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【福岡・路地裏の名店】スタイリッシュな店内で気軽に味わう炭焼き×自然派ワイン

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「イルフェソワフ」の焼き鳥

まだ自然派ワインが一般的ではなかった2000年代に、「ハードルが高いと思われがちなワインをもっと気軽に楽しんでほしい」という店主の思いで17年前に誕生したのが「炭とワインと日本酒 イルフェソワフ」です。店を構えるのは上人橋通りから少し入った細い路地。決して分かりやすい場所ではありませんが、訪れた日も厨房を囲むL字のカウンター席は予約プレートで埋まる人気店です。

店がオープンしたのは2007年。店主の大熊雅也さんが、酒屋の友人から教えてもらった自然派ワインに興味を持ったことがきっかけです。当時はまだワインのハードルが今より高く、特に自然派ワインも馴染みがなかった頃。そこで、お酒と合わせるのに身近な焼鳥と一緒に気軽にワインが飲める店をと開いたのが「イルフェソワフ」でした。店名は当時気に入ったワインの名前から、フランス語で「喉が渇いた」という意味です。

席に着いたら、まずはボードに書かれたグラスワインのリストをチェック。毎日、スパークリング、白、赤、オレンジワインが9ないし10種類並びます。「ワインに詳しくない人もかしこまらずに、好きな味を美味しく楽しんでほしいから」と、ボードに書かれる説明はあえてシンプルにまとめているそう。もちろんボトルワインもあって、5000円台からオーダーできます。

お通しのサラダには、農薬や化学肥料を使わない自然農で育てた野菜がたっぷり。契約農家から仕入れるだけでなく大熊さん自身も糸島の畑で野菜を栽培し、それらはサラダ以外の料理にも登場します。

しっかり野菜を味わったところで、1品目は「焼き鳥 5種」(1925円)をオーダー。レバーとモモのほか、その日のおすすめ3種が味わえます。この日は砂ずり、テール(ぼんじり)、手羽先のスモーク。白炭で日持ちが良い土佐産の備長炭を中心に、熱することで遠赤外線を発する石川・能登産の珪藻土を切り出して作った七輪を使って焼かれたものです。肉厚なモモはジューシーで食べ応えがあります。また、ふっくら焼かれたレバーは、とろっとした食感と甘辛いタレが絶妙。そしてお店でスモークしさらに炭焼きした手羽先は、香ばしい香りでワインとの相性も抜群です。さらに、同じく炭焼きで提供される焼き野菜は季節ごとにラインアップが変わるので、訪問時のお楽しみに。

続いては、「コンテチーズをのせた鶏モモとペンネのグラタン」(1760円)をオーダーしました。コンテチーズとはフランスで作られる熟成ハードチーズのことで、クセが少なくしっかりした旨味が特徴です。たっぷり乗ったチーズごと熱々のうちにいただきましょう。クリーミーでコクがあるベシャメルソースと具材がしっかり絡み、贅沢な味が口いっぱいに広がります。鼻に抜ける香ばしい香りの正体は鶏モモ肉。ベシャメルソースに合わせる前に一度焼くことで旨味を引き出しています。

イルフェソワフ」はワインだけでなく日本酒にもこだわりがあり、日本酒に合う和のテイストが感じられるメニューも準備しています。それが、大熊さんがおすすめしてくれた「骨抜き豚足のカリカリ」(990円)です。骨を抜いて食べやすくカットされた豚足は醤油ベースのソースで仕上げ、濃厚なのにあと味はさっぱり。カリッとした食感のあとに訪れる、豚足ならではのトロンとした舌触りがなんだか不思議な一品です。

「実はオープン当初に仕入れたものの、まだ栓を開けずに持っているワインがあるんです。ワインそのものは以前に比べて楽しむ方が増えたけれど、熟成されたワインは好きな方でも飲む機会ってなかなかありません。今後は偶然お店に居合わせたお客さんたちに声をかけて、みんなで開けて熟成ワインを味わう機会が作れたらいいなって思っているんです」。そんな大熊さんの話を聞いていると、ハードルが高い熟成ワインも気負わずトライできそう。ワインは詳しくないけれど、上質で美味しい料理と合わせてハッピーに過ごしたい。そんな方はぜひ、「イルフェソワフ」の扉を開いてみてください。

炭とワインと日本酒 イルフェソワフ
福岡市中央区警固1-4-7クイーンズサンティ天神ウエスト1F
092-713-4550

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