「せーの?」『ワン!!』全世界の熱犬は“激熱犬”へ──衝撃の全曲ライブから浴びたのは史上最強の“わっこいい”だった! 「天狼群 1st LIVE-フェンリル-」昼公演レポート
TVアニメ『ばっどがーる』発、ワルくてカッコいいキャラクターソングユニット・天狼群。ユニット1st ライブとなる「-フェンリル-」が2026年3月14日、厚木市文化会館 大ホールにて開催されました!
ライブには天狼群の橘 杏咲さん(優谷 優役)、花宮初奈さん(水鳥亜鳥役)、松岡美里さん(涼風 涼役)、花井美春さん(瑠璃葉るら役)が集結。ライブ初披露楽曲やカバー曲を含む全14曲が披露されました。
神奈川の地に集う“熱犬”と対峙した4人は、一体どのような輝きを見せてくれたのか。終演後の帰り道が“犬”であふれた、衝撃の全曲ライブの模様をお届けします!
【写真】橘杏咲ら出演「天狼群 1st LIVE-フェンリル-」昼公演レポート
天狼群&熱犬集結──!
冬の寒さも和らぎ、ふんわりと春が香る3月の神奈川県厚木市。若干の肌寒さと少しだけ厄介な花粉症の足音も何のその。今回も“熱犬”の朝は早かった──。
開場前から多くのファンが集い、熱気を放つ厚木市文化会館 大ホール。物販、ロビー、そしてホールに至るまで、天狼群および『ばっどがーる』で埋め尽くされており、来る1st ライブに向けて高まる熱と期待を感じました。
ついに「天狼群 1st LIVE-フェンリル-」が開幕! 「BAD SURPRISE」のギターサウンドが、衝撃の全曲ライブの幕開けを知らせます。
すでにおなじみとなった1st アルバムの衣装をまとった4人は、指先までキャラクターをイメージしたようなパフォーマンスを展開。ワルくてカッコいい天狼群の魅力が早くも爆発しました。
続いて披露されたのは「AWAKE」。力強いサウンドと歌声が会場に響きます。2月にリリースされたばかりの新曲が、熱犬を煽りながら会場全体を巻き込むような熱を持って展開されました。
MCでは熱犬のコールや歓声が完璧だったことを受け、松岡さんも「安心感があった」「ほくほくだ!」とご満悦。客席と距離感の近いライブに楽しさと興奮を隠しきれない様子です。
ちなみにライブ開催にあたり緊張気味の橘さんは、開演直前まで花井さんの手からぬくもりと安心感をもらっていたとのこと。それを受けて花宮さんが「私はもらってない」と嫉妬(?)をのぞかせるなど、活動開始約1年となる天狼群のキズナを見せつける一幕で熱犬たちの心をくすぐりました。
温かいMCのあとに披露されたのは「ツッパリ High School Rock'n Roll(登校編)」。天狼群初のデジタルシングルリリースとなった一曲で会場を沸かせます。
曲間ではなんと腕相撲大会が開幕! 2026年1月に開催されたTVアニメ『ばっどがーる』スペシャルイベント「極悪らぐなろく」からのリベンジマッチに大きな盛り上がりを見せます。
対戦は「極悪らぐなろく」で圧倒的な強さを見せつけた花井さん対橘さん、花宮さん、松岡さんという構図に。橘さんに勝利し、対戦中じっと花井さんを見つめ続ける花宮さんの視線にも動じず、最後の松岡さんをも退けた花井さん。さすがの強さを見せつけます。
最後は絶対王者・花井さんに3人で勝負を挑みましたが、なんとそれでも花井さんのパワーをくじくことはできず。天狼群らしいワチャワチャとした企画も楽しむことができました。
そんな「ツッパリ High School Rock'n Roll(登校編)」ののち、即座に「彼女の“Modern…”」が始まると熱犬もアツい歓声で応えます。マイクスタンドからマイクを外し、さらに近くなる天狼群と熱犬の距離感。お立ち台などステージを広く使ったパフォーマンスで、さらに熱を高めていきます。
この2曲について「カバーさせていただけるとは思っていなかった」と感慨深そうに語る橘さん。どちらもTVアニメ放送前にリリースされたカバー楽曲ということもあり、天狼群の歴史を辿るような時間となりました。
