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無料で涼しい!夏おすすめの自由研究スポットでかわいすぎる生きものを発見!獣医師ママライターが解説|北海道・栗山町

Sitakke

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牛や馬専門の獣医師の経歴を持ち、アニマルセラピーにも詳しいママライター「MERI」が、北海道各地の「動物とふれあえるおすすめスポット」とそのおすすめポイントを紹介する【連載】「こころ育む、動物ふれあいスポット」。

なかよし動物園に行くならこっちもぜひ!「オオムラサキ館」

今回ご紹介するのは、北海道・栗山町にある「オオムラサキ館」

実はここ、入場無料のなかよし動物園がある“栗山公園”のすぐ近くにあるんです!

「栗山公園には行ったことがあるけど、オオムラサキ館の存在は知らなかった…」という方もきっと多いのではないでしょうか。

オオムラサキ館では、国蝶である“オオムラサキ”をはじめさまざまな種類の蝶が放し飼いされている飼育舎や、昆虫の生体・標本展示、爬虫類や魚類の展示まで…たくさんの生きものに出会える素敵な場所なんです。
しかも、入館料は無料!

さらに、夏におすすめ、子連れにおすすめのポイントが盛りだくさん!
早速徹底解説していきます!

「オオムラサキ館」ってどんなところ?

オオムラサキ館のパンフレット。生き物たちの可愛いイラストがいっぱい…!

「オオムラサキ館」は栗山町が管理している、自然と人間の共生をテーマにした学習・交流施設です。
入館料は無料で、通年開館(休館日除く)。夏も冬も楽しめます!

お車でお越しの方は、栗山公園の駐車場をご利用くださいね。
栗山公園との距離はたった40mほどなので、栗山公園とセットで楽しむのもおすすめ!
Sitakkeでは栗山公園のレポ記事もありますよ!

オオムラサキ館では、国蝶であるオオムラサキをはじめ、季節によってカラスアゲハやキアゲハ、カブトムシやクワガタムシ、カエルやヘビなどの爬虫類、シロサケやヤマメなどの魚類まで、たくさんの生きものが展示されています。

月替わりで生き物のカードももらえるので、ぜひ飼育スタッフさんに声をかけてみてくださいね。

一番の見どころ!蝶が放し飼いされている飼育舎!

飼育舎は網で覆われている半室内ですが、雨も風も入ってくる自然に近い環境なんです♩

飼育舎ではたくさんの蝶が放し飼いにされていて、蝶の幼虫やさなぎも観察できます。
蝶が地面に止まっていることがあるので、踏まないように気をつけて…!

オオムラサキ館は通年開館ですが、蝶がいる飼育舎に入れるのは10月31日までとなっています。

地面に止まっていたオオムラサキ。(羽がちょっとボロボロですが、飼育スタッフさんによると羽化して時間が経つとだんだんボロボロになってしまうのだとか…)

取材時は7月上旬。
今年は6月にとても暑い日が続いたので、例年よりも1ヶ月ほど早くオオムラサキが羽化したそうです。(例年通りなら7月上旬に羽化)

オオムラサキのほかにも、この日はカラスアゲハやキアゲハ、モンシロチョウなどたくさんの蝶を観察できました!

すぐそこにいるので思わず捕まえたくなってしまうかもしれませんが、お触り厳禁ですよー!

飼育舎には本物のお花もたくさんありますが、お皿のところで休んでいる蝶もいました!

広い飼育舎の中には幼虫やさなぎもいるのですが、この日はなかなか見つけられず…
さなぎの抜け殻は見つけたのですが…

なので、飼育スタッフさんに見せていただきました。
ご覧ください!こちらがオオムラサキの幼虫です!
(※虫の写真です。かわいいのですが…苦手なかたはご注意ください)

室内で飼育しているオオムラサキの幼虫

きゃー!かわいいーーー!!!!!

なんとも言えないゆるさ…虫が苦手な方でも思わず笑顔になってしまうのではないでしょうか。
それくらいのかわいさです!

なかなか出会えない可愛い幼虫さんに、息子もしばらく釘付けでした。
この顔を見ると、「連れてきてよかったー」って思えますよね…!


昆虫だけでなく爬虫類や魚類、野鳥観察も…!

こちらはアオダイショウ。この子は人慣れしていてとってもおとなしいそうです

オオムラサキ館にいるのは昆虫だけではありません。カエルやヘビ、お魚もいます!
そして、室内の窓から御大師山に訪れる野鳥を観察できるコーナーも。

余談ですが…オオムラサキ館に行く前に栗山公園で遊んでいたら、排水口からニョロっとヘビが出てきてびっくり。
たぶん…アオダイショウだったと思います。
栗山町は本当に自然が豊かですね…!?

