワインドの時期には、エギングアングラーも二重に入りがちで、海にいるとそこかしこから竿をあおるシャンシャンという音が聞こえてくる。これでは魚も釣れにくいはずだ。
ワインドが「動」の釣りならば、「静」ともいうべきテンヤ釣法がある。ハリが下向きについた専用の仕掛けに、ドジョウなどを模したワームを装着するものだ。キビナゴなど生エサを用いてももちろんOKである。というか、手堅い釣果を得たいならば、最初からキビナゴテンヤを使うのがいい。
使い方は簡単で、あまりアクションは考えず、ただ投げてレンジをとって巻いてくるだけ。ワインドで反応しなくなったときには、テンヤで追釣を狙おう。
巻きパターンを見逃すな!
タチウオは夕刻からならば、メタルジグ→ワインド→テンヤの順番でいく。もっとも手返しよく数釣りできるのはワインドだが、ワインドでは反応しない魚も多いので、必ず複数のオプションをもっておきたい。
また、ワインドのリグで試したいのが、アクションをほとんどいれない「ただ巻き」だ。タチウオは反応が渋い日や、レンジが極度に限られる日は、一定のレンジを巻いてくる方法でしか反応しない。このパターンをつかんでしまえばこちらのものだ。巻きパターンで横追尾してくる魚は、途中でフリーフォールを入れてやるとそこで食いのスイッチが入りやすいので、ちょいと工夫してみてほしい。
<井上海生/TSURINEWSライター>