さらに曲間で行われた腕相撲大会について「今回(昼公演)は“右手編”だった」と語る松岡さん。それを受けた王者・花井さんは「もしかして夜は“右足編”!?」と予測不可能なライブを予見させ、笑いを誘いました。
そしてカバー楽曲が披露されたあとは、こちらもライブ初披露となるソロ楽曲パートへ! まずは優役・橘さんの「超らぶふぉーえばーもあ」が、高まった熱をさらにもう一段階上の次元へと引き上げます。
青春パンクなサウンドと、亜鳥への愛が詰め込まれた歌詞に熱犬も熱狂。「いっぱい『愛!』『愛!』してください!」という言葉どおり「愛!」のコールもピタリとハマり、最高のラブソングが完成しました。
続いて、るら役の花井さんが登場。TVアニメ第7話のスペシャルエンディングとしても話題を呼んだ「はーと掻き回してアゲル♡」で会場ごと瑠璃葉るらの世界に誘います。
〈「私ってば、完璧かわいい!」〉のセリフに、早くも思わず胸を押さえる熱犬の姿も。全身に蠱惑的な美しさをまとったパフォーマンスに加え、可愛らしい歌詞のとおり、るらと花井さんに〈世界一夢中に〉なったひとときとなりました。
しかしソロパートはまだまだこれから。3曲目は亜鳥役・花宮さんが熱犬をホンモノの犬へと変えるべく、ステージに現れました。
披露されたソロ楽曲「My Sweetie Dog」と花宮さんが醸す魅力は亜鳥そのもの。会場の熱犬全員と目を合わせるかのようなパフォーマンスで客席を沸かせます。そして浴びせられた「だいきらい」の破壊力は抜群。超特大の歓声とコールの中から「ワン」という幻聴(?)までもが聞こえてくるような盛り上がりを見せます。
ソロパートの最後に登場したのは涼役・松岡さん。涼の胸のうちが語られるバラード「きみのとなり」を、たっぷりと歌い上げました。
あふれんばかりの気持ち、涼が抱く想いを歌声に込める松岡さん。ぽつりと、しかし力強く紡がれる一言に、重みと覚悟を感じます。心地よくかけられるビブラートやエッジボイスなど、たしかな技術に裏打ちされた美声が熱犬の心に浸透していきました。
「きみのとなり」が終わるやいなや、味わった感動を伝えるべくステージ上の松岡さんに駆け寄り抱きついた橘さん。花井さんも「雨が見えた」と松岡さんの表現力を絶賛しました。
思いがけないカバーソングに客席からも驚きの声が!
ソロパートが終わり、再びステージに再集結した天狼群の4人。ライブ初披露となったそれぞれのソロ楽曲について、トークも盛り上がります。
パフォーマンス前に緊張していたと語っていた橘さんでしたが「緊張、どっかいっちゃった」と楽しげに語ります。花井さんもアイドル的な魅力を持つ「はーと掻き回してアゲル♡」をライブでも歌えたこと、さらに熱犬の歓声を振り返り「すごく楽しかった」と笑顔を見せてくれました。
続いて、全世界の熱犬をリアルな“犬”へと変えた花宮さんが「犬になれた人?」と聞くと「ワン!」と良いお返事が返ってきます。「みんなの声がイヤモニを貫通した」と、熱犬から寄せられる愛に感激した様子でした。
そして盛り上がる3曲のあとにバラードを歌い上げた松岡さんは、緊張したと語りながらも「みんなのペンライトに助けられた!」と感謝を伝えました。
ちなみに「きみのとなり」の歌唱中、舞台裏では松岡さんの高すぎる表現力に笑いが起きていたとのこと。そのお話を受けた松岡さんは「仕事を果たせました」と満足げな表情を見せました。
ここでビッグなサプライズが! 昼公演限定楽曲として、堀江由衣さんの名曲「半永久的に愛してよ」が披露されました。思いがけないカバーソングに、客席からも驚きの声が上がります。
〈まずは わたしに 死ぬまで 恋することだけを 考えて〉〈大事な この 想い あなたに 届いてる?〉など、可愛らしくも蠱惑的な歌詞が天狼群サウンドとなって降り注ぎます。アイコンタクトを取りながらすべてのフレーズを大事に歌い上げる4人。先ほどとはまた異なる神聖な空気が広がりました。
大きな盛り上がりを見せる「天狼群 1st LIVE-フェンリル-」。ここから終盤へと突入するライブですが、橘さんの「まだまだまだまだ、ぶち上げていくので!」の言葉でエンジンはフルスロットルに!