入ってすぐのところにいたシロサケ。生まれたばかりの0歳さんたちです。

オオムラサキ館にいる生きものはみんな、「ふるさといきものの里百選」に選ばれている御大師山やハサンベツ里山、夕張川など、栗山町の大自然に生息しています。

札幌から1時間ほどしか離れていない場所なのに、めずらしい生きものもたくさん生息しているなんて、すごいと思いませんか?

栗山町では自然と生きものを守る活動や学校などでの自然体験教育も盛んに行われていて、国蝶であるオオムラサキをマチのシンボルとしながら豊かな自然を守り育てる取り組みが特色なんです。

オオムラサキ館に行けば、生きものたちの新しい魅力を発見できるかも…!
ぜひ子どもたちと一緒に、生き物観察を楽しんでくださいね。


オオムラサキ館にはこんなコーナーも!?

まるで図鑑並みの標本コーナーの充実度がすごい!

オオムラサキ館では生体展示だけでなく、標本の展示やパネルなどもたくさんあります!
標本がこれまた素晴らしくて、まるで生きているみたいに綺麗な状態でびっくりしました。

詳しい説明だけじゃなくて、子どもも一緒に楽しめるこんなクイズもありましたよ!

「オオムラサキが国蝶に選ばれた理由は?」
「栗山町で見ることができる蝶の種類は何種類?」

大人でも知らない生きものの知識がクイズになっています!
ここでの新しい発見が、自然を守るきっかけになったら良いですね。

そして、ファミリーにうれしいコーナーも充実しているんです…!


長居しちゃうくつろぎスペース!

オオムラサキ館のキッズスペース。自然光が入る素敵な場所で、おままごとやブロック遊びができます。

キッズスペースには、おままごとセットやブロックなどのおもちゃがありました!
自然光が入る明るいスペースで、とても居心地が良くて…つい長居してしまいます。

キッズスペースの横にはテーブルとイスがあるので、大人もゆっくり休めるのもうれしいポイントです。

オオムラサキ館のテラス。自宅で飼育中のバッタのために、フキの葉をいただきました。

オオムラサキ館のテラスにもテーブルとイスがあるので、芝生エリアで虫探しをしたり、植物を観察してみたりと、自由に過ごせます!

見つけた生きもののことで分からないことがあればオオムラサキ館の飼育スタッフさんに聞いてみるのも良いし、夏休みの自由研究として調べてまとめてみるのも良いかもしれませんね!

オオムラサキ館で生き物の魅力を新発見&再発見!

今回は栗山町にある「オオムラサキ館」をご紹介しました。

虫や生きもの好きにはたまらない、ゆっくりじっくり生き物観察ができる場所です。
そこらへんにいる生きものでも、まだ知らないことがたくさんあるということに気づいたら、もっともっとたくさんの生きものについてじっくり知りたくなりますよね。

四季それぞれの季節展示が楽しめるオオムラサキ館で、ぜひ生き物の魅力にどっぷり浸ってみてくださいね!

【ふるさといきものの里 オオムラサキ館】

所在地:夕張郡栗山町桜丘2丁目38番地5
電話番号:0123-72-3000
公式HP:https://www.town.kuriyama.hokkaido.jp/site/shizen/752.html

〈入館料〉無料
〈開館日/開館時間〉通年/10:00~17:00
※蝶のいる飼育舎の開館期間は10月31日まで
〈休館日〉火曜日/火曜日が祝日の場合、翌平日/年末年始
〈駐車場〉栗山公園の駐車場を利用(最寄りは第3駐車場)
〈設備〉トイレ・授乳室・オムツ替え台・キッズスペースあり
〈アクセス〉JR栗山駅より車で約5分(徒歩で約15分)

【連載】「こころ育む、動物ふれあいスポット」

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文:MERI
1991年生まれ、1児の母。東京都出身、2016年より北海道に移住し現在は安平町在住。
牛と馬の産業動物獣医師として勤務したのち、ライター&カメラマンに転身。動物やペットに関する記事を多数執筆。大学時代には馬の飼養管理を担当しながらアニマルセラピーの研究を行う。動物に関する豊富な知識と経験を生かし、動物とのふれあいを積極的に取り入れる子育てを実践中。

編集:Sitakke編集部あい

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