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名女優への登竜門!「稀代の悪女」を生んだNetflix韓国ドラマ4選

Danmee

イム・ジヨン ©Danmee

韓国ドラマには、強烈な悪女が出演する作品が少なくない。

視聴者から憎まれやすい役回りではあるが、熱演を繰り広げるとアンチが登場するどころか、逆に女優としてステータスアップすることも。

例えば、2022年に話題を呼んだドラマ『アンナ』(Coupang Play/2022)では、偽名を使い学歴詐称までして、偽りの人生を歩む主人公を立体的に演じたスジに称賛の声が集まり、役者としての地位をさらに強固なものにした。

また、悪女演技で一躍人気と知名度を獲得するケースも珍しくなく、『天国の階段』(SBS/2003)ではキム・テヒが、『私はチャン・ボリ!』(MBC/2014)ではイ・ユリが脚光を浴び、今を輝く女優ハン・ソヒも『夫婦の世界』(JTBC/2020)でのパンチの効いた不倫相手役がきかっけでスターへの切符を手に入れた。悪女は、名女優への登竜門とも言える役柄の1つにもなっている。

最近も、悪女演技で熱い視線を浴びた女優が多く、特にエンタメ性の高さからキャラの濃い悪女が登場するNetflix(ネットフリックス)作品で、その活躍が注目された。稀代の悪女を生んだNetflixオリジナルシリーズから、観る者に強い印象を残したドラマを4つ紹介する。

(図)Danmee 日本ファンが選んだ7月~9月公開 No.1韓国ドラマは・・ジェジュン主演「悪い記憶の消しゴム」

トランク (Netflix/2024)

『トランク』は、奇妙な結婚物語を描いたコン・ユ&ソ・ヒョンジン主演の最新作ドラマ。視聴する前から面白いことが保証されているような豪華キャスティングだが、そんな名の知れた2人に埋もれることなく存在感を発揮しているのがチョン・ユナだ。

コン・ユ扮する主人公の前妻役で、再婚を望む夫に対し1年間別の女性と結婚することを強要。完璧に自分の所有物にする目的で愛情をはかるために様々なテストを繰り返すなど、複雑な感情を持つ歪んだ愛の持ち主を立体的に演じて、本国のみならず海外からも熱い反応を得ている。

●キャスト:コン・ユ、ソ・ヒョンジン、チョン・ユナ 他

ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜シリーズ (Netflix/2022、2023)

『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜シリーズ』は、長年ロマンス作品をメインに活躍してきた主演ソン・ヘギョの演技変身が大きな話題となった作品。各授賞式で栄誉ある賞に輝いたのが記憶に新しいが、そんな彼女の隣には、いじめグループの主犯格を演じ切り助演女優賞に輝いたイム・ジヨンの姿があった。

自身の行いを悔い改めるどころか、放送回を追うごとに益々パワーアップしていく様や、数々の悪行をなんとか隠蔽しようとする醜い姿。復讐を決行する主人公と対面するシーンでは、女優であるのを忘れたかのように顔を歪めながら、これでもかというほどの悪女っぷりを披露している。

その他、チャ・ジュヨンとキム・ヒオラも加害者グループのメンバーを熱演し、イム・ジヨンと共に復讐劇を大いに盛り上げた。

●キャスト:ソン・ヘギョ、イ・ドヒョン、イム・ジヨン、ヨム・ヘラン、パク・ソンフン 他

マスクガール (Netflix/2023)

『マスクガール』は、容姿に劣等感を抱く主人公で会社員のモミを、年代別にイ・ハンビョル、ナナ、コ・ヒョンジンが演じたセンセーショナルな作品。「そんなことで?」と思うような理由で殺人をしたり、欲望によって過ちを犯したりする主人公の姿は悪女そのもの。

しかし、各女優の繊細な演技によってどこまでも人間的なキャラクターに仕上がっており、驚くべき言動に対して視聴者が抱く嫌悪感は少なめ。人の持つ複雑な感情や置かれた状況によって誤った選択をしてしまう危うさなど、悪女であるのをつい忘れてしまうほど、立体的な役になっている。

●キャスト:コ・ヒョンジョン、アン・ジェホン、ヨム・ヘラン、ナナ、イ・ハンビョル 他

誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる (Netflix/2024)

『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』は、あるペンションを舞台に繰り広げられるサスペンススリラー。キム・ユンソクやユン・ゲサンなどベテラン勢が好演を繰り広げるなか、視聴者の記憶に残る演技を披露したのがコ・ミンシだった。

登場シーンから怪しさ全開で、なにか波乱を巻き起こしそうな匂いがプンプンする演技を披露し、特段セリフのない場面でも悪女ぶりがダダ洩れ。自己憐憫と被害者意識が強く、自分の欲望を満たすためには手段を選ばない執着心の強い強烈なキャラクターを描き出して、物語を大いに盛り上げている。

●キャスト:キム・ユンソク、ユン・ゲサン、コ・ミンシ、イ・ジョンウン、パク・ジファン 他

(ライター/西谷瀬里)

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