披露されたのは1stアルバム「KING OF EVIL」にも収録されている「GO! GO! MANIAC」。弾ける笑顔と楽しい気持ちが客席まで伝播。最高のグルーヴが響き、素敵なリバーヴが残ります。客席まで乱反射するスポットライトと決して忘れられないような喝采を浴びることができました。
そしてたたみかけるように始まったのは「オオカミ・ザ・ライトニング」。ライブ直前に公開された「コール解説動画」で予習もバッチリな熱犬と天狼群がひとつとなり、楽曲を盛り上げます。
さらに昼公演のサビでは、花宮さんが花井さんと橘さんを「つーかまえた」! あまりにも尊い一瞬と、捕まってしまった二人の表情を受け、会場には割れんばかりの歓声が轟きました。松岡さんによるイケイケな横揺れも観測できた「オオカミ・ザ・ライトニング」。ひたすらにカッコよさとワルさを突き詰めた一曲となりました。
楽曲歌唱後には、熱犬のみならず天狼群メンバーの動揺も誘っていた花宮さんの「つーかまえた」の振り返りも。リハーサルでも行われなかった、本番ならではの一幕について、花井さんを捕まえにいくと思っていた、と言葉をこぼす橘さん。しかし橘さんの前に花井さんが捕まえられていたことを知ると、一転して浮かべた拗ねたような表情が印象的でした。
様々なことが巻き起こった「オオカミ・ザ・ライトニング」の余韻も残る厚木市文化会館。「次が最後の曲です」という橘さんの言葉を受け、まだまだライブを楽しんでいたい熱犬の鳴き声がこだまします。
披露されたのは「すーぱーびっぐらぶ!」! 紫、赤、水色、ピンクで埋め尽くされるステージと客席。3度目の披露となる『ばっどがーる』を象徴するような楽曲に、コールもピタリと揃います。全世界の熱犬がひとつになり、最高に「フェンリルな景色」が広がりました。
「これからも付いてきてくれますか?」
鳴り止まない拍手と響き始めたアンコールを受け、ライブTシャツ衣装に身を包んだ橘さん、花宮さん、松岡さん、花井さんが再登場! ロックバンド・SHAZNAの名曲「Melty Love」が天狼群によるカバーで届けられました。
4人それぞれの魅力が溶け合い、ひとつの愛が顕現するステージに熱犬も釘付け。色とりどりのペンライトに照らされ、妖艶な輝きが会場を包み込みました。
まだまだ熱が冷めない熱犬たち。その声に応えるように、最後に届けられたのは「KING OF EVIL」でした。ここに来ての1st アルバム表題曲登場とあって、会場の盛り上がりも最高潮! 今日一番の熱狂がステージを包み込みます。
天狼群のパフォーマンスに手を引かれるように客席のテンションも上がり、高まる熱がさらにパフォーマンスを加速させる……まさに会場が一体となり、全熱犬が激熱犬(げきあついぬ)へと進化を遂げた瞬間となりました。
孤独なオオカミの群れは大きな熱狂を生み、最高の“わっこいい”を見せつけた天狼群の4人。激熱犬に向けて最後にメッセージが送られました。
「1階席も2階席も見えてました! 本当にありがとうございます!」と弾ける笑顔を携え語る花井さん。迎えた1st ライブが素敵な思い出になったこと、そして熱犬とともに一緒に盛り上がれたことがハッピーと話します。「自由で楽しい天狼群と『ばっどがーる』がずっとずっと続いてほしい」「2nd LIVEもほしいし、色々なところに羽ばたきたい」と展望を語った上で「熱犬のみんなの熱量があればできると思うので、これからも付いてきてくれますか?」と投げかけると、熱犬による大きな歓声が轟きました。
松岡さんは「楽しめましたか! 声出せましたか!?」と本日の盛り上がりを再確認。そしてキャラクターソングユニット・天狼群としてのステージについて「涼は表に出さなくても心の中には気持ちがある子」「今日くらいは(気持ちが)爆発してもいいかなと!」と、パフォーマンスの髄を語るとともに「熱犬のみなさんが盛り上がってくれたから、安心して爆発できました!」と感謝を表しました。
続く花宮さんも、亜鳥として歌うという特別な表現へのこだわりとアプローチを語ります。「みんなとステージに立つと自然に亜鳥ちゃんらしくなれた」と、隣に並ぶメンバーへの想いを明かしました。最後は会場一体となった「せーの?」『ワン!!』というやり取りで、熱犬たちを手なづけた花宮さん。嬉しそうに笑顔を浮かべながら手を振る姿に大きな拍手が送られました。
結びに「本日はありがとうございました!」と元気に感謝を述べたのは橘さん。「緊張していたし上手くやらなきゃという気持ちがあったけれど」「みんなの顔を見たら緊張がどっかいっちゃった!」「めちゃめちゃ素直に楽しめました!」と今日のライブを振り返ります。そんな橘さんから紡がれた「私が『ボブ(髪型)飽きたよ』と思うくらいまで『ばっどがーる』を続けたい!」という野望に、熱犬も大きな歓声で応えます。
1st ライブをともに楽しんだ激熱犬の姿をしっかりと目に焼き付けるように見つめながら、名残惜しそうにステージをあとにした橘さん、花宮さん、松岡さん、花井さん。『ばっどがーる』と天狼群のファンが集まった会場で放たれた輝きは、想像をはるかに超えるまぶしさとなりました。ライブ後の帰り道、最寄りの駅まで歩く激熱犬たちの発する感想がすべて「ワン」で構成されていたことは、もはや言うまでもありません。
衝撃の全曲ライブを大成功で終えた天狼群が次に見据えるものとは──さらなる羽ばたきに期待が高まります。
【取材:西澤駿太郎】