長唄三味線奏者 杵屋響泉さん ギネス世界記録に認定
小田原市在住の長唄三味線奏者、杵屋響泉(きょうせん)さん(110)が先ごろ、「デビューアルバムをリリースした最高齢の女性」としてギネス世界記録に認定された。
杵屋さんは、2019年に104歳160日でデビューアルバム『一〇五』をリリース。早逝した父、五世杵屋勘五郎が作曲した楽曲などを収録している。
孫の杵屋和久さんによると、アルバム制作の打診があった際、響泉さんは「新しいことに挑戦してみよう」と決断。録音時は音が壁に吸い取られて手ごたえがなく、「お客様の息遣いも感じられず、どなたに向かって弾くのかと戸惑いがあった」という。完成後は、「長唄をご存じない方にも、興味を持っていただくきっかけになったらうれしうございます」と話していたそうだ。
今回認定の話を聞いた際、響泉さんは驚きながら「ありがたいねぇ。健康でここまで長くさせていただいたおかげかしら」と感想を述べていたという。