土曜の朝は湘南藤沢地方卸売市場「湘南朝市」へ!自分だけの絶品モーニングをつくろう
一般客も利用できる『湘南藤沢地方卸売市場』に出かけるなら、断然土曜がおすすめ。朝8時から開催する湘南朝市は、平日に小売りしない卸売店もサービス品を大放出。さて、どんな朝ごはんにしよっかな。
湘南藤沢地方卸売市場(しょうなんふじさわちほうおろしうりしじょう)
市場へは早めの到着が吉
つい意気込んでしまい、7時前に到着。しかし、市場はすでに動いていた。湘南産・三浦産が目白押しの青果『ヤマキ商店』をのぞくと、女将さんの「どんどんなくなっちゃうよ」の言葉どおり、品定めしている先から野菜が消えていく。
ふと見れば、営業前の『丸湘水産』前には列ができていた。朝市名物、冷凍切り身魚の詰め放題500円目当てだ。手作りの加工品を1品購入すれば参加できる仕組みで、銀ヒラスの西京漬、サンマの開きなど、300円〜500円前後と聞いて心躍る。
そして詰め放題に挑めば、シャケ、タチウオ、カマスなど、小袋からあふれるほど積み上げる猛者たちの執念に圧倒されるばかり。家計応援サービスは瞬く間に打ちドメ必至で、早めに来て正解。
鮮魚・魚介の『池田水産』では地場の甘塩シラスがふっくら、アサリやハマグリはぷっくり大粒だし、朝市だけ小売りする『鮪のまつだ』では生本マグロの色艶にうっとり。
「夏は南に下るから紀州勝浦産もいいよ」と言うが、目が捉えたのは大間産。これは外せまい。
チーズやコーヒー、ハムなども見逃せない
見るべきは水産・青果だけじゃない。輸入チーズの『キャトルフォイユ』では試食を勧める店長さんから「今、工場を新設してて、2026年にはオリジナルチーズも作りますよ」の新情報が飛び出した。すでに、オリジナルレシピのピザやチーズケーキが人気で、濃厚な風味に献立に組みこむこと決定。
市場なかほどの『啓和珈琲』でひと息つけば、浅〜中深煎いりが朝の胃にやさしく香り豊か。豆も手に入れるべし、だな。
あちこち店仕舞いが始まる10時に店を開けたのは『Shoko-Tei(ショウコウテイ)』だ。窓辺で目を引く生豚(なまハム)に誘われると、レジ横に魚醤まである。片瀬漁港でカタクチイワシだけを選(よ)り分けた自家製で「野菜を魚醤で味付けすれば、味が決まります」の言葉に即決。しかも天然酵母の自家製パンまであり、市場で洋食材まで揃うとは!
他にも駄菓子屋、ご当地麺・ご当地サイダーを揃える食品店まであって戦利品は抱えきれないほどだ。
盛りだくさんで献立は2バージョンに!
迷った挙句、献立は和洋の2バージョン作ることに。生ハムは深みのある香味で、アサリやシラスは出汁いらず。想像以上に味わい深く、こりゃまたすぐに調達に出かけねば!
お買いものリスト
丸湘水産 銀ヒラスの西京漬
池田水産 国産アサリ・駿河湾シラス
鮪のまつだ 大間産マグロ
ヤマキ商店 湘南野菜(トマト、キュウリ、サニーレタス、枝豆、小松菜)・三浦産メロン
キャトルフォイユ オリジナルベイクドブリーチーズケーキ・アメリカ産チーズ ハバネロジャック・アメリカ産 スモークチェダー
Shoko-Tei 自家天然酵母のバゲット・本日の生ハム3種盛り合わせスライス・鵠沼魚醤
啓和珈琲 自家焙煎コーヒー豆 啓和ブレンド
三栄食品 調味料など
湘南藤沢地方卸売市場(しょうなんふじさわちほうおろしうりしじょう)
住所:神奈川県藤沢市稲荷520/営業時間:6:00~13:00(店舗ごとに異なる)/定休日:水・日/アクセス:小田急電鉄小田原線善行駅から小田急バス「老人センター」行きなど約6分の「卸売市場前」下車、徒歩2分。
取材・文=林 さゆり 撮影=加藤熊三
『散歩の達人』2025年7月号より