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(一社)保育の寺子屋藤實さん 災害時の子ども守る一冊 元消防職員 ハンドブック作成〈横浜市鶴見区〉

タウンニュース

保育防災ハンドブックを作った藤實さん

(一社)保育の寺子屋=鶴見中央=の藤實智子代表理事がクラウドファンディングで作成した保育士のための「保育防災ハンドブック」がこのほど完成し、6月20日から希望者への無料配付が始まった。保育園の園長でもある藤實さんが自身の経験などをもとに作った一冊。「防災について考えるきっかけになれば」と話す。

防災ハンドブックはA6サイズで24ページ。保育士が携帯できるよう地震、火災発生時の初動や応急手当の方法、消火器の使い方などがコンパクトにまとめられているほか、避難ルートや備蓄品リストなど、園によって異なる状況を書き込める仕様になっている。

防災マニュアルはどの園にもあるが、情報量が多く、藤實さんには「本当に災害が起きた時に活用できるのか」という思いがあった。「命を守るための対応を必要最低限、シンプルにまとめた。小さくて薄いので常に持ち歩いてほしい」とこだわりを語る。

経験活かして

藤實さんは、都内の消防署で勤務後、保育士の資格を取り、様々な園を経験。現在は同法人の運営するつるみ共育保育園の園長を務める。

消防署勤務時代は保育園などを回って防災を教える側だったが、保育士になってみると、一般的な防災の知識のほかに、保育園ならではの必要な知識があると感じた。

保育士の声を聞こうと2年ほど前からオンライン保育防災の講座を開始。WEB上でアンケートを取ったところ、園外保育中の災害対応や、延長保育など職員が少ない状況での対応が不安という回答が多数あった。

「保育士たちの役に立つ防災ハンドブックを作りたい」。そう考えた藤實さんは、昨年11月からクラウドファンディングを開始。保育士のほか、行政関係者らなど様々な支援を受け、目標としていた50万円を達成し、5千部を発行した。

随所にこだわり

ハンドブックは随所にこだわりが。地震発生時の対応一つとっても、延長保育時間帯や通勤時間帯など細かく分かれる。他にも、アレルギーなど配慮が必要な子どもの情報を書き込めるページや、災害用伝言ダイヤルの使い方、家族の連絡先を書くことを想定した欄も。藤實さんは「保育士は園の方針などで自分のスマホを常備していない人も多い。非常時、公衆電話などからでも家族に連絡できるように」と思いを語る。

すでに申込300件

すでに申込が全国から300件ほど来ているといい、藤實さんは「どの保育士もある程度の知識を持つ必要があると思う。全国の保育士に広めたい」と意欲を見せた。

申込を受付中。1冊までは送料無料(2冊目以降は送料負担)。つるみ共育保育園=鶴見区鶴見中央5の1の3=まで来園すれば無料で配布。5千部を超えた場合は、増産も検討するとし、その場合は有料になる予定。申込・詳細は、同法人のホームページ【URL】https://www.hotteraco.com/

自分の手で書き込める保育防災ハンドブック

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