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5月5日は模型の日 模型のまち静岡市の久能山東照宮でプラモデル題材の御朱印帳

Shizuoka

久能山東照宮が頒布している「プラモデルランナー風御朱印」

■静岡県のプラモデル出荷額222億円 国内の92%占める

5月5日の「模型の日」に合わせ、静岡市にある久能山東照宮はプラモデルランナーをモチーフにした御朱印帳を数量限定で頒布している。静岡市にはガンプラで知られるバンダイの工場をはじめ、数多くの模型メーカーがある。今回の御朱印は「模型のまち静岡」のさらなる知名度向上が期待される。

【写真】写真撮影に訪れる人も 静岡市に設置されているプラモニュメント

模型の日は1968年に、全日本模型協議会がユーザー対象の統一行事として制定した。静岡市にはガンダムのプラモデルで有名なバンダイの工場、青島文化教材社やタミヤなど日本を代表する模型メーカーがあり、模型のまちをPRしている。

経済産業省によると、2020年の国内プラモデル出荷額は241億7100万円で、静岡県の出荷額は222億5800円に上る。実に、日本の約92%を静岡県が占めている。静岡市はプラモデル化計画を進めており、市内にはプラモデルをモチーフにしたプラモニュメントが設置されている。

久能山東照宮も模型と関わりが深い。徳川家康が崇敬された浅間神社の修繕や久能山東照宮の造営では、全国各地から腕の良い職人が集められた。職人たちは任された仕事を終えた後も、温暖で風光明媚な静岡に残り、ひな人形や竹細工といった木工製品の制作に携わった。この技術が昭和に入って木製の教育玩具や学習教材を生み出し、戦後の木製模型やプラスチック模型の発展につながったと言われている。

思わず組み立てたくなる精巧なデザイン

■数量限定の「プラモデル御朱印」 久能山東照宮で頒布

久能山東照宮は模型の日に合わせ、「プラモデルランナー風御朱印(初穂料1000円)」をつくった。徳川家康の愛刀「ソハヤノツルキ」や徳川家の家紋「三つ葉葵」をデザイン。材質は紙だが、思わず部品を外して組み立てたくなるほどリアルな出来になっている。公式Instagramで次のようにコメントしている。

「静岡は日本のプラモデル産業発祥の地であり、それには御祭神徳川家康公が大きく関係しています。 このご朱印が『模型のまち静岡』と、家康公と静岡の産業との関係を知っていただくきっかけになれば幸いです」

久能山東照宮では徳川家康にまつわる遺文「金の成る木」の御朱印も頒布している。スギの木を使っており、香りも感じられる。御朱印帳は徳川家康が関ヶ原の戦いなどで着用した「歯朶具足」の前立をあしらったものや、御鎮座400年を記念した石垣いちごや葵の御紋がデザインされたものが用意されている。

プラモデルランナー風御朱印は1人5枚まで。数量限定で、3~4か月間の頒布を予定している。

(SHIZUOKA Life編集部)

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