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葉月流宗家 車いす「だからこそ」 日本舞踊で自己表現を〈伊勢原市〉

タウンニュース

成果報告会に向け細かな動きや表現を確認

伊勢原市中央公民館で4月14日、車いす舞踊プロジェクトの練習見学会が開催された。同プロジェクトは、「車いすユーザーに日本舞踊という選択肢を!」とのテーマで2023年からスタート。車いすだからこそできる舞踊の可能性を追求していく。

このプロジェクトは車いすユーザーに対して舞踊指導を行うことでその指導法の教材化を目指すもの。車いすユーザーのリハビリやアクティビティ、さらには自己表現の手段として「車いす舞踊」という新たな選択肢をもってもらうことなども狙いとしている。

プロジェクトには日本の社会が直面している高齢化社会における高齢者の心身の健康課題を解決し、インクルーシブな社会の実現に貢献できる取り組みとして県外からの見学申し込みや、外部団体からの講演依頼が寄せられるなど、多方面で注目を集めている。

プロジェクトの総合監修や振り付け指導は葉月流を地元伊勢原で創流し、幼稚園から老人ホーム、福祉団体、劇団指導、海外での交流など、多彩な分野で活躍する葉月香寿凰氏、葉月流宗家2代目の雛丸氏が指導を担当する。プロジェクトにはNPO法人シェイクハートプロジェクトの白井長興代表理事、発起人であり(株)生活と舞踊代表の梅澤暁氏が協力する。

日本舞踊は、これまでは健常者のものとされてきたが、そうした前提を取り払い、さまざまな身体的特徴のある人たちへ門戸を開放することで新たな分野の獲得につながるとしている。

日本舞踊は派手な動きがなく、なにげない所作やしぐさ、表情や顔の向きなど、繊細な表現などは車いすユーザーとの相性も悪くなく、大きな練習場や設備も必要がないなど環境面でのメリットも大きいようだ。

発起人の梅澤氏は「単なるリハビリの手段ではなく、自己表現のひとつとして日本舞踊が当たり前となっているような社会になればとの思いで取り組んでいる」と話す。

当日は、香寿凰氏や雛丸氏の指導のもと、細かな所作や動きの練習を重ねた。指導を受けた白井氏は「共通の友人からこのプロジェクトの話を聞き、障害のある当事者として参加した。いろんな人たちが体験できるような場所にしていきたい」とし、成果報告会に向けて「自身で表現できる最大限の成果をお見せできれば」と述べた。香寿凰氏は「車いすの方でも日本舞踊を楽しんでいただきたい。多くの方に日本舞踊の良さをわかっていただければ」と語った。

同プロジェクトでは4月27日(土)午前11時から午後1時30分に+NARUNIHONBASHI(東京都中央区日本橋)で最終成果報告会を予定している。

(右から)プロジェクトの雛丸氏、香寿凰氏、白井氏、梅澤氏

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