シングルマザー子連れ沖縄旅行紀② 女優・柴田千紘の沖縄めぐり
旅を愛する女優・柴田千紘さんに、沖縄リピーターの立場で見た沖縄を素直な視点で描いてもらう紀行日記。今回はシングルマザーの友人とその子どもたちとともに“子連れママ目線”から見た沖縄旅を綴る第2弾は、久高島に降り立ちます。
安座真港から9:30のフェリーにギリギリ間に合い、二人乗り用のベビーカーも一応折り畳んで隅っこへ積んで出発しました。
小さな島だけどベビーカーを押して歩いてたらさすがに港の周りくらいしか歩けなさそうだし、観光客は大抵自転車を借りて島を一周したりのんびり集落を見回ったり海の前で静かに過ごすのですが、子供を乗せられる自転車があるか定かではなかったので念の為ベビーカー装備です。
久高島にはあっという間につきます。島に到着するとすぐに自転車を借りられるところが何箇所かあって、私は1人乗りでいいのでいつも借りてるおばあちゃんのところでサクッと借りてきて、ぐちこは島について最初にある売店でチャイルドシート付自転車を発見。自転車と引き換えにベビーカーはそこで預かってもらって、子供乗せて漕ぎ出す光景はなかなかですね。
ちょっとチャイルドシートの肩紐がゆるそうで、りーくん(兄)が寝ちゃうとヒヤヒヤしつつ、2人でベルトを締め直してベスポジに調整しながら…。そんな時でも見てください、まーちゃん(妹)のこの余裕の顔。楽しそう(笑)。
この状態で漕ぎ進めて、たまに降りて海岸を散策したり、パーラーでお昼休憩して地元の子供たちに遊んでもらったりもしながら島の最端まで行けました。
久高島でも特にパワーが強いと言われる神聖な場所の付近でも、爆睡と爆笑の自由な子供達(笑)。交代で見てる間にオムツ替えたりしても、ママが少し離れてもまーちゃんはニコニコさんだからとっても助かりました。
こんな感じで島を満喫して、無事に高速船で戻りました。
そのあとは宿泊先の近くで豚や山羊と遊びに行ったり、外に置いた手作り露天風呂に入ったりして過ごしました。南城市で泊まるところを見つければ、ニライカナイ橋あたりの景色や斎場御嶽、玉泉洞など見どころいっぱいですよ。なんだか面白い人たちも住んでるエリアのような気がする!
知り合いに車でりーくんを見ててもらって、ぐちことまーちゃんと斎場御嶽も久しぶりにてくてく。いつもはお母さんと離れてギャン泣きするりーくんもその時はおとなしく待ってたみたいだし、後日映画館にも入れたらしく、沖縄でいろいろな初体験をして急成長する子供達でありました。
ちなみにもう1人のお母さんと4歳の子のほうは相変わらずレンタカーが借りられず抱っこばっかりで大変そうだったので私の沖縄の友達を呼んで車出してもらっちゃいました。それで初詣や北谷のビーチや、ビオスの丘や美ら海水族館へ。結局もつべきものはお友達、それに尽きる!
北谷のアラハビーチもとっても綺麗だし、ちょっと北上すると美浜のアメリカンビレッジは年中かわいいクリスマスだし。
ビオスの丘は園内ではベビーカーも借りられるし、水牛や山羊と戯れることができて、昔ながらの遊具もいろいろ置いてあって天気が良ければピクニックしながらゆっくり過ごせます。
園内の水場や植物をゆっくり見る船もジャングルクルーズみたいで好きです。
美ら海水族館のすぐ近くには素敵な植物園もあってそっちもかなり癒されるし綺麗な写真も撮れるのでオススメです!
子どもも楽しめる素敵なところがいっぱいの沖縄。
観光客が多い繁忙期は知り合いに車を出してもらえたら一番ですが、頼る人がいない場合シングルマザーが子連れで来るにはまだサービスが充分とは言えないと思いました。
本来なら知らない人同士でも助け合いながら、人と人との交流で楽しく過ごせる場所というイメージもあるけど、コロナで他人との接触がいつものように気軽じゃないのは残念ですよね。今回の2組も行きと帰りに検査を受けるという普段の旅行とは別の手間もあったけど、休息よりも達成感を得ていたようでした。
お母さん達はたくましく、腕がパンパンになりながらも、振り回されても、子供に毎日寄り添って…私にはまだ出来そうにないなぁ。出来る日がくるんだろうか?
世の中のお母さんたちを尊敬します本当に。ぐちこ達を見送ってから私は瀬長島に行って、彼女たちが飛び立つ飛行機まで見届けました。
子連れの旅行に助かるサービスの情報が入ったらまた書こうと思います。困ってるお母さん達見つけたら、出来る範囲でお手伝いしましょうね。
1人でぷらぷら歩きながら見ている沖縄の景色がまた違って見えた数日間でした。