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居酒屋店主の”スタミナ男めし”100歳の”長寿めし”に密着取材…南樽市場で出会った”リアルめし”

SASARU

南樽市場は、観光地である小樽にありながら地元の人で賑わう市場です。新鮮なお肉や魚はもちろん、日用品から洋服までここに来たらほとんどのものが揃うんですよ。
そんな南樽市場を訪れる方は何を買い、どのように食べているのでしょうか。南樽市場の”リアルめし”を調査します。

“いずし”に“たちポン”…北海道ならではのリアルめし

午前8時。8店舗が軒を連ねる鮮魚ゾーンでは、開店前から活気が溢れています。小樽ならではの旬な魚が並びます。

午前9時。開店と同時に多くのお客さんが訪れます。

皆さんがこぞって買っていたのは、脂が乗ったトラウトサーモン。絶妙な塩加減で、分厚くて食べごたえ抜群の人気商品です。早く来ないと売り切れてしまうのだとか。

いずしを漬けるのに使う紅鮭を買いに、旭川から訪れていたお客さん。いつも11月の末くらいにいずしを漬けて、お正月に食べるんですって。

作り方も教えてくれましたよ。ショウガとニンジンは千切り、大根は拍子木切りにしたら塩を振って水気を切ります。紅鮭の切り身は酢に漬けて締めます。

こうじ・ご飯・砂糖・塩を混ぜたら紅鮭と交互に並べ、笹の葉を乗せてフタをします。これぞ北海道の“リアル郷土めし”ですね

この日1番人気だったのが、タラの白子「タチ」でした。大きくてプリップリ!

タチを買ったお客さんが、たちポンの作り方を教えてくれましたよ。

【材料】
・タチ(湯通し)
・大根おろし
・ポン酢しょうゆ
・一味とうがらし
・小ネギ

他にも市場で買ったタラはアラ汁に、シャコは刺身にして食べたそうですよ。

プロも仕入れに訪れる…居酒屋店主が作るリアルめしに密着

午前11時30分。大量のタチにタコ、シャコを買っていたのは、南樽市場から歩いて10分ちょっとのところに店を構える「居酒屋 美味しんぼ」店主の山田さん。

100種類以上あるメニューを、仕込みから提供まで一人でこなしています。

美味しんぼは元々は両親が始めたお店で、山田さんは2年前にお店を継ぎました。

お店の1番人気、ザンギの味の秘密はガーリックパウダー。おろしニンニクよりもあっさり仕上がるそう。

美味しんぼのメニューは、とにかくボリューム満点! その量の多さにお客さんも驚きます。

先代からのお客さんをがっかりさせたくないとの思いで、材料費が上がっても料理のボリュームは変えられないのだそうで…

「量は変えるつもりはないから、なんとか工夫するしかないですね。自分の給料減らすしかない!」と笑って話す山田さん。

最後に、お店の近くで一人暮らしをする山田さんが作る“リアルめし”を見せてもらいました。この日のメニューは肉野菜炒め。お店で作って、家に持って帰って食べるそうですよ。

【材料】
・牛バラ肉
・もやし
・ピーマン
・ニンニクの芽
・味の素
・ブラックペッパー
・コチュジャン
・焼肉のタレ

南樽市場の応援隊に密着!そこで出会った100歳の“リアルめし”

午後4時。閉店2時間前、南樽市場の応援隊を名乗る女性に出会いました。南樽市場のすぐ近くに住む白石文枝さん。

おうちにお邪魔させていただくと、出迎えてくれたのは夫の啓充さんと御歳100歳の母・ミエさん。

ミエさんは100歳の今でも現役で台所に立ち、料理の腕をふるいます。そんなミエさんの“リアルめし”はほうれん草の海苔あえ。ほうれん草と海苔をあえ、めんつゆで味付け。お手軽だけど栄養たっぷりです。

なんと、この日はちょうどミエさんの100歳のお誕生日。文枝さんはミエさんの誕生日祝いの支度を始めます。

料理が得意な文枝さん。栄養士として保健所での栄養相談など、料理に関わる仕事をしていました。

現在は、体の不自由な方にお弁当を作って届けるボランティア活動をしています。遠く離れたところで暮らすお孫さんに月に1回、手作りのパンなどを送るのも楽しみのひとつです。

ミエさんの大好きな鮭のちらし寿司を作ります。ご飯にゴマ、シイタケの甘辛煮、お手製の鮭フレークを加えて混ぜます。

鮭フレークはゆでてから炒りつけた方が、ふわっとして生臭さもなくなりおいしいのだそう。刻んだ大葉と錦糸卵を乗せたら完成です。

さらに、南樽市場で買った根菜と手羽元を使ってさっぱり煮を作ります。

【味付け】
・砂糖
・酒
・しょうゆ
・ショウガ

調味料を合わせて火にかけたら、根菜と手羽元を加えます。10分だけ加熱したら、あとは昔ながらの保温調理グッズを使って1時間ほどほったらかしでOK。

文枝さんが取り出したのは、昔の洋服をリメイクして作った“鍋帽子”。鍋帽子がお鍋を保温してくれるので、長く火にかけなくてもよく、お肉も火が入りすぎずあまり硬くならずに仕上がるのだそうですよ。ガス代の節約にもなって、いいこと尽くめですね。

お皿に移し、家庭菜園で採れたインゲンを添えれば完成です。

ミエさんの100歳の誕生日祝いが始まりました。文枝さんの作るおいしい料理の数々に、ミエさんの箸も止まりません。

「母が喜んでくれるから、私も励みで作ってるっていうのもあるよね」と文枝さんは話します。

ミエさんに健康の秘訣を聞いてみると「やっぱり食べ物だろうね」とひとこと。栄養のあるものを食べていることが、長寿の秘訣のようです。

南樽市場で、人生のヒントが詰まった”長寿めし”に出会えました。

南樽市場
住所:小樽市新富町12-1

みんテレ12月6日OAのものです。
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)